打ち付け先の確認。

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2012年カレンダーの回想です。
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思っている事を的確に伝える能力は重要だが、なかなかうまくいかない。
あるいはおろそかにしてしまう事が多い。
そう考えると、4月23日の「あなたを恨んでいる人が、丑三つ時にわら人形を五寸釘で、あなたの額に打ち付けようとしています。」は、ぱっと見のありきたりな感じ以上のものを持っている。
しかし、それを「呪い殺したいという気持ちを、的確に伝えている」と勘違いしてはいけない。
これだって、的確に伝わっているとは言いがたいのだ。
「わら人形が、あいだにいる」
的確でない理由だ。
もちろん、ここでの的確は「相手の額に直接五寸釘を打ち付けること」だろう。
もう、的確直接もいいところである。
しかし上記の行動では、わら人形があいだにいる。
わら人形経由での思い、とでもなるだろうか。
そして見た目がいくない。
ちょっとギャグすぎるし、打ち付けられた側も鼻がかゆくなりそうだ。
しかも恨んでいる人は、そのあと打ち付けたわら人形に、相手の生えてる髪の毛を一生懸命入れ込もうとしたりするだろうから、いくない。
そもそも4月23日のネタには、いいところはない。
例えば「木の後ろに隠れていた彼が「ここだよ!!」と出てきたちょうどその時、彼女がその木に彼のわら人形を打ち付けようとしていた」なんて奇跡が起これば、いいだろうか。
そして木に打ち付けるか彼に打ち付けるか、一瞬迷ったりする。
それがいいのだろうか。
いや、いくない。
「呪い」にいいことなんかないはずだ。
僕だって、自分の事どうこうで、穴は一つたりとも掘りたくはない。
思っている事をどうにかしてでも、的確に伝えるほうを選ぶ。

五毒の皿

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2012年カレンダーの回想です。
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五毒というものを知ったのは、何かのホラー漫画だったと思う。
それは中国に伝わる呪術らしく、その漫画では壷にたくさんの気持ち悪い系の生き物を入れて戦わせ、最後に生き残ったやつを生け贄だか何だかにして儀式を行う。
それで相手を呪うという感じだった。
これが本来の方法かどうかはわからないが。
今回、その「気持ちの悪い系の生き物」のことを調べてみると、それは「サソリ、ヘビ、ムカデ、ヤモリ、ヒキガエル」らしかった。
確かにそれ系。
しかし、彼らにとっては結局殺されてしまうようなので、とても迷惑である。
ヤモリにいたっては毒を持っていない気もするし。
ただ、そのインパクトは絶大で、子供だった僕はこの漫画を二度とは見なかった。
3月25日には「これからサソリ、ヘビ、ムカデ、ヤモリ、ヒキガエルを一緒に入れて生き残ったやつを、ぽいってします。」と書いてある。
一見、呪物として効果的な彼をぽいってしてしまうのはある意味「もったいない」ような気もする。
しかしそれは「必要なくなりました」と呪いに頼らない、人間としてあるべき姿を表現しているようにも見える。
その一方で、自然にそれを放つという点では、むしろ何でも呪いまくりたいという、よくないものを感じる事もできる。
25日に7942さんがどういう心境だったか。
落ち込んでいたのならおそらく後者だろうし、楽しい気分だったら前者なのだろう。
それにしても「呪いに頼らない」というフレーズはいい。
当たり前のような気もするが、よく考えてみると「呪いに頼るシーン」というものが人にはありそうな気がする。
フィギュアスケートやマラソンで、「がんばれ」という気持ちの一方で「転ばないかな」という妙に残酷なことを思ってしまったりするのは、誰しも経験しているだろう。
それを鑑みると、例えば「私たち徳市ハウジンググループは、呪いに頼らない会社です」というコピーは、精神の鍛錬が新人教育で行き届いていることを示している、よいコピーなのかもしれない。
徳市ハウジンググループ。
あったらごめんね。

栄養爆弾

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2012年カレンダーの回想です。
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2月1日は「お互いの穴を埋め合ったドーナツ達が、ねじりドーナツの祖先となりました。」となっている。
これは結構いい。
2つであること、穴を欠点と見立てるだけて、メンタルローテーションを駆使するもなく、なんかいいイメージになる。
逆に言うと、それ以上のものは思いつかなかったのだが。
ドーナツに関してはときどき触れているが、とにかくあれは油である。
すごくおいしいが、ちょっとでも多く食べ過ぎると太ってしまう気がする。
ふトリガーである。
このブログで書いたかどうか覚えていないが、僕は最近、夜に甘いものを食べてしまっている。
ローソンなどのコンビニで、よくできてるデザートが豊富になってきたからだろうか。
それらを「栄養の暴力」「栄養爆弾」と忌々しく思いながらも、食べてしまう。
ドーナツも同じ「栄養爆弾」の仲間なのだが、少しだけ他の爆弾とは違うところがある。
それは「穴がある分、ちょい栄養少ない気がする」という点だ。
そうなると、どうやら2月1日は、すごく栄養爆弾なのです。

