この世の1/2のさだめ

メガネを買いたい。
メガネを、買いたい。
買いに行ったよ。
それにしても、最近のメガネ屋さんは、STAFFが全員メガネかけてるな。
何故だ?。
何か、なんか効果あるの?。
「こんな風に身につければ、俺達みたいにクールになれるぜ!!」ということ?。
それとも単純にみんな目が悪い?。
それとも、実は裏側に極小投影機とかついていて、大画面でゲームでも楽しんでいるの?。
まあ、いい。
メガネに視力の補助としての役割以外のものがあることを、現代人は知ってしまったのです。
僕はメガネを選ぶ。
でも、困ることが。
メガネを試着して、いざ鏡で確認となるのですが、このとき、どういう顔をすればいいのかが分からない。
みんな、どういう意識をして、鏡見るんだろ・・・。
うかつに鏡見て、ちょっと角度変えちゃったりするんだろうか僕。
「お前はアラン・ドロンちゃうやろ!!。」
自分にツッコミを入れる。
そして、
・角度を変えてしまったこと
・ツッコミが微妙な上、やけに古いこと
・メガネを選んでいること
あたりについて、後悔するに決まってる。
このような精神背景もあり、ほとんど手にとったものをそのままレジに持っていくこととなるんです。
今回もそのような感じでレジへ。
すると、僕のかけていたメガネを見るやいなや、レジの女性店員さんが尋ねてきた。
「今のメガネ、ちょっと曲がっていませんか?。」
そう、だいぶ踏みました。
聞くと、無料で直してくれるとか。
こちらとしては、「俺ISM」で直しただけだったので、大助かり。
買うメガネと、かけていたメガネを店員さんに渡して少々。
STAFFが全員メガネをかけているかを確認している僕に、店員さんがプロの手によって直ったらしきメガネを持ってきてくれた。
そして、である。
なんと、その店員さんは僕にメガネをかけようとしてくるのです。
こちらは、別に両手がバッグで塞がっているでもないし、未来技術が施されていないドラえもんの手でもない。
マニュキア塗り立てでもないし、サッカーをやっているわけでもない。
なに?。
お客様の手を煩わせないようにという、お店の方針なの?。
でも、メガネをかけさせてもらうって、すごく、なんだか。
なんだか、とっても恥ずかしい気分になるよ・・・?。
そんなことをしてもらったらイカれてしまうので、やんわりとメガネを奪い、かけ心地を確かめてみました。
うーん。
しっくりくるね。
古田の並みだろう。
すると今度は。
店員さんが、僕のかけているメガネのしっくり度を確かめるべく、触ろうとする!!。
かけてるメガネを微調整されるって。
そんなことされたら・・・。
・・・青春の総検索が始まっちゃうじゃないか!!。
とはいっても、こればかりは調整をしてくれた店員さんに任せるしかありません。
微調整しもらうことに。
かけたままのメガネの位置を、少し直してくれる。
人の手で軽く動かされる。
・・・きみ。
僕の心まで動かして、どうすんねん・・・。

由来その2

「はい。伊集院さん、どうぞ!!。」
黒船が来航したとき、倉庫室に隠れていた女密入国者こそがメリーでした。
メリーは美人でしたが、怪力の持ち主でかなりのワル。
ある事情で某国から追われる身でしたが、その縄さばきで逃げおおせてきました。
そう、彼女はカウガールでもあったのです。
さて、難なく日本に降り立った彼女は、手ごろの馬を探し始めました。
すると、いい具合の馬が。
早速縄をかけましたが、あいにく馬は黒船来航のさわぎで大興奮。
暴れだしました。
すると、それが気に入らなかったメリーは思いっきり縄を引き、力任せに振り回しはじめた。
皆、信じられなかったが、メリーを中心に馬がまわる、まわる。
半径20mくらいは馬と縄のせいで障害物が何もなくなってしまった。
そのときの彼女の形相と叫び声といったら。
ぎゃはは!!。そうら、回れ回れ!!。
これが、メリーゴーランドの由来です!!。
「go aroundは、そのままやね。」

