互いの最終手段

ノムラがオカマであるという話は、数人間での些細なうわさだった。
しかし、その容姿や社交性などによるクラスのノムラ人気が、それを単なるうわさ話にはしなかった。
憶測が憶測を呼び、果てはクラスを二分する事態となった。
ノムラはオカマ派:ケイコ
「友達がオンラインゲームで女の子と知り合ったが、その子がどうやらノムラらしかった。」という話からネカマであると断定。オカマでもあるとし、オカマ派のリーダーとなる。
非オカマ派:ナカユキ
ネカマとオカマは違うもの。上記の証言に意義を唱え、非オカマ派のリーダーとなる。
ケイコとナカユキは普段から仲が悪いため、オカマ問題は目に見えて悪化し始めた。
教師はこの事態を重く受け、放課後に討論を行わせることにした。
そのため、教師は「今日TVで流れるニュース速報は、すごい速さで画面右から左に動くタイプなんだって!」というニセ情報をクラス内にリーク、情報操作によりノムラだけを帰宅させた。
ケイコ「とにかく、ノムラくんはオカマよ!。この間だって、少し内股で歩いてたんだから!」
オカマ派「それに冗談で女っぽい言葉使うしな。」
ナカユキ「そもそも曖昧な情報から結論を引っ張り出そうとしているからヘンなんだよ。」
非オカマ派「ノムラを見ろよ。どうみても男だ。」
ケイコ「それは論点のすり替えよ!。性別の話ではないはずよ。」
オカマ派「それに、その見た目だってノムラくんは線が細くていかにもって感じよ!」
ナカユキ「俺はノムラとは6年間いっしょだよ。そんな感じのそぶりは見せなかった。」
ケイコ「そんなの見せるはずないじゃない!。」
オカマ派「これが決定的証拠。ノムラくんが女装している写メよ!」
ナカユキ・非オカマ派一同
「それは知ってる」
非オカマ派「ノムラの趣味だよ。みんな知ってる」
非オカマ派「あのヒラヒラ感がたまらないらしいよ。けど、女装は女装であって、ノムラは何もかも男だよ。」
ナカユキ「何か?。女の人は、男が車乗って車庫に入れるためにバックするとき、手をこうやってかけながら後ろを見る姿に惚れるって言うけど、ノムラもそうだって言いたいの?。」
ケイコ「じ、実際にそのポーズやらなくてもわかるわよ!。そうかもね。ノムラくんも実はそうなのかも知れないわね。」
ナカユキ「ふん。ばかばかしい。」
まだ明るかったが、とりあえずこの日の討論は終了となった。
日も落ち、生徒達もいなくなった教室。
教師は机をきれいに並べていた。
そして、真っ暗な校庭を正門に向かって仲良く歩くケイコとナカユキの姿を見つけると小さくうなずいた。
この問題が早いうちに終結することを確信したからだ。

何かが起こりそうだよストーリー リターンズ

ヒロユキが12歳の頃、そのいとこのヨシミは、目の周りが化粧で黒くなっていたっけ。
サトシはそう思った。
ヨシミの同級生のカズヒロはゼリーが大好きだったし、カズヒロと苗字が同じなタカヤは、普通に走るよりスキップの方が速かった。
自分で考えた献立を他人のポストに入れるのが趣味だったトモミはタカヤのことを知らなかったが、レンタルCDの歌詞カードに丸を書くのは原罪であると考えていたし、その弟のツバサはこの間、女房になった。
そんなツバサと血液型が一緒だったハムドが尋常じゃない位の量の汗をかいていた頃、学校の一緒だったシンジは「セシール」のCMのモノマネが、ナミはフラフープが得意だった。
ナミのフラフープを「しっぽをくわえたヘビ」と勘違いしていたハルゾウは寝る前に必ず「お迎えが来た」と言っていたが、その将棋友達のゲンジは、基本的に無傷だった。
ゲンジの来世のオサヨは気の強い女性で、どんな言葉にも「お」を付けなかったけど、それを愛おしく見ていたヘイハチはビーチサンダルだった。
この二人はターミネーターさながら現代にワープしちゃって。
オサヨなんてゲンジと出会っちゃったけど、握手までがぎりぎりだった。
その時代、ショウジは野球の審判をしていて「アウト!」と「アウツ!」を使い分けていたらしいが、ピッチャーをやってたトモキは、二塁のベースが高野豆腐であることを知らないでフォークとかを投げていた。
そんな僕らが、今度「珍プレー好プレー」の乱闘シーンの効果音を作ることになりました。
よろしくお願いします。