開始3分の女。

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2012年カレンダーの回想です。
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僕が日頃より気を付けていることに「俗っぽい感覚を忘れない事」がある。
こう言うと、あたかもお前は特別なんか、悟り人なんかという感じもなるが実は、僕はかなり俗っぽい。
よって「俗っぽい上に、俗っぽい感覚を忘れないようにしている」という、俗のエリートなんである。
カレンダーの1月1日。
以前のカレンダーを見てみると、「ビッグベン」や「あけましておめでとうゴライアス」とある。
ひどく恐ろしいことになっている。
しかし、恐ろしいなりに「ビッグベン」と堂々と書かれている事にある種の勇気を感じるし、「ゴライアス」は語感がいい。
「あけましておめでとうゴライアス」
「ゴライアス」は「ゴライアスガエル」やラピュタに出てきた「ゴリアテ」のことで、基本大きいものに付く。
だから、何かすごくおめでとうな感じがする。
今年もそっと言ってみたが、ほぼ「ございます」なので気づかれなかったのがざんねんだが。
今年は「前にいる階段を上る女の子のために、「お前のスカートの中は見ようとしてないよ」オーラの発散が必要です。」となっている。
これもすでに「恐ろしい事」になっているが、これを記した背景というものも、一応ある。
それは「開始3分の女」というイメージが面白かったという点。
近頃は、おしゃれ以上に露出の激しい女の子をよく見かけるようになった。
そういう人を最初に見たときから「アダルト動画の開始3分の女」というイメージが、どうにも取れない。
ネガティブイメージで、失礼である。
しかし多少なりとも要点を突いているようにも思う。
女の子から見ても、いないだろうか。
「お前の両そでを掴んでずるーんしたら、お前むき身になんねんぞ?」という人が。
そんな「開始3分の女」が駅の階段を上ってみ?、という話。
男は困っちゃうんだ、本当。
そんな気持ちを、元旦にあててみました。
もちろん「開始3分の女」がいてくれて楽しくない、というのは皆無なのだが。

カレンダーについて

今年の正月は、何をやってたのか全然覚えていない。
寝ていたような気もするし、歩いたり新聞受けのなかを覗いたりしたような気もする。
毎年カレンダーとしてよく分からない集合体を書いているが、これも昨年と同様ずいぶん遅れてしまった。
でも、これに時間を割くのはいやだったので、空いた時間にちょこっと考えるというのを繰り返していたら、それは遅れる。
本当は1日1個考えてれば楽できたのに。
ツイッターで1日1個をメモっておこうと思ったけど、どうも肌に合わないみたいだった。
誰しも経験があることだと思うのですが、あることをずっと考えてると、その方針が妙にぶれて、よくわからない事になる。
これも一種のゲシュタルト崩壊なのか。
思いついた最初は「これはちょっと・・・」というのも、集中していくと「なんかおもろいかも」となっていく。
結果、全体的に「これはちょっと・・・」が多くなってしまった。
それでも、誰しも一度は思った事あることから結構いいことまでが、366日を埋めてると思う。
今回のカレンダーは前にやった「イベントビューア」形式にする予定だったことを思い出した。
「情報」
「軽度のエラー」
「警告」
「致命的なエラー」
これが3ヶ月ずつ。
何気に年末の方が「これちょっとうがった考え方されたら、失礼な事言ってる風になるな」が多いのは、「致命的なエラー」扱いの名残。
どの項目も一応書いたなりの「背景」がある。
明日からはいくつかをピックアップしてみる。
さあ、カレンダーも終わった事だし、餅をたくさん食うか!!。