由来その1

「はい。伊集院さん、どうぞ!!。」
・・・
メリーは坂を下ったところにあったお花畑で、愛馬のセルファといつも一緒に遊んでいました。
たくさん摘んだ花をメリーがくるくると回りながら振りまくと、セルファもその美しさに喜んで、メリーの周りを駆けていたものです。
でもある日、メリーが事故により天に召されてしまったのです。
両親の悲しみようは大変なものでした。
また、セルファも元気がなくなってしまいました。
両親はセルファを森に放しました。
このままここにいると、セルファは死んでしまうかもしれないし、両親にとっては、メリーと仲の良かったセルファを見るのが辛かったのでしょう。
でも、セルファはお花畑へ行き、そこから出ようとはしませんでした。
風が吹いて、花びらが舞うたびに、うれしように駆け回ったのです。
そんな、何も食べずに駆け回る日が続き、セルファはついに事切れました。
でも、苦しんだ様子はなく、むしろ穏やかな顔つきだったそうです。
村人達は、セルファが花びら舞う中にメリーを見たのだろうと話し合い、この悲しい話を語り継ぐべく、お花畑の隣に木製の馬を作りました。
これが、メリーゴーランドの由来です!!。
「正解じゃないからポイントはあげられないけど、僕らの涙をあげるよ!!」

いっつも、何か、考えて。

ずいぶん昔に「ネバーエンディングストーリー」という映画がありました。
2とか3があったり、何年か前にちょっとヘンな話題になったりしましたが、今回は「1」の話。
詳しいストーリーは覚えていませんが、小さな男の子がSFな世界を救うためにうろつき、うまいことやる感じ。
そこは、姫やらカメやらプードル似の顔を持つ竜(ファルコン)がいたりする世界。
そして、そんな世界を消し去るべく謎の敵「キョム」が迫る!!。
ずいぶん最近です。
「キョム」というのが「虚無」だと知ったのは。
SF世界=夢の世界。
夢見ることのない虚無感が、そんな世界を脅かすという構図らしいです。
それにしても「虚無」。
小さい子はわからんやろー?。
僕の中では、十数年間、ずっと「キョム」でした。
「ダークなんとか」。
「デスなんとか」。
こんな名前だったら、子どもながらに悪いヤツって分かる。
あと、濁点が多いヤツとかね。
そこにきて「キョム」。
「虚無」という言葉を知らないものにとって、「キョム」は何するか全然想像つかない。
人間、何するか分からないってのは、だいぶ恐怖だ。
1「早く窓閉めて!!。ダークエナジーが来る!!。」
2「早く窓閉めて!!。キョムが来る!!。」
2だったら、一番窓から遠くに座ってても、ダッシュするね。
たぶん、みなさんが生きていく中で、未だ「キョム」だと思っている人に出会うことがあると思うので、そのような人には「虚無」だよ、と伝えてもらいたい。
これも、人助けやで。
追記
「キョム」って、たぶん黒くて長い毛がすっごい生えてると思う。