何かが起こりそうだよストーリー

他人の心、他人知らず。

今日もいい天気。
こんな日はただ歩いているだけでも気持ちがいいものだ。
ところが、そんなに日に限って良くないことが起こるもの。
前を歩いていた女子高生が崩れ落ちるようにうずくまった。
「どうしたんですか!!」
女子高生の顔は血の気が引いていた。
一緒に歩いていた友達らしき子が「この子、貧血気味なんです!!。」と教えてくれた。
貧血も馬鹿にはできない。
私は躊躇せず、周りの人に訴えた。
「だれか!!、だれかJAFを呼んでください!!。早く!!。」
・・・
女子高生は無事に救急車で運ばれ、私はJAFの人に謝った。
どうにも解せない。
確かに私は気が動転していたのだろう。JAFを呼んで、と叫んでしまった。
しかし、本当にJAFを呼んでしまう人もかなりのおっちょこちょいだ。
もちろん、本来JAFは車の故障のときに呼ぶべきなのである。
どのようにそのおっちょこちょいは連絡したのだろう?。
「車が故障しました」は、言ってる本人がヘンだと気付くだろう。
「女の子が倒れました」で来てくれたとなると、JAFの人は車が必要なのだろうと考えたのか。えらいなぁ。
まあ、女子高生が無事でよかった。
と考えていると、後ろから女の子たちの笑い声が。
「おっちょこちょいって、もう使ってる人なんていないよねー。」
さっきの女子高生に、存在を2回否定されました。

月の精の、なせる業

「寝る子は育つ」っていうけど、それは身長の話。
体質や人格の構築みたいなものが考慮されていたとしても、せいぜい中学生までのことを言っているんだと思う。
高校生にもなると、寝てばかりじゃだめなんだ。
勉強もするし、友達づきあいもある。そして恋愛も。
「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」でもそんなことを言ってた。
よく、卒業後に「学校はよかった」と思いにふける人の話を聞くけど、僕は今でも充分、学校というのは居心地がいいと思う。
特に図書室はとても神聖だ。静かで、ここだけ空気が洗練されている。
結界がはってあるような感じだ。
毎週水、金曜日に僕はここにやってくる。
そして、目的の本を手にして日の差した窓側の机を前にして座る。
何だかこの世で唯一、自分のためだけに書かれた本を開いている気持ちになる。
この図書室では、本を借りるために窓口にいる図書委員に貸しカードの処理をしてもらう必要がある。
毎週水、金曜日の窓口担当は2年3組の女子生徒だ。
名前もよく知らないけど、彼女と二言三言話すためにも、僕は図書室に通っている。
いつだったか。
いつもどおり図書室に本を読みに来ただけなのに、なぜか心臓の鼓動が高まることがあった。
治まる気配がなかった。
図書委員の人を意識したことはなかったけど、どうやらその子が担当のときにドキドキするようだった。
ドラマのような運命的な出会いではなかったかもしれないけど、こういうことには慣れていなかったけど、僕は彼女に恋をしていることくらいは分かったんだ。
そして、図書室にめぐってくる週二日が僕にとって重要なものになっていった。
急展開なんてない。毎回決まりきった会話と、その間に入れる選び抜かれた言葉たち。
けど、その空間で僕の心臓は激しく鼓動した。
せつなさで息づかいがうまくできなくなった。
今日は金曜日。
いつもどおりに図書室に行く。
当たり前のように図書委員以外、誰もいない。
鼓動は音として聞こえない。
息づかいがおかしいのもばれてはいないだろう。
彼女にとって、僕はごく普通の本好きのはず。
タイトルも見ずに、ただ探しているふりをして一つ、本を手に取る。
そして、いつもの席に向かう。
ふと、その机の上に何かが置かれているのに気付いた。
白い、小さな箱。
手にとってみる。
「救心」だった。
どうき、息切れに効く薬だ。
窓口では彼女がこちらをみてニコニコしている。
この薬では、僕のどうきは治せないな。
追記
救心の効用「どうき、息切れ、恋の病」みたいにして書く予定がこんなことになりました。
原因は、タイトルどおり。

