手を打つ

今、「すごい速さで拍手をする人」が登場している。
確かにすごい早さだ。
でも、僕は彼のことは「すごい速さで手を打つ人」と呼びたい。
なぜなら僕が彼を見ていても、なんら誇らしげな気持ちになれないから。

仮たちのヴァルハラ宮殿

死してなお、ひろむはその忠誠心を忘れることなく、のぶの背中を守ることに尽力した。
のぶ「最近、熟した人妻からのメールが減ったんだ」
=====
ひろむ「ここは・・・」
こんにちは。
ここは、架空の次元で存在し得たものだけが選ばれ訪れる。
そして終の宿となる場所。
ひろむ「あの世って、ことか・・・」
あなたの作品は確か・・・。
ひろむ「武将島耕作です」
戦国ものなのに、背中の守り方、すごいですね。
ひろむ「ケータイありますからね」
しかも、保護対象は減ったメールを気にしている。
ひろむ「登場人物なんてものは、たいてい作者の意のままですから。不服があったとしても、ね」
そうそう。
あなた、作者が作ったプロフィールでは「枠にとらわれない人物」となっていますけど、あれはやりすぎでしょう?。
ひろむ「というと?」
あなたが刺客に切られたあと、のぶに言った最後の言葉ですよ。
ひろむ「ツーにも出られるかな、ですか」
とらわれなさすぎでしょう?。
ひろむ「確かに、最後に言うには、ちょっと冒険ですね」
ひろむ「でも、しょうがない。ストーリーですから」
ひろむ「ケータイを持つ武将を登場させる作者。疑問も感じないで迷惑メールを楽しむ武将。面白いんですけれどね。実際登場する身になってみると」
大丈夫。
お二方ともにいづれも、あの世とこの世でこんな感じのツッコミを入れられますよ。
ひろむ「じゃあ、それまでのぶを待ってなくちゃいけないのか・・・」

調査

俺にとっての国勢調査イメージ
1.最近、日本には元気が足りないと感じますか?
・はい
・いいえ
・その他
2.チャンスがあればこう、ガッと行きますか?
・はい
・いいえ
・その他
3.この調査票を持ってきた国勢調査員は、元気でしたか?
・はい
・いいえ
・その他
4.ガーデニングに興味がありますか?
・はい
・いいえ
・その他
5.子供は好きですか?
・はい
・いいえ
・その他
6.知り合いが結婚したとき、なんとなくメランコリーですか?
・はい
・いいえ
・その他
7.Aさんが「日本を変えよう」というコピーを作りました。どう思いますか?
・大変よい
・よくない
・その他
8.タイムマシンがあったとすると、どの時代に行きたいですか?
・明治時代
・バブル時代
・未来
・その他
9.いくらまでの飲み会なら、参加しますか?
・2000円
・3000円
・参加しない
10.土日のような、連続した休みがないとしたら、どう思いますか?
・外出したくなくなる
・その他
どうもありがとうございました。
この調査結果は、統計以外の目的には使用されません。

トーク

あの、小さくて従順だった教頭が、牙をむく。
なぜ、あんなことになったのだろうか。
もっと違う方向で攻めていればよかっただろうか。
いや、終わってしまったことはどうしようもない。
校長がいつも絶好調であることは、ありえないのだ。
あれ、今のけっこういいんじゃ・・・。
いや、そうじゃない。
教頭だ。
あれは、イタズラの範疇ではない。
ムチャブリでもない。
嫌がらせだ。
そういう意味で程度の高い、嫌がらせだ。
嫌がらせだから、それに対しての対応では、だめだ。
それ自体を止めさせなければ、ストレスが解消されることはない。
・・・何か、教頭に悪いことをしただろうか。
分からない。
とにかくそれは、あの日の朝礼から始まった。
教頭「今週の目標は「学年の違いを乗り越えて、声掛け合おう」です。みなさんがんばりましょう」
教頭「では最後に、校長先生のトークです」

ドーナッツ

昨日も目に留まった事柄に触れただけ、楽したのだが、そういった感じの話が今日も続く。
今日はPerfumeの歌、スウィートドーナッツだ。
今回の話では、Perfumeがどんな人らであるかは関係ない。
とにかくポイントは、曲名「スウィートドーナッツ」と、その出だし歌詞だけである。
「スウィートドーナッツ」
なにやら失恋ふうな印象が全体を占める歌。
その出だしは、こう。
「最後の一言 すっと冷えて 心にアザが ひとつできた」
みなさん気づかれたことだろう。
ここは、「最後の一言 すっと冷えて 心にアナが ひとつできた」のほうがいいんじゃないか、と。
「心に穴」と変更したとしても、元の歌詞「心にアザ」レベルの失恋ダメージ具合は、担えているし、書くまでもないが、それは冷えたらおいしくなくなるドーナッツとの連動も果たしている。
せっかくドーナッツなのだから、うまいこと言ってもいいんじゃないか、と。
ただ、作者はあまり「カケる」感じを好まなかったのかもしれない。
「アナ」自体がほれ、だめでしょの感があったのかも知れない。
事実、こうも書いている自分ですら今回の話題、負に感じているしな。