マッチで12月に火を。

以下2011年 カレンダーの回想です。
2011年 カレンダー
【12月1日 TCA回路を回すために酸素を吸い続ける呪い。】
:最初「よーし酸素使っちゃお」ってのを実行したやつはえらい。
【12月2日 たこのウィンナーを箸の先につけての「め組ごっこ」。】
:知り合いにこのことを話したときの、きょとんっぷりがはんぱなかったです。
【12月3日 くちからプチトマトを出し入れしていたからって、それは母さんのこととは関係ないだろ!!。】
:母さんは何か、とがったところがあるようだ。
【12月4日 本を乱雑に積み重ねるとか、コップを横にしてみたり埃をコーティングしてみたりするインテリア。】
:違うんだろうけど、なんだか無頼派。
【12月5日 終電間際の改札で引っかかったもう妖精の国へは帰れない。】
:案外詩的だが、タクシー乗り場に妖精が並んでたりもする。
【12月6日 特別な事が起きる日だけ少し長くはみ出している日めくりカレンダーを買って最初にやるのは、端をそろえ切ること。】
:そして切れ端をゴミ箱に投入する事。
【12月7日 身の代金を、どこの誰に渡せば、わたしはもう少し背が高くなりますか。】
:そんな方法があったのか!!。
【12月8日 ご主人を守ろうと武装したAIBOは、もはやゾイドだ。】
:とくに異論はありません。
【12月9日 ミュージカルのような振る舞いで出てきたので、せいぜい言えたのは「撃ち方やめ!!」でした。】
:まあ撃っちゃうよな、この場合。
【12月10日 各階のフロア数に応じた年齢の大人たちに出会える「大人エレベーター」で見えてくる年金横領問題。】
:200階とかのボタンがあるわけでして。行っても誰もいないわけでして。
【12月11日 「忘れたい思い出なんて、結局忘れられないんだ。消印有効だからね」と例の郵便局員が2次会のとき言うんだろ?。】
:たたくか。
【12月12日 着ぶくれじゃない、生ぶくれですよと微笑む彼の口から聞けたのは、とにかく2回の「きぶくれ」。】
:自虐も度を過ぎると困った感じになります。
【12月13日 全国のお地蔵さんへランニングシューズを送るための署名活動を、続けている。】
:続けている、で終わらしたのがちょっと気に入ってます。
【12月14日 幼少の僕が考えたモビルスーツの多くは、肩にパラボラアンテナ装備。】
:少しの間だけ、強そうだと思ったのだろう。武装しているマンションとか多いよな。
【12月15日 大寒を口実に、今日は閉じこもって泣いてしゃべらないで働かないでいいですか、と部下から今朝電話来たんだけど。】
:そっとしておいて、そのままずっとという方針をとりたくもなるかも。
【12月16日 外灯のない小道を夜歩くときはいざという時に備えて、すっと死んだふりができるように心構えをしておく。】
:今apple storeで映画を買おうかと思っていたんですけど、HDってなんですかね。
【12月17日 ボス?、殺し気むんむんのフェロモン出してどうしたんすか?。】
:それが周りの部下にも感じ取られて、やたらと「あーもうこいつ助からないわー」な雰囲気に。
【12月18日 どうもマウスポインタが全然違う方向に行っちゃうと思っていたら、おじいちゃんがゲートボールの練習にトラックボール持ってってたわ。】
:これ、夢があるね。
【12月19日 かわいい子猫の動画を見るたび、眠っていた向上心というものがむくりと起き上がってくるじゃないか。】
:近くで飼われていてよくうちに遊びにくる猫に、にゃんころりんという名前をつけました。
【12月20日 多目的学習机に防弾機能が付いて久しく、表面に彫刻刀以外の傷も増えました。】
:近い将来、そんなことになるかもという月並みな事も言えますが、ぎりぎり現在そういった状況下にある人がいそうと考えられちゃうのも、どうも。
【12月21日 砂でリップスティックの伝言を見つけ出したあとの、強烈な恋心。】
:スパイかなにかか。
【12月22日 「ハンデとして、その片腕もらい受けたい」という申し出が、いちおう検討されることに疲れきった表情。】
:えーそれも検討するのー?って、まあ普通は思いますな。
【12月23日 ダイダラボッチが土を盛って山ができ、足跡が湖となり、お墓が新宿副都心になった。】
:愛されていたようですね、ボッチ。
【12月24日 無呼吸省エネナンバーワン。】
:実はそれほど貢献しない、との意見も。
【12月25日 探究心を探求し見つけるためにレゴブロックは存在すると、小5のとき友達が言っていました。】
:すごいこと言ってますな。そのころ僕は例のみかんとキン消しで、ええ。
【12月26日 あの子の麦わら帽子が風に飛ばされるよう、頼んでくるから!!。】
:まあ定石なら、風の神様みたいな。
【12月27日 おにいたん、おかあたん。そしておじいたんとおばあたん。これだけで、より人が人らしくなりました。】
:よかったよかった。人の擬人化により、超人の誕生という事で、また例のみかんとキン消しで。
【12月28日 お前の暑苦しさは、もはやハワイの域に達しているから、もう国が違うな!!。】
:断言されちゃった。
【12月29日 仕事上の問題を家庭内に持ち込む事は、パスカルの原理的には危険である。】
:狭い分重大な影響力を持ちやすいということでしょうか。例外も多そうだけど。
【12月30日 エルドラドという場所がアンデス地方の奥地にあったというけど、そこがパチンコ屋発祥の地?。】
:実はそういう名前のパチンコ屋さんがあるかどうか、知りません。
【12月31日 マッチでろうそくに火をともすように、おじいちゃんの口もとにおかゆを差し出す。】
:本日は、どうもありがとうございました。

