着物

先日、着物をお召しになっている方と話をする機会があった。

当方、一度も着たことは無いのだが、着衣スピードやそもそもどう着るかなど、何か難解な感じを抱いていたが、周りの人もそうなのか、その辺の話がちょいちょい出ていた。

そんな内容に、相手さんは気さくにいろいろ答えていた。
よく問われる話なのかもしれない。

そんななか、気になったのは「いつもはカジュアルな格好です」のあとの「ジーパンです」というコメントだった。

「いつもはカジュアルな格好です」というものに何か、いろいろ考えさせられた。
単なる着物着用の難易度の観点だけでなく、身バレやお高い感じを出したくない、値段から気軽に着られないなど。

そして「ジーパン」である。
そのタイミングから「着物と対極にあるもの」「カジュアルの代名詞」を表現したくて使用されたように感じた。

もちろん、それがイメージ悪い、だめとかのことではなく、衣類に、ちょうど日本酒の「甘い、辛い」「濃い、さっぱり」的な領域の区分けができることを、自身がこれまでの人生で意識していなかったことに気づかされた。

今のところ上記「カジュアルかそうでないか」の1情報しかないが、そこに例えば「甘い、辛い」観点を盛り込めるのだとしたら、xy軸のグラフのように、各衣類を切り分けることができるはずだ。

いや、衣類のグラフ軸の話で「甘い、辛い」の例はわかりづらい。
衣類で「甘い、辛い」軸を考えるのは、なんとなくだが「おすぎかピーコ」を考えさせ、最近ご病気ということで、心配である。
なお別件だが「おすぎとピーコ」は、多くの人にとっては、これまでもこれからも「おすぎかピーコ」なのではないか、と思う。

「人工素材、自然素材」あたりが、軸としてアリだろうか。

「カジュアルかそうでないか」「人工素材、自然素材か」

これは「ポリエチレン繊維性のフォーマルスーツ」みたいなものは「カジュアルでないx人工素材」という感じでイケそうである。
そして「自然素材」の最たるものは「地衣コケ類」であること、うけあいである。

ちなみに、私が一番感慨を受けたことは「いつも着物だから、いきなりジーパンというのも印象の差が激しいので、スラックスを着ていることも多い」という話だった。

この方は、何を中和しようとしているのだろうか。
いや、これは聞き手が「着物のフォーマル全振り感っぷり」「ジーパンのアウトロー感っぷり」「スラックスの中立性、日和見感っぷり」というように、自身の衣類への意識を問われているのだろうか。

そもそも「カジュアルかそうでないか」軸において、着物とジーパンの間にスラックスはいるのだろうか。
スラックスの語源が「血とオイルの臭いがする砂塵」とかだったらどうすんだこのやろう。

まったく衣類は奥が深い。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です