高濃度設定

今日もだらりと更新をスルーしようと思ったのだが、楽できそうな題材が見つかったので。
ブログ記事の新規作成画面上部に、広告が出ている。
どうやら電子書籍的なやつ。
漫画専門のよう。
そこに紹介された漫画のコピーが気になった。
「ナゾの薬で 女の子にされた僕 さらに 猫にされた僕」
どうにも大変そうである。
しかし、人間には少なからず異性化へのあこがれがあるだろうし、猫はかわいい。
よって、このコピーにグッとくる人は多そうだ。
ただ、僕ならこのコピー。
こう変更したい。
「ナゾの薬で 女の子にされた僕 さらに 猫にされた私」
こうすることで「僕」が「女の子」にさせられたことがとても強調されると思う。
漫画を見ていないので分からないのだがこのストーリー、「女の子にされて、すぐに猫にされた」わけではないだろう。
そうなら「ナゾの薬で 雌猫にされた僕」でいいはずだから。
よって、「僕」は「女の子にされた」あと、いろいろ例のイベントが発生、それも落ち着いた頃に「猫にされた」に違いない。
「猫にされちゃうタイミングで、自分のことを私って呼ぶようになってる!!」
「女の子にされたことで、ちゃんと心も女の子になってる!!」
「女の子にされた」ということで、どうやら本人としては本意ではないようだが、漫画としてはこう気づいてもらうことで、異性化した甲斐があったというものである。
ただ、「自分のことを僕と呼ぶ女の子」「突然の異性化に戸惑う、なにやら危うい子」にグッとくる人たちのことを考えると、この変更が正であるとは、全く言えない。

叫び

前に書いたかもしれないが、とにかく「子供に何かを叫ばせてはいけない」んである。
=====
「一緒に、遊園地で遊ぶって約束したじゃないかー!!」
もちろんこういったものも、子供に叫ばせてはならない筆頭だ。
しかし、今回触れたいのは、テレビ番組でよく見られるもの。
それは主に幼稚園に触れた内容のシーンにある。
「ハンバーグ、大好きー!!」
卒業式でのクラス集合写真のように並んだ園児達が、口を大きく開けてそういう。
この番組では、何かハンバーグに関係する特集を組んだのだろう。
ここで、テレビ側はそのシーンを取るために、どうしたのか。
=====
?園児達がそういう風になるまで、待った。
?CG
?園児達に「じゃあみんなせーので、ハンバーグ大好きって言おうか」と依頼した。
=====
?は、おそらくお湯を見ていて、それが熱湯と冷水に分かれる瞬間を撮らえるよりも難しいと思われるため、除外。
?は、明らかに何らかの情報操作が行われているため、除外。
ということで?のCGである。
とりあえず?なのだが、これ自体が悪いわけではない。
「子供に何かを叫ばせてはいけない」ことで悪い点は、「そう叫ぶように子供に頼む大人」の存在を受け手側が気づいてしまうことである。
もちろん、その大人の依頼が悪質なものであったとするならば、受け手どうこう以前の問題である。
子供は計算済みとよく言われるが、一方多勢に無勢的な考えもし、みんながやるなら(叫ぶなら)、僕もという風になりがちである。
そこに悪意のある叫ばせを故意にさせた場合、それは根源的に、いかん。
「じゃあみんなせーので、スカートめくり大好きって言おうか」
「じゃあみんなせーので、大根をおろすの大好きって言おうか」
「じゃあみんなせーので、田辺主任の人事配分大好きって言おうか」
うーん、いかん。
一方、それに悪意がなかったとしても、先ほど挙げた「叫ばせる大人に、受け手側が気づいてしまうこと」が問題となる。
本来子供が叫ぶ内容というものを、私たちは自然と体得している。
残念なことに、それをダイレクトに表現する言葉はない。
言葉を成していないのであるから。
だいたいは泣き叫び。
ときどき人名や「買って」という言葉が聞き取れる。
その程度。
それゆえに、それ以外のことを叫んでもらっても、それは心に響かず。
もっと別のことが気になってしまうわけなのである。
「ハンバーグ、大好きー!!」
だからこのとき、およそ80%の人は、今晩のおかずのことでなく、後ろの保母保父を見ている結果となるわけである。
子供に叫ばせるな。
今ウケるものとは、受け手に余計なことを考えさせないものである。かも。