そのつきあたりを曲がると11月。

以下2011年 カレンダーの回想です。
2011年 カレンダー
【11月1日 生存者なしの大事故が更なる悲劇を招く、タイムカプセル遺棄の可能性。】
:けっこう悲しい事を書いてますな。
【11月2日 一斉射撃の構えをひとり解いて青空を見上げる自衛官に対して、甲高い笛の音。】
:まあそんなこともありますか。
【11月3日 味方は誰かいないのかと大声で叫んでも、パチスロ店の大音量がそれをかき消す。】
:パチスロ店には味方はいなんじゃないだろうか、と勝手に考えています。
【11月4日 自宅内で避難指示が発令された場合のための、いきつけのコンビニ。】
:唯一安心できる場所なのだろう。
【11月5日 仮決定のまま、米寿を迎えました。】
:仮もここまでくれば、大した仮だ。
【11月6日 いい成績だった通信簿を親に見せるとき、しおりを挟むセンスのいい小学生。】
:ちょい腹立つが。
【11月7日 言葉の足らない静かな夜には、瞬間接着剤でつなげていたくわがたのあごをやさしくはずして。】
:よくわかりませんが、たぶんそうされてもくわがたは生きていられるだろう。それにしてもあれは「あご」でいいんですかね。
【11月8日 寝返をうったとき、隣に誰かがいることでそれが喜びとなるか恐怖となるかは、本人次第。】
:たぶん、ユーチューブで怖い話を見まくっていたときにそう考えた。
【11月9日 明日から仕事か、と日曜日に嘆くおつとめ。】
:たぶん、ユーチューブで怖い話を見まくっていたときにそう考えた。
【11月10日 「お前明日の飲み会行く? あ、いっけね明日死刑実行の日だから」くらいが、一番傷つかない。】
:さりげない、がいいね。
【11月11日 大人になるとできなくなる事は、妖精が見えなくなる事と三輪車に乗れなくなる事くらいだろうか。】
:もう、ひざをがんがんうつから。
【11月12日 夜の教会で離婚式を挙げる常識人。】
:何マナーなのだろうか。
【11月13日 反復説を盲信するYくんには、どことなく両生類のおもかげがある。】
:結構いる、両生類のおもかげ残している人って。
【11月14日 むしろ、人気アイドルのリハーサル鑑賞ツアーのほうに注文殺到。】
:あんがい本当に行けるのでは。
【11月15日 卒業写真の画像を編集したときにおこる「編集>元に戻せません」のノスタルジー。】
:2つくらいの意味で、涙出る。
【11月16日 彼は足の裏に千匹の蜘蛛を飼っているから、人に気配を感づかれる事なくディズニーランドに侵入できる。】
:ということはミッキーには気づいてもらえるから、その点安心。
【11月17日 夜な夜な枕もとに知らないおばあさんが座っていると思ってよく見たら、知ってるおばあさんだったので安心して眠れた。】
:僕は無理ですな。
【11月18日 自分がくっきりと切り取られたと思えるくらい厳かなお寺の住職が、ありがたい説教をハンドスピーカーで。】
:聞いてる人がたくさんいることは、いい事だ。
【11月19日 緊急会見 宇宙人に連れ去られた男「つい先ほどまで宇宙に連れ去られていましたため、少し息が切れています事ご了承願います」】
:信憑性がぐっと増す。
【11月20日 パフェの名の由来が「完全なもの」であることを知ってから、そのおごりを解くまでパフェは食べないと誓う。】
:まあ食べますけど、とにかくチョコレートパフェにフルーツの入っているやつは許せない。
【11月21日 そのつきあたりを曲がると高校時代に行けるというので、まずはどこをどう曲がれば前世に行ってしまうのかを確認しておく。】
:確認しておかないとあとが大変。
【11月22日 量子をひとつずつ天秤にかけながら、上目遣いの角度を調節する。】
:背が低いと、自然と上目遣いになるのですが、それがいや。
【11月23日 体温計を、くわえてはさんでさしてみて、初めて分かるフィット感。】
:やっぱり「くわえて」は最初にやっておきたい。
【11月24日 仮装大賞を見ながら「ああこのパターンね」とつぶやく男の、こたつのなかで止まらないふるえ。】
:憤りか、武者震いか。
【11月25日 イナバ物置では、社員ひとりひとりの体重が厳密に管理されているという、納得できる噂。】
:うわさじゃなかったりして。
【11月26日 スーパーマリオコレクション「これが1?3でカメに当たって死んだマリオの標本です」】
:せめて剥製。
【11月27日 閉店する秋葉原の喫茶店の名はメイドインヘヴン。】
:なんかジョジョ関連が多いな。
【11月28日 「サイダーのしゅわしゅわを尿道まで持続させる技術の開発が、本社の急務である」の資料に、極秘のはんこがない。】
:どこにもまねできない自信でもあるのだろうか。
【11月29日 記録的な猛暑の影響で、蝋人形館がお化け屋敷に。】
:まあそうだね、という感じ。
【11月30日 なんだ。「もしドラッカーが女子マネージャーだったら」と、内容があまりかわらないじゃないか。】
:じゃあ大丈夫だな、何かが。