ツー&カーの大冒険(旅情編)

-「ふぅ。ただいま」
「ワンワン!!」
-「おー、コロ。ただいま。迎えに来てくれたのかい?。」
「ワンワン!!」
-「よしよし。ボール買ってきてやったぞ。ほれ。」
「ワンワン!!」
-「どっこいしょ。」
「すんすん」
-「おー、ベロ美。ただいま。迎えに来てくれたのかい?。」
「すんすん」
-「よしよし。ガンプラ買ってきてやったぞ。ほれ。」
「すんすん」
-「さて、風呂にでも入るか。」
「ヴィ???!!」
-「おー、ホーミィ。ただいま。迎えに来てくれたのかい?。」
「ヴィ???!!」
-「よしよし。印刷できるCD-Rを買ってきてやったぞ。ほれ。」
「ヴィ???!!」
-「お、夕ご飯が用意されているぞ。」
「オトコタチノバンカッ」
-「おー、ウー。ただいま。迎えに来てくれたのかい?。」
「オトコタチノバンカッ」
-「よしよし。カッターの替え刃を買ってきてやったぞ。ほれ。」
「オトコタチノバンカッ」
-「お風呂は沸いてるかな?」
「あなた、お帰りなさい。」
-「おー、トモコ。ただいま。迎えに来てくれたのかい?。」
「まさか。」
-「だよね。」

ノスタルジア

校庭に引かれた白線が、こんなにも夏の空に映えるものとは思わなかった。
今日は年に一度の競技大会。
この日のために誰一人サボることなく練習が続けられたんだ。
我が校の競技大会では、種目はひとつ。
「クラスたいこうリレー」だ。
朝10時。
校長先生の話が終わり、ついに大会が始まった。
1レーンは1組の荻原。こいつはスタートダッシュがすごいと聞く。
2レーンは2組の山平。カモシカのような足をした女の子だ。
3レーンは3組。うちのクラスだ。走者の三田はユニークさが売りだ。
4レーンは父母チーム。誰かのお父さんのようだ。
「では、位置について。」
小山先生がピストルを構える。
「よーい!!」
軽い破裂音の中、ついにレースがスタートした。
まずは1レーンの萩原がひっくり返り、背中を地面にこすり始めた。
さすがだ。
2レーンの山平は座り込み、盛んに「おべべ」と言っている。
常套手段だ。
三田は砂を手に取り、口に入れようとし始めた。
何でも口に入れるのは小さい子にはあるそうなのだが、なかなかできない事をするのはさすがだ。
どこかのお父さんもがんばっている。砂で山を作り始めていた。
「クラス退行リレー」は、いかに幼児っぽく保護者(先生、一般公募)の心をくすぐることができるかが焦点となった競技だ。
序盤は、三田の活躍が光った。
多くの保護者が彼のところに集まり、「ぺッ、しなさい。」と言っている。
自分が許す限り退行し続け、ポイントを獲得できるこの競技では、彼のように要点を抑えつつ長時間一線で戦える人材は貴重だ。
1組も順調にポイントを稼いでいるようだ。
悲惨なのは2組と父母チームだった。
2組の周りは「おべべって何だろう・・・。」という、競技どころではない問題が発生してしまっていた。
父母チームは恥ずかしさのあまり微動だにできなくなったお父さんがいた。
誰かが囁いた「即身仏」という言葉と年齢相応の顔つきにより、とりあえず退行からは一番離れたところにいるのは明白だった。
序盤はほぼ横並びだった1組と3組だが、中盤でうちのクラスの山野がミスを犯してしまった。
ほどけた靴紐をすばやく結んでしまったのだ。
それを見ていた1組の走者は、うまく靴紐をほどいた後、駄々をこねた。
山野の綺麗に整った蝶々結びを見たクラスの誰かが、僕の出番が近づいたことを知らせてくれた。
僕は、校内の階段に座り、歓声だけを聞いていた。
この様子だと、保護者全員に親心を抱かせなくてはならないだろう。
動きだけで人の心を掴むことは難しいことだ。
でも。
僕は立ち上がった。
僕の頬が、斜陽で赤く照らされた。