おおくにしてひとつなるもの

今日は、僕が日常生活において、出力を0にしている事柄のひとつに触れてみたいと思う。
ガンネタである。
このブログでは時たま触れるけど、あんまり広げません。
でも、自分からではないとはいえ、このブログ中に「パーフェクトズゴックキャノン」という言葉が複数出てきているので、触れないわけにはいかない。
ということで「パーフェクトズゴックキャノン(この場ではPZCと略してよいこととしよう)」の話。
ガンダムを知らない人でも、とりあえず「パーフェクト」で、「キャノン砲」がついてるような気がするのではないか。
実際そのとおりで、「ズゴック」というカニが二足歩行するようなロボットに、大砲やらベアクローやらビームやらツノやらがついた、パーフェクトなやつだ。
ちなみに彼(彼女)はアニメなどには登場していない。
むしろ、けっこうマイナー。
というか、「純正品」じゃない。
パーフェクトの名に反してカワイソウなロボでもある。
で、だ。
僕はコイツが大好きである。
古来より、人間は自分達より強大なものを崇め続けてきた。
例えば自然。
今でも大ピンチになるくらいだから、昔なんかは超ピンチ。
いろいろ具現化(物語なり彫刻なりで)して、「こんな気にしてるんスから、勘弁してくださいよー」とご機嫌をうかがったわけだ。
また、そういう怖いものに対して逆の発想、すなわち自然に対抗しうる力を持つ「神さま」も創造し、同様にご機嫌をうかがったはずだ。
ところで、人間が想像もつかないような力を持ったこれらを、どのように表現するか、というところで、みんな考えた。
でっかく作る。
いい。
硬いもので作る。
いい。
ツノ生やす。
いい。
とかいうのがどんどん連なって、「複数化」みたいなものが起きた。
剣をひとつ持たすよりはふたつ。
剣をふたつ持たすなら、手を増やす。
何でもかんでも増やしていって、完璧なさまを生み出す。
千手観音みたいのがやたらいたりするのも、手やら顔やらをたくさん持たせて、完璧な力を表現しようとしたのだろう。
マンダラも、ちっこい仏様がわんさかいる。
これも、しかり。
みうらじゅん氏が完璧であることも、うなずける。
もひとつ。
「ベヘモス」という、某FFで有名な怪獣がいる。
こいつの「ス」は、いわゆる複数形の意味を持っているというのをどこかで聞いたことがある。
複数の動物を集めたくらい大きいから、複数形にしちゃえ!!。
ということだったんだろう。
ちなみに、こいつ自身はカバやらなにやらではないかと言われたり、ヘタすると食われる運命でもあるのでカワイソウだ(PZCと同じ!!)。
でも、「バハムート」読みすると、かっこよさアップ。
そこにきて「PZC」。
たくさん強いのつけた。
これぞ、人間の営みの真髄を形とした、我らが崇めるべき「新しい神」と呼べなくもないか?。
・・・やっと、好きな理由にたどり着きました。
長かった・・・。
ちょっと、「PZC」が何なのか、忘れてしまいました。
それにしてもこの新しい神を創造した人。
ベースがズゴックって・・・。
センスシャープである。

アメンボ大学

空を飛ぶ方法。
まず、右足を上げる。
その次に、その右足が地面につく前に左足を上げる。
これを繰り返せばいい。
とかいうのをどこかなにかで見たことがあります。
2年くらい前までは時々やりましたが、あまりうまくいきませんでした。
ということで、今回はアメンボの話。
僕は、以前から「水生昆虫」という虫らしからぬ虫に注目していました。
しかし、アメンボは別。ピンと来ない。
ところが、最近になってアメンボのことを考えてみると、思いのほかいい体つきであることに気付いた。
アメンボの写真集「MINAMO」が出たら、立ち読みする。
とか考えていたら、何だか気になることが。
「アメンボは何を蹴っているのか」です。
確か、アメンボは足の先に毛が密集していて、その間の空気のおかげで水をはじく。
それに、調べてみると疎水性の分泌物も出てるとか。
水の表面張力をさらに利用できるわけ。
で、このことで浮くことはできるのですが、僕には「ちょーん」が分からない。
※「ちょーん」
「ちょーん」とは、捕まえようとしたりしたとき、アメンボが「ちょーん」と水面を移動することを指しています。
クラウチングでもスタンディングでもないスタート法ですが、とにかくあんなにも「ちょーん」とスタートできるのを見ると、何蹴ってんねん、と思うのです。
なんとなく、冒頭の話が思い出されたりしました。
まぁ、蹴ってるのは水面で、そこへんも表面張力で全て片付けられるのかも知れませんが、それでは面白くありません。
たぶん、彼は第三志望を蹴ってます。

蜜月の日々

過ぎ去りし日々よ。
コーヒーにブランデーを垂らした、ブルジョアな日々よ。
朝から全く喋らなくて、17時ごろにやっとその機会を得たのに、自分の音量が分からず、大声で「プレパラートだよ」と言ってしまった日よ。
そう。
もう、マヨネーズは調味料としての域を超え、手の届かぬところへ。
もう、えさに群れるハトは欲望のかたまりとしか見えない。
でも。
変わらぬものも。
「阿Q正伝」って、なに?。