とことん解釈、10月。

以下2011年 カレンダーの回想です。
2011年 カレンダー
【10月1日 脱げていたビキニが運良く元の位置に戻ってしまうことを考えると、ハプニングは一回でいいです。】
:ハプニングが2回起きると、何もなかったことになるのか。
【10月2日 大好きな歌を歌いたいが電車の中なので、しかたなく朗読で済ます。】
:最大限の妥協。
【10月3日 死中に活を求めていたビデオテープが観念しての、最後の自律的巻き戻し。】
:泣ける話だが、気づかれないかもしれないし、コード抜かれているかもしれない。
【10月4日 飴を噛んでいたらくしゃみが出てしまったので、必然的にエメラルドスプラッシュ。】
:ホールズとかが攻撃力高そう。
【10月5日 イタリアが長靴なのだとしたら、オーストラリアは四国。】
:四国の人は「四国は日本のオーストラリアです」って言っているらしいし。
【10月6日 電子書籍なら絵文字小説とかできるのかもしれないが、たぶん目が疲れてじゃまくさい。】
:絵文字を使った事がありません。
【10月7日 どうしてもぎょうざの包み方が家族間で収束しなかったため、破局をむかえる事に。】
:体調によって、うまく包めない日があります。
【10月8日 バリアフリーの観点で疑問視される段差の評判を上げるべく、町を挙げての「町内アスレチック施設完備宣言」。】
:初期投資も少なくて済んでいるし。
【10月9日 シュルレアリスム遊具の設置された公園で、神隠し騒動が多発。】
:あまり関係ありませんが、神隠しが多発ってすごい。
【10月10日 付けてるだけでみるみる痩せるマスクダイエットの、マスクの裏のかぴかぴっぷり。】
:本能が出ちゃってるんだよな、本能が。
【10月11日 整形という言葉に嫌悪感を受ける来客に気を利かせ、ハードウェアの換装と言い換えて話す外科医。】
:モビルスーツみたいだ!!。
【10月12日 遠心分離機にかけてみたら、ちょうど底から順に「こ、き、くる、くる、くれ、こい」と分離できました。】
:分離したらなんだか懐かしいものが取れた。ファンタジーである。
【10月13日 ふがいない政治への不信感と世界中で勃発する戦争。そこにきて嫌いな人との間に生まれた静電気だもの。】
:最近静電気がすごい。いつか書く。
【10月14日 タッチパネルを地面に叩き付けた瞬間、パネル大興奮。】
:指でなぞるのとは、また別の。・・・僕はいったい何を考えているのでしょうか。ろくなもんじゃありません。
【10月15日 食物連鎖の頂点に立つもの以外、結局はえさいれであるという事実。】
:えさいれかー、としみじみ眺める夕暮れの湖畔かな。
【10月16日 活版印刷術という言葉を初めて知ったときのときめきのようなものは、今でも色あせてない。】
:結局なんなのでしょうか、印刷術。
【10月17日 レンチを両手に持って振り回し、大声をあげながら白無垢を着ようとしたことで、彼はムードメーカーの名をほしいままにした。】
