三味2

【前回までのあらすじ】

必殺仕事人の三味線を使う人が人を殺めるときの音階が知りたい。

僕の中では、絶対のこの音階であってはくれるな、というものがあり、それは「ファ」である。

なぜかというと、僕としては「ファ」は愉快な、ポップな音階であって、それが人を殺めるなんて思いたくないからだ。

何せ、この「人を殺める」は、「音で殺るぞ‼」青春バンドシーンではなく、歌でなんか、うまいこと仲良くなりましたというマクロス的なものでもない。

だいぶ直接的に殺めにかかっている。

あの、仕事人の「三味を使って悪人を殺める一連の仕組み」が楽器という可能性も否定はできない。

となると、どうしても音階が知る必要があるのだ。可能な音域であるとか、吊るす高さで音を変えられるのか、など。

ただ、僕がたどり着けたのは「ファ」はやだな、という感覚的なものでしかなかった。

この話の終点は、この話で絡んでいた相手がさらりと言ってのけた。そりゃあ「シ」でしょうよ、と。

相手がバーのマスタでよかった、「シ」に気づけなかったことを、酔っているからと言い訳できるから。

それにしても「三味を使って悪人を殺める一連の仕組み」が楽器という可能性は、ちょっとご飯何倍でも行けそうな感じですな。

三味

こないだ「必殺仕事人」がテレビでやっていたのを見て、それほど明るくない僕でも「三味線の人は誰なんだろう」と思った。

確か仕事人のメンバーの中に、三味線で悪人の首を絞めて引導を渡す京本政樹がいたのだ。

京本政樹は、かなりのアンチエイジンガーではあるが、さすがに今では引退しただろう、三味による殺害は体力もいったことだろうし。

しかし観ていると、三味線を扱うメンバーがいないことに気づいた。なかなかインパクトのある仕事方法だったのに、何か問題があったのだろうか。

ふと、昔から気になっていたことを思い出した。

「三味線の人が引導を渡すとき、ぴん、って弦をはじくのだが、あの音階が知りたい」

これを思い出したとき、ちょいちょい聞いてみるのだ。絶対音感を持つ人がたまたま「あれはファですよ」と言ってくれるのを。

でも基本、この話を持ち掛けても相手は間違いなく「こいつ何言ってんだ」風になる。このネタはどうも相手の心には響かないのであった。