みぎひだり

今でも、ときどき右左がわからなくなることがある。
気に食わなかった。
ベンチに座っている人達に、「右はどっち?」と聴いたら、みんな一方向を指すだろう。
しかし、そのうちのひとりに、ベンチに向かい合うように立ってもらって同様の質問をすると、その人はみんなとは逆の方向を指すのだ。
なんて不定な基準なんだ、と感じていた。
だから、今でも右左の概念がちゃんと定着していないかもしれない。
とはいえ、その有効性は人並みに理解しているつもりだが、以前の「右左不信期」で、もっとやんちゃしていたらどうなったのか、少し気になった。
例えば「右左なんて、不定なものでなくて、東西でやればいい」と考えたとする。
日本では、東西はイメージとしてそれぞれ右、左であるといって、まぁ問題ないだろう。
でも、もちろんこの変換が破綻していることは、明白である。
試す。
「私のカレは西利き」
「左利き」というのなら、右左の概念を持つものであれば、どんな状態であっても左手のことを思う。
しかし西利きとなっては、その西利きのカレがどこを向いているかで利き手が変わるため、むしろ東西言い換えの方が不信感だ。
そして何よりも、「私のカレは西利き」では、「なに?、京都奈良に詳しいの?」みたくなり、コミュニケーションがうまくとれない。
お、なんかいいね、西利き。
次回、さらに右左を置き換える。
ネタバレすると、置き換え対象にコナミコマンド有り。

始原発音

ターザンが「アーアアー」と言いながら楽しそうにしているところからもわかるように、「ア」は極めて始原的な音(言葉)である。
よって、ヒトがはじめて発した言葉は「ア」であることは間違いないだろう。
「ア」
ヒトは、何かのタイミングをトリガーとして、始めて「言葉」を発することができたのである。
考えるに、言葉を発することのない、要はしゃべることのない昔のヒトというのは「しゃべられないために何かを伝えるのは苦手だが、それも特に問題ないので、とりあえずそのままにしていた」のではないだろうか。
いびきや咳などの音は出るが、まさかそれを情報伝達の手段に利用するなんて、考えてもいなかったのだ。
そんな当時の人達に「ア」を言わせるトリガーとなったのは、やはり少しの驚き事象だろう。
故意に生まれたものではないのだ。
枝の先にどんぐりをつけて、たき火であぶる一家。
※なんと!!
ヒトはしゃべることよりも火を使うことのほうが早かったのである。
なんでか。
一番年下の子がはしゃいだので、枝の先のどんぐりが火中へと。
そのとき、はじめてヒトは言葉を手に入れたのである。
家族は、確かに聴いた。
「あ」と。
家族は大騒ぎだ。
なんだ、今この子から聞こえたものは。
なんだか、今起きたことがすばらしくわかるぞ。
家族はこぞってどんぐりを火に入れただろう。
「ア」を手に入れた者もいただろうし、心の中にぽつんと生まれたが、それが口から出てこない、そんなもやもやした気分の者もいただろう。
だが、とにかく「ア」は誕生した。
そうしてヒトは、いままで胸をどんどこ叩く日々から、ウホウホ言う日々になったのである。
ということで、ちょっとした驚きなどで「ア」と発せられるのは、ヒトの成り行き上、至極当然なのであり、そこで「おっと」や「オゥ」と発するのは、ちょっと違う。
斜に構えているのである。
「おっと」という日本人も、「オゥ」という外人も、おそらく斜に構えている。
「一歩、すすんで、オ」
そんな考えを、無意識に持っているはずだ。
彼等を、本当にちょっと驚かせれば、「あ」というに違いない。

鉄人2

昨日からですけど、ね。
【あらすじ】
鉄人1?27号について。
1号は、基本的に図画工作だった。
次号からは、駆け足で紹介する。
・2号
ちゃんと立てるように工夫される。
・3号
リモコンで右腕部分を動かせるようになる。
※このころ、正太郎おむつを卒業。
・4号
空が飛べるようになる。
・5号
ロケットパンチが出せるようになる。
※このころ、正太郎初恋。
・6号
青く塗られる。
・7号
超破壊光線が出せるようになる。
・8号
鉄製になる。
・9号
超破壊光線が出せないようになる。
※このころ、正太郎リモコンに興味を示す。
・10号
正太郎少年仕様。
・11号
2足歩行できるようになる。
・12号
頭にへんなのをつけられる。
・13号
隣に引っ越してくる。
※このとき、正太郎「(うわー)」と思う。
・14号?27号
28号と同型機
こんな感じでした。
結構仲間が多いんだなぁ。
ちなみに10号まではキャタピラでした。
それにしても、やっぱ2足歩行って、難しいんだネ。
鉄人、終わり。