:これでムードメーカーになりうるという現場、シチュエーションが気になります。
【10月18日 暑がりな人と寒がりな人のあいだに生まれる、ドアストッパーをめぐる攻防。】
:どうもドアストッパーがゆるくなっていると思ったら、チーズに取り替えられていたよ。
【10月19日 サウナあがりをサーモグラフィティで確認し、心臓のあたりが暗く観察される事で、彼がダークフォースなのかがわかる。】
:あまりおもしろくありません。
【10月20日 ゴールテープがぴんと貼ってあると思い込み、避けてゴールした選手の話題で、今夜は持ちきりだ。】
:これは少しおもしろい。おもわずくぐってしまう人っていないのだろうか。
【10月21日 ピーターパン症候群の患者が心配そうに見上げる、ティンカーベル症候群のおばさん。】
:おばさんかー、としみじみ見つめる、指の節のしわしわかな。
【10月22日 衆議院選挙の投票箱にレシートが入っていたことをとことん解釈してみた結果、何かの憤りだけは確認できた。】
:何か、万引きする高齢者的なさみしさを感じずにはいられない。
【10月23日 おばあさんのタイミングで抜けてなくて、本当に良かった「大きなかぶ」。】
:まあ、ひとりで抜けなかったとしても相当に大きいことは否めないが。
【10月24日 空港の金属探知では、金属がなかったときにアメリカ横断ウルトラクイズのいちぬけ効果音を流したほうがいいと思う。】
:いまさらながら、いちぬけ効果音なんてありましたっけか。
【10月25日 思いやりと気遣いの心を持つ始祖鳥の、牙のあいだにたくさんはさまった羽毛。】
:毛繕いと考えたいところ。
【10月26日 聖地の中の聖地とは、誰のお墓の上のことですか。】
:偶像崇拝とも人間讃歌ともとらえられそうだが、とりあえず自宅前が聖地じゃなくて良かったと思う。
【10月27日 スティックシュガーを真ん中から折って使用する方法のパイオニアを見つけたら、サインもらっておいてください。】
:僕がやり始めたのは、結構最近です。初めて知ったとき、びっくりしました。
【10月28日 「おいおいそれはリップサービスじゃないぜ」とハードボイルドな寝言の夫を残し、仕事へ。】
:人生で一度くらいは言ってみたい気もしますが、一度だとしても、ちょっとひくと思います。
【10月29日 その件は現在協議中ですので、コメンツは控えさせていただきます。】
:「コメント」よりも、より控えたい気持ちが出ていると思う。
【10月30日 逃亡していた猟奇殺人犯が職務質問を受け「かばんにたくさんウィッグを詰め込んでるだけですけど」。】
:こわいな。10月30日は何かいやなことがあったんだろう。
【10月31日 かなり遠くで起きた超新星の置き土産か、せっかくの髪型が風で乱れる。】
:とか考えると、星の光もまた違って見えるかも。