一度は使いたい。

2車線の、もう片方側の車線を走る前方のトラックを見て、その人は「もしかしたら家畜を運んでいるトラックかも知れない」と言った。
見てみると、かなり通気の良さそうな荷台だ。
50cmほどの仕切りで囲われている。
僕は言った。
「動物はいないでしょ。あの高さでしか仕切りしてないから、いてもジャンプしちゃうじゃん」。
「まあ、豚ならギリギリ飛び越せないかもしれないけど」。
事実、荷台に家畜はいなかった。
それから10分くらいして、僕はなんとなくこう思った。
「豚を話題としたときだけ、「ギリギリ」という表現を「ブヒブヒ」に変えたらどうだろうか」
そうなると先ほどのは
「まあ、豚ならブヒブヒ飛び越せないかもしれないけど」。
この変更で重要となることを、箇条書きにしてみる。
・どうやって豚の話題をさりげなく行うか
・その中で「ギリギリ」という言葉を使う局面を生み出すこと
・「ギリギリ」を「ブヒブヒ」に変えても、相手は会話の前後からそれが「ギリギリ」と同等の意味を持つものであることが理解できること
・相手との信頼関係
とりあえず信頼関係を除く、3つの点について考えてみる。
例えば生肉の話になったとする。
「ブヒブヒ」を試したい僕としては、若干食い気味で「豚の焼き具合」話を行うに違いない。
「あ、でも豚肉って生でも食べられないよね」
ここで次の重要点「ギリギリ生み出し」が違和感なくできるのは、今のところこのくらいしか思いつかない。
「うちのソテーがさあ、まだ肉が赤いんだよね・・・」
「それでも家族みんな、”ギリギリ”大丈夫だって思ってるんだけど」
・・・足りないのである。
この会話では、ギリギリを使う必要性が足りないのである。
それでもブヒブヒを使ってみよう。
「それでも家族みんな、ブヒブヒ大丈夫だって思ってるんだけど」
どうだろう。
何言ってんだの感じだろう。
結局、ギリギリが使われるかどうかすら怪しいため、そこにギリギリ以外の言葉をあてがっても、よくわからないことになるのである。
その点、冒頭の「豚が飛び越せるかどうかが微妙な仕切り」はこの変更の恩恵を最大限に受ける題材だと思う。
ほら、今ですら「豚が飛び越せるかどうかが微妙な仕切り」とタイプするとき、どれほど「ギリギリ」という言葉を使いたかったことか!!。
どうやら、この試みは「豚がいそうなところにある50cmほどの柵」のようなシーンでのみ、使用できるようだ。
「あれ?、あの柵。あれじゃあ豚でもブヒブヒ飛び越せんじゃね?」
けっこうギリギリ感が出てると思うのだが。
ブヒブヒ。
そのしょうもなさで、案外面白い試みであると自負している。
しかし「豚が通れるかどうか微妙な横穴」や「太ってはいるが、やけにセクシーな女性グループ」などという類似案件はあるものの、いかんせん贅沢すぎる。
残念。
僕はしょうもな会話が必要なシーンでは、絶えずトラックを探すことにする。

第3の選択

第三者の登場が、物事に深みを与えるかどうかは、場合によるだろう。
例えば「漁夫の利」という言葉。
確か、貝と鳥が争っているときに漁師が登場、貝も鳥も捕まえちゃいました、とかいう話が背景にある。
この場合、貝と鳥にしてみれば、漁師の存在は完全に第三者で、しかも自分ら捕まってしまうので、とほうもなく悪である。
しかしことわざもできたし、その点「深みが出た」と我々は言うことができそうである。
一方「矛盾」の話、「何でも貫けるヤリと何でも防ぐことのできる盾があいまみえると・・・」というやつでは、ちょっと第三者出現は困りそうだ。
子供「おじさん。このヤリで盾を突くと、どうなるの?」
「チョーップ!!」
ここでの第三者は「おじさんのチョップ」であるが、これで深みがどうこうというと、それは子供の頭部にいくらかの深みができるのかもしれないが、基本的には深みは生まれていない。
「琴欧洲と千代大海、土俵中央で動きません!!」
ここで行司が、あの芭蕉扇みたいので千代大海を叩いた。
ここでの第三者は「行司」であるが、すごい問題にはなりそうだが、やはり深みは出ていないのではないか。
どうやら「第三者」として登場、それで深みを出すのは、なかなか難しいことのようだ。
無論深みを出さないような第三者のほうが、面白いのだが。

撮ってるらしい

小生ビビりなるもオカルト系が好きであり、ちょくちょく借りる。
スコーンでも食べながらDVDをだだ流れさし、ときどき「こえー」とか「そらひどいやろ」とか言うのが好きだ。
こないだの心霊系のやつは、冒頭のことが気になって仕方がなかった。
再生が始まって最初、いきなりこんな感じのことをいうのである。
「・・・現世に潜む恐怖を紹介します。まずは心霊写真。みなさんもいろいろ撮られると思いますが・・・」
驚きの発言である。
みんな撮ってんだ!!。
知らなかった。
世間では、みんな撮ってる認識であってるのだろうか。
あれ僕、ちゃんと撮ってたっけかな?。
探してみるか。
・・・
なんだ、猫とか風景ばかりじゃないか。
まあいいや。
とにかく僕も「いろいろ撮られて」なくちゃ。
・・・
お、これ。何か顔に見える。
あ、これなんて、はっきりだ!!。
と、こうした余計なことが、何かを生むことがあるかもしれないが、今回の場合は、生まれるのが生まれるものだから。