鉄人

故あって「梅のタネ」を探している。
生きていて、発芽する能力を持つもの。
それに含まれる毒素どうこうは関係ない。
考えてみると、それはなかなか手に入りにくいものなのでは、と思い始めた。
スーパーなどで見られる、梅酒用のやつは、タネが未熟なのではと感じる。
かといって梅干の中のものでは生きてはいまい。
どこか梅の有名な地に、シーズンオフに赴けば、そこらに落ちているのではとも考えた。
しかし確証は得られない。
まあ、机上でいくら考えても目の前にそれが唐突に出現するということはないので、この間気付いた「鉄人28号がいるということは、鉄人1号?27号もいることを示唆している」件について書こうと思う。
本当はちゃんと詳細が定められているかもしれないけど、調べるのがめんどいので、勝手にやっちゃう。
=====
鉄人1号
?開発者の手記より?
あれは、正太郎が1歳の誕生日を迎えたときだった。
亡くなったおやじが枕元に立ち、言うんだ。
「世界が危機に瀕している。お前は正義のロボを作れ。」だってさ。
俺は飛び起きて、とりあえず手短にあるもので「正義のロボ」の作成に取り掛かったんだ。
【手短にあるもの】
ヤクルトの容器
輪ゴム
割りばし
そして、「割りばしの先端を軸に、くるくる回るもの」ができた。
これが、今考えると「鉄人1号」だったってわけさ。
=====
我ながら、なぜ語り口調にしたんだ・・・。
次回、残り号を、より勝手に。

いけない

何度も何度も、プリンタの設定を間違ったまま印刷をしてしまっている。
何か分からないけど花粉症の薬が効きすぎているのか。
眠いような、頭の中がぼやけているような、そんなふんわりした状態が昨日から続いていて、どうも。
こういうときは何か面白いことが浮かんできそうなのだが、いかんせんメモがなく、もちろん頭の中にそんなアイデアを置いておけるスペースもない。
だから今日はこんなことを書いているのだ。
さて、誰だってタバコのポイ捨てはいけないことであると思っているだろうが、そんなこと言ったら「フレンドパーク2で超個人的なアイテムを景品として挙げる芸能人」もいけないだろう。
いけなさの度合い、種類は異なるだろうが、いけないものはいけない。
図書館で借りた本にチェックを入れるのもいけないし、不良っぽい少年の乗る、かまきりみたいになった自転車のハンドル部分もいけない。
カーペットにこぼしたケチャップをすり込む行為もいけないし、にせ咳で周りの同情を買おうとすることもいけない。
意図的な上目づかいもいけないし、基本的にもう「フランダースの犬」は、放送してはいけない。
ここまでくると、もうブラインド越しから外をうかがうこともいけないだろうし、効きの悪いリモコンを叩いて直そうとするのもいけないだろう。
ということで、いけないことの多い昨今なのでした。
・・・あ、ネタが浮かばないことを薬のせいにするのもいけなかったな。