9月ほぐれ終わる。

以下2011年 カレンダーの回想です。
2011年 カレンダー
【9月1日 楽しんご直売会が、あんがい毎日。】
:楽しんごのことを知ったのは、ついこないだのことでした。
【9月2日 赤い帽子をかぶった車掌にレアなトレカを渡す事で、どうにか物語を進行させようとするジョバンニ。】
:やっぱり重視すべきは物語の進行だよな。
【9月3日 地域密着型ひきこもり。】
:みんなで守っていく方針になるのだろうか。
【9月4日 飛ぶ鳥を落とすいきおいの高射砲。】
:逆にそれほどのいきおいすらなかったら何なんだ、の様相。
【9月5日 自乗はどうしても2乗と呼んでほしかったので、一生懸命スプーンでトンネルを掘り続けました。】
:なにげに「じじょう」というか「にじょう」というか曖昧な人は多いと見た。
【9月6日 レアメタルって、ガンダリウムとかジャパニウムとか、ライトクリスタルとか。】
:今回一番気に入りません。
【9月7日 彼らが修学旅行のときに教師たちを戦慄させた、枕なげイレブンです。】
:三浦とカズが、ツートップです。
【9月8日 ちょっと待ってくれ。どんぐり共和国の通貨がどんぐりじゃないのは、どうしたことか。】
:ほんとだよ、ほんと。ただ、どんぐりを保管できる銀行は本当にあっても良いような気がする。
【9月9日 普通の紙を半分に折っていけるのは7?8回が限度であるように、二人羽織は4人が限界。】
:部長の「このコピーとっておいてくれ」が末端に行くと「部長があなたの事好きらしいわよ」とかになるしな。
【9月10日 急須のふたのところからお茶が漏れるから、ちょっとそこで口開けといてもらえない?。】
:モッタイナイ。
【9月11日 ごはんのすすむ映像を流し続ける方向性を模索する、全く新しいタイプのケーブルテレビ。】
:けっこうダイエットにいいかも。人間なんて米とみそ汁と少しの動物性タンパク質くらいでいけるだろうし。
【9月12日 心の広い人は、表面積が大きい分、ねえ?。】
:ねえ?。
【9月13日 この猫のあたたかさは車の胎動か生きていたときのなごりか。】
:く、暗い。ねこは家から出さないに限る、と一応思う。
【9月14日 各個、お花見で知らない大規模グループに紛れ込んでいくという、大逆転の発想。】
:各個で集まる方針は、おつまみを忘れてきてしまった事により、却下。
【9月15日 お肌のハリを保つため、ハリのいい人に抱きついて寝る努力。】
:なんか、浸透圧の関係でハリがこっちに来るのだろう。ハリ。
【9月16日 ビンゴ大会くらいは「ビンゴビンゴビンゴ!!」と連呼しなくては礼儀に反するから。】
:なぜかはわかりませんが、ビンゴ大会がかなり苦手です。
【9月17日 玉ののどごしを味わうジェットカウンターが出した答えは、紙袋いっぱいのチョコレートと達成感。】
:パチンコ玉を数える機械を何というのか、ちゃんと調べました。
【9月18日 選挙戦に望むには、まず家庭内の選挙戦でいいところまで行ってから。】
:となると、たいがいのお父さんは選挙出なくていい。
【9月19日 リアルクレーンゲームで、クレーン車で人のいるプレハブを持ち上げるときに流れる軽快な曲への憎悪。】
:これも暗いなあ。なぜだ。タリーズのきな粉ドーナツはおいしいのに。
【9月20日 点滴のなかに流動食を混ぜるという、勘違いを装った完全犯罪。】
:「ここからも栄養入れたほうがいいと思ったんです!!」みたいな感じか。本当にやったらどうなるのだろう?。
【9月21日 鍾乳石にモザイクかけるだけで充分だませるから。】
:やたら官能的だよな、鍾乳石。
【9月22日 祝賀会 20:30終わりの挨拶 20:40円陣を組んで一致団結 21:30円陣ほぐれ終わる】
:大企業。
【9月23日 幼少から目にデジカメを埋め込んで生活できてたら、どんなに余生が楽しかっただろうと思ったけど、考えてみたら涙で潤んでの映像ばかりだ。】
:他人が喜ぶのは、間違いない。
【9月24日 ゴーレムが額の汗を拭い、勝手に崩れ落ちるさまを映した、自己啓発ビデオ。】
:ゴーレムって、やっぱり「ゴー」のところが強そうだよね。
【9月25日 返品するにも商品が土に還ってしまったので、仕方なく黒土25kgを送る。】
:こないだ黒土25kgを持ちましたが30kgくらい重かったです。ってお父さんが言えって。
【9月26日 毎日のリメイクが激しい、迷子の女子高生。】
:最近の女子高生は全員かわいいが、全員区別がつかない。
【9月27日 「鬼以外が団結して、油断している鬼に襲いかかるという画期的な鬼ごっこなんです」と、供述しています。】
:世の中こわいね。
【9月28日 社交マナーのため、つばを飲み込む音をよりよく出す練習。】
:なかなか理にかなっていて、いいんじゃないでしょうか。
【9月29日 ミッション系学校の礼拝堂の裏に設置された、有名人の降霊コーナー。】
:そんなのあるかい、となるだろうが、僕としてはむしろ今までなかったのくらい言いたい。
【9月30日 イルカショーのプールに大量のおむつを投げ込む、大規模テロ。】
:テロなのかもしれないが、主張が全然わかんない。