おはじき

20世紀最高の哲学者ソファムステンは「人間」について、こう述べた。
「みなさんは、「世界」がどのようなものだと思っていますか?。
両手を広げた範囲?。
自分が住んでいる町?、国?。
ざらついた地球の表面?。
・・・なるほど。」
「では、「自分」がどこにいるかわかりますか?。
・・・そう、誰もがこのホテルの披露宴会場であると答えるでしょう。」
「みなさんは、自分が、この広い世界の中のひとつの国の、ある披露宴会場にいる、ということをおっしゃってるわけですね。」
「では、こう質問します。
「本当の自分」、はどこにいますか?。」
「どうですか?。
みなさんは、「こころのなか」、と考えたのではないでしょうか?。」
「では、「本当の自分」の世界は、どんなものでしょうか?。
この前、目の前の本を買いに来たのに、何だか表紙が予想だにしない萌え系で、なんとなくその周りの本を物色してしまっている自分に気付きました。
そのとき、わかったのです。」
「「本当の自分」はこころのなか。
すると、その世界というのは、私達自身の体です。
私達は、体という閉じた世界を持ち生まれるのです。
「閉じた」というのは、皮フという層により外界とは完全に遮断されているためです。
もちろん、本当の自分はそこから一歩も抜け出せません。
そして、そこから一回も出ることなく、一生を終えるのです。」
「よって、世界というものは、実は内なるものであって、最初に挙げていただいた「世界」は、むしろ虚空と言えましょう。
我々は、虚空を漂うガラス玉のようなものであるのではないでしょうか?。
泡のように生じたガラス玉の中にいて、あらゆるものの干渉を許されることなく、いつかはじける。
人間は、なんとも寂しい、完結型の生き物なのです。」
この話の直後、ソファムステンは新婦さんからキッチンスポンジを投げつけられるという、痛みリアクションのとりづらい反撃を受けた。

バックグラウンド

尾田「北木さん、今日もいませんね。」
柴野「・・・そうだな。」
尾田「今日の舞台も忙しいですよ。何だか、北木さんがいなくなったんで、最近は二人でやりくりしてますね。」
柴野「・・・そうだな。」
尾田「でも、不思議ですよ。今回のは、黒子が必要な場面が多いヤツなのに、なんでやりくりできるのかって。」
柴野「・・・。お前は若いから、一度だけ話を聞かせてやる。」
尾田「???」
柴野「黒子は、達人の域ともなると、本当に見えなくなる。」
尾田「またぁ。」
柴野「そして、さらに鍛錬されると、その存在も確認できないものとなるそうだ。」
尾田「北木さんがそうとでも?。」
柴野「・・・俺達の「札」が部屋の前にかけてあるだろ?。」
尾田「あぁ。個人名の書かれた。ひっくり返して、不在を表すやつですね。北木さんは「不在」でしたよ。」
柴野「あれが消えたとき、黒子は「そういう」存在になる。」
尾田「・・・それが本当だったら、そんな話は生まれないはずじゃないですか?。」
柴野「・・・そうだな。」
次の日、いつものようにかかっている2枚の札が、やけに殺風景に見える。
今日も、忙しくなりそうだ。
追記
黒子制度がわからないので、だいぶテキトー。

ブログ歌

【吉原炎上 ?ガラスばりの輪舞曲?】
             全て nimbus7942
申し分ない その筋骨で
ドーバー海峡 横断部員
永久(とわ)に続かぬ 体だけれど
せまる病魔を ぶちかませ
今日はとっても 調子がいいんだ
同窓会に 出るまでは
ケーキの表面 蝋だらけ
調子のいい日が 続いたよ
奥ゆかしきは 森の緑と
シーツの白さ 看護士さん
今日もとっても 調子がいいんだ
同級生より 長生きを
「でも、ぼくだって最初はこんな人間じゃなかったんだ・・・
だって、そうだろ?
ぼくの、目を見てくれよ
必死だろ?
耳を動かそうとすると、ちょっと必死の形相になるんだ
いつ、動くのかなぁ・・・」
そんな時代も あったねと
話せる相手が 人以外
ロンリーウルフ ネオン街
背負った運命(さだめ)に 武者震い
晴れわたる空と わが地球
その青き光を 手に入れるまで