7Words

7Words
7個の言葉を用意。
それぞれ1つだけ選び、相手の選んだ言葉を当てるゲーム。
相手に対して3回の質問が許されているが、そのうち1回分は、必ず嘘をつかなくてはならない。
※結果よりは、結果後に話すだろう「質問からの言葉取捨」の過程が盛り上がる気がする。
7Words
=====
やっとこ
足を組む労力と太ももの太さのグラフ
うちまた
行く先の書かれていない切符
じゃがいもレボリューション
ムーラン顔
血液の塩分ひかえめ
=====
◆1回目質問
・つのる、1回目の質問。
「最初の3つの言葉の中に、選んだ言葉あるんじゃないの?」
ふろふき「お、わかっちゃった?」
・ふろふき、1回目の質問。
「外来語が混じってるだろ?」
つのる「いんや、なさそうだな」
1回目質問終了後
【つのるの心の中】
行く先のない切符
じゃがいもレボリューション
ムーラン顔
血液の塩分ひかえめ
【ふろふきの心の中】
やっとこ
うちまた
行く先のない切符
ムーラン顔
血液の塩分ひかえめ
◆2回目質問
・つのる、2回目の質問。
「ふろふきの選んだ言葉。僕らにも、そんな頃があった、そんな風に思うだろ?」
ふろふき「えっと、そんな感じは、しないな。」
・ふろふき、2回目の質問。
「相撲の決まり手だな、選んだの!!」
つのる「いんや」
2回目質問終了後
【つのるの心の中】
じゃがいもレボリューション
【ふろふきの心の中】
やっとこ
うちまた
◆3回目質問
・つのる、3回目の質問。
「今日、おまえゼミ出る?」
ふろふき「いや、休んじゃう魂胆」
・ふろふき、3回目の質問。
「おまえが選んだの、やっとこだな!?」
つのる「いんや」
3回目質問終了後
【つのるの心の中】
じゃがいもレボリューション
【ふろふきの心の中】
うちまた

片話

うちの近くには、森林をそのまま残したような公園がありまして、そこのいくつかの木に妙なものがぶら下がっているのです。
よく見てみると、それは金網で作られたポケットのようなもので、その中には動物の脂肪が入っているのです。
さてはなんらかのサバトか黒ミサか、とおののいたりする必要はなく、それはその森に住む小型のタカだかワシだかのためのものなのです。
僕ははっきりとその姿を見たことがないのだけれど、その猛禽類を写真に収めるため、似たような風貌をしたおじいさんたちが構えているのを2?3回は見たか。
それにしても森にそんなものがぶら下がっていたりしたら、知らない人は気味悪いだろうねと、近くにあった空気清浄機に話しかけても、彼のレスポンスときたら、よごれレベルが1から2に変化させるくらい。
それが同意を示すものなのかどうかはわからないけど、気持ち目がよりかゆくなってきた気がしてまいりました。
そういえばその公園は杉も多く、僕の症状はそれがもたらしている可能性が高い。
あの森はタカだかワシだかだけでなく、花粉のことも許容しているのかなと、近くの暖房器具に話しかけても、彼のレスポンスときたら、換気を促すアラームをならすくらい。
それが歓喜を示すものなのかどうかはわからないけど、仕方なく窓を開ける。
近くにあった空気清浄機のよごれレベルが3に変化する。
こいつらの会話には、僕はいらないのである。

らしいこと2

昨日からの続きですけど。
【あらすじ】
「母親らしいこと」とは、なにぞ。
先日、様々な「母親らしいこと」を挙げてみた。どれも「母親らしく」て、我ながら母親になったような気分だ。
さて。
「母親らしいこと」について。
こういうのはどうだろうか?。
「見覚えはないのだが、朝起きると家にいて、ご飯を作っている」
この情報から、その人物がどうやら自分の母親であることは間違いないのだが、いかんせん見覚えがない。
ゆえに彼は思う。
「母親らしいこと」は確かなんだけれど、知らない人だしなぁ。
ここに、新しい「母親らしいこと」が誕生した。
「手編みのセーターをくれる中年女性なのだが、やはり知らない人だ」
「母親だと言っているが、1メートル以内に近づかせない」
「すごく母親の面影のある、絵だ」
「見覚えのある母親なのだが、かなり透けていて、あいまいだ」
「お風呂が沸いているし、夕ごはんも用意されているが、自分は一人暮らしだ」
「野球の生放送で、キャッチャーの後ろの観客席ですごくはしゃいでいる、母親に似た中年女性がいた。そういえば今日、球技を見に行くって言ってたっけ」
「大事故だったが、奇跡的に無傷だった。その日は母親の命日だった」
上記のものはすべて「母親っぽいが、ちがうかも」ということで「母親らしいこと」である。
今回は、これから「母親らしいこと」に挑戦していきたいと考えている母親にとって、一味違った「母親らしいこと」ライフを提案させていただいた。
挙げた例のうちのいくつかは、見知らぬ人に対してしか「母親らしいこと」にならない点だけ、注意していただきたいが