そのままさりげなく8月。

以下2011年 カレンダーの回想です。
2011年 カレンダー
【8月1日 鮮魚売り場でひじをついた板前風の老人が、指で鮮魚の表面をなぞる、ひれを立てて戻す。】
:けんかよりも買いたくないものはっけーん。
【8月2日 省エネの一環として、映画のスタッフロールが一瞬で終わるか、スタッフを雇わないかのどちらか。】
:映画ができるかどうかはわかりません。
【8月3日 防毒マスクをとったら、やっぱり絶世の美女。】
:定石。
【8月4日 「細菌兵器製造所」と落書きされた公衆トイレに駆け込むときの、負けた感。】
:小学生だったら、あだ名にもなりそうだし。
【8月5日 散らかりすぎていて、作業スペースが「昨日までおじいさんが座っていた場所」くらいしかない。】
:うーんさみしい。
【8月6日 バス停だと思って待っていたのに、よくみたらそれはただの地縛霊だった。】
:この人が「あれが霊です!!」って言ったときは、バス停をまず疑ったほうがいい。
【8月7日 写真にかわいくはにかんでいた彼女が、エビの頭をチュッとやる。】
:まあいいんですけど。
【8月8日 早起きの鳥は虫を捕まえるが、人間でどうなるかは全然分からない。】
:三文って、お金だと思ってましたが、どうか。
【8月9日 きれいな松ぼっくり窃盗犯に対し、警察はその常習性も視野に入れて捜査。】
:まず常習性があると考えて間違いない。
【8月10日 険悪な夫婦の間に生まれた子供の、旅行のときのプロ並み中継プレー。】
:これもさみしい。けど思い当たるフシのある人は結構多いだろう。
【8月11日 「わたしの記念館に置いてくれ」とある作家に頼まれた万年筆を今、きりのかわりに使っています。】
:ちょうど「きり」があることなんて、まずないから。
【8月12日 チンドン屋さん 「過疎化に悩む村の成人式に呼ばれるのが、一番つらいですよ」。】
:これがよく報告される「チンドン屋さん逆効果化」の実情。
【8月13日 肌を焼くとき、日の出から日の暮れるまで全裸で立っていれば、むらのできる事はない。】
:正午まで体の表だけを焼くよう体を傾けていき、午後からは同様に裏だけを焼く、というのもありだろうか。
【8月14日 あちこちにあるほろ苦い思い出を集めてみたら、すっげえ苦え。】
:これで苦くなかったら、それは単なるいい思い出である。
【8月15日 ここで彼女が困り、颯爽と僕が現れる。その段取りを整えておくため、不良A、Bと野良犬Nに電話をする。】
:段取り。いい言葉です。
【8月16日 自分たちの子供を挟んで手を取り合っての、共有結合。】
:ハウス食品のCMに起用してもいいくらいだが、共有結合は関係ないか。
【8月17日 ねまきのまま自転車の荷台に乗せられて坂を下って行く、冴えた駆け落ち法。】
:見つかる事も考慮。
【8月18日 人の心に侵入する力を持つ羽田くんが、いつもわたしに自分の寝顔をアップロードしてくる。】
:それも一番いい角度のやつを!!。
【8月19日 逆直下型地震の発生で、もりもり都市誕生。】
:だったらいいね!!。
【8月20日 子供用自転車にスピードと名付けるメーカーの勇敢さが、株価に影響を与えた。】
:だったらほんとうにいいね!!
【8月21日 数学者的思考のおかげで、隣に座っている人のお父さんの左足親指が巻き爪になっていることまではわかりました。】
:ホームズみたい。
【8月22日 「相手はデッドボールを出して動揺しているから。痛がりながら歩いて、そのままさりげなく2塁まで行け」のサイン。】
:あんがいいけるんじゃね?という感じ。ただし1年に1回くらいだけ。
【8月23日 セレブな子供たちの間で流行る、大手ゼネコンをも巻き込んだ棒倒し。】
:おぼっちゃまくんみたい。
【8月24日 露天風呂での開放感と、ビー玉をフローリングの床にざざーっと転がす解放感。】
:そのビー玉が一斉に一方向に流れて、欠陥が発覚したりするけど。
【8月25日 梅雨並みの湿度とゲリラ豪雨のせいで、うちの家アクアリウムまぢか。】
:ああなんで間近がひらがなになっているのか。まあいいけど。
【8月26日 自分の血を次世代につなぎ続ける、気の長いサイクリング。】
:NHKみたい。
【8月27日 マニ車を手にかつらむきの練習をする板前さんが、知らない間にやたら神々しく。】
:なんなんだマニ車。
【8月28日 近未来の靴には、帰宅の際くつ下を自動的に脱がせていく機能が搭載。】
:現代でも、靴と靴下の位置関係がばっちしなら実現可能な機能。
【8月29日 はげ上がった頭をなぜるシステムが好評の、アニマルセラピー。】
:シルバー人材。
【8月30日 俺の社会的行動と煩悩的行動をつなぐデッドセクションは短い、と自慢げな鉄道マニア。】
:こないだデッドセッションについて調べてみましたが、結局よくわかりませんでした。
【8月31日 現代の人間というもののほとんどを象徴している気もするなトライボロジー。】
:こないだトライポロジーについて調べてみましたが、やっぱりよくわかりませんでした。