僕らに約束された事象

「運命」というものを信じている僕は、弱虫なのだろうか。
例えば好きな女の子とばったり道で会ったりするとそれを感じたし、いやなことが立て続けに起こることも、自分の力ではどうしようもできない気がした。
僕はどこかに「アカシックレコード」みたいなものがあって、人間はそれに抗う事はできないんじゃないかと考えている。
けれど、そんなことを言う僕をみんながいじめる。
そんな時、僕はある人のうちへ行く事にしているんだ。
「こんにちは」
-やあ。
「みんなはいじめるけれど、運命ってありますよね?」
-いきなり難しい質問だね。
そう。
例えば、運命が無かったら、受け手側はそれに気付くことはないよね?。
「うん」
-かと言って、運命があったとしても、分からないと思うよ。偶然の一致だとか言ってね。
「そうかぁ」
-もしあったとしても、それを感じるにはあまりに人間の命は短すぎるのかもしれないよ。
「うん」
-でも、この世の中には、運命とは違うけど「そこそこ約束された事」というのがあるよ。
「ほんと?」
-例えば、レンタル屋さんでクラシックのCDを借りてごらん。音が小さめで記録されていることがだいたい約束されているから。
-また、みんなで使っているプリンタなのに、なぜか特定の人のときだけ紙詰まりが起こったりするのも約束されているんだ。
-雨の日にデパートで配られている傘用の袋に空気を入れてチャンバラするのも、だいたい約束されているよね。
-少しだけ都心から離れた駅近くのお店の外壁には、だいたいだけど「出没! アド街ック天国で紹介されました」っていうビラが貼ってあるという約束もある。
「結構約束された事って、あるんだね!」
-そうだね。
「でも、その約束って誰と誰の間のものなのかなぁ?」
-・・・それは言っちゃいけない約束になっているんだよ。

点と線分から生まれるもの

4年前から、僕は同棲している。
相方のマキコは24歳になった。
仕事からアパートに帰る。
いつものように、来客用のスリッパがダイエットスリッパだ。
これでケンカしたことがあったが、結局は僕の方がおれた。
彼女なりに相手に気を使った結果であるらしかったからだ。
今日の夕飯もフィレオフィッシュ。マクドナルドだ。
これでケンカしたことがあったが、結局は僕の方がおれた。
手を抜いたかもしれないけど、健康も配慮したらしいからだ。
パソコンのキーボードにはサランラップがかぶさっている。
これでケンカしたことがあったが、結局は僕の方がおれた。
見栄えは壊滅的だけど、モノを大事にする気持ちがとれたからだ。
彼女は喋るとき、語尾に「だにゃー」を付ける。
これでケンカしたことがあったが、結局は僕の方がおれた。
基本的にハズいけど、僕も赤ちゃん言葉になることがあるからだ。
先生「それであなたは彼女に不満があると言うんですね?。」
-「はい、このようにケンカも多いですし。」
先生「とりあえず次の方。」

唯一、盛り上がる権利を持つ家族

木曜日、21時。
お母さん「みんなーっ!!。始まるわよー。降りてらっしゃーい。」
男の子・女の子「わーい!!。」
お父さん「そうか、もうか。」
おじいちゃん「さて、いくか。」
おばあちゃん「今日は、どっちですかねぇ。」
女の子「今日はどっちかな?。どっちかな?。」
男の子「うわっ、あれ。食べれたらうまそー!!。」
おじいちゃん「たぶんあれはメインディッシュだな。」
お母さん「まぁ、あれはダシにしか使わないんですって。すごいわ。」
お父さん「あっちも食べられたらうまそうだが、こっちも食べられたらうまそうだ。」
男の子「今日は絶対三宅さんの方だよ!!。食べれたらうまそー!!。けど、どっちだ、どっちだ!?。」
お母さん「落ち着きなさい。」
お父さん「こういうときはにおいが重要なんだ。関口さんの方だな!!」
おばあちゃん「どきどきしますねぇ。」
?今夜のご注文はどっち!?。
・・・
一同「ふう。」
お母さん「みんな、ちゃんと降りてくる前に冷凍睡眠カプセルのスイッチ入れてきた?。」
女の子「はーい!!」
おばあちゃん「どの未来で、テレビから料理が取り出せるようになるんですかねぇ。」
おじいちゃん「もう少しの辛抱だ、ばあさん。そうしたらこの生活も終わりだよ。」
お母さん「じゃあみんな、一週間後。」
お父さん「最後に、いくぞ。」
お父さん「グルメのために!!」
一同「グルメのために!!」

案外地域密着型

「リョクチ公園」は、犬を散歩するにはうってつけの場所だ。
公園とは言っても結構うっそうとしていて、様々な鳥の鳴き声が聞こえたり、珍しい虫を見つけたりする。
昨日、コペルニクスと散歩していると、公園の入り口でゴールデンレトリバーをつれた中年男性と出会った。
私が公園に入り、下りはじめたところで(入り口は坂になっているのだ)この男性とすれ違った。
この公園には人工の水路のようなものがあり、そこに水生昆虫がいないかどうかを見るのが私の楽しみである。
公園をふらふらした後、それを見に行ってみると彼がいた。
大きなスコップを持って、水路近くに穴を掘っている。
犬は放置である。
自然そのままともいえる公園だが、それでも市の管理下にある。
自然の中の不自然な男が気になり、そばを歩いてみたりした。
もちろん、話しかけることはできない。
ただ、穴を掘りながらぼそぼそ言っているのを聴いた。
「まだ足らん・・・。」
「・・・捕獲・・・。」
「明日までには・・・。」
怖い。
コペルニクスも草を食べるのを止めてしまった。
次の日、そんなことをすっかり忘れて、同じルートを散歩した私は、恐怖におののいた。
男が穴を掘っていた場所から少し隠れたところに、山盛りの土があるのを偶然見つけたからである。
この量では、かなり深く掘ったに違いない。
それを見て、昨日のことを思い出した。
「どうやら、あのおっさんは何か捕まえようとしているようだ。今日までで、水路の近く・・・。」
ここまで考えたからには、穴を確認するほか、仕方がない。
水路に近づくと、その対岸の木の枝に何か、リボンのようなものが垂れ下がっている。
それはそうと、穴に近づいても、その穴がなかなか確認できない。むしろその場所は出っ張っているようだ。
!!!
でっぱりが動いた!!!。
あっ、烏帽子!!。
私は烏帽子に近づいた。
助けるとかそういうことではなく、とにかく言いたいことがあった。
「お前は子供が塗った樹液につられたカブトムシかっ!!。」
夏の風物詩がいっぺんに来た、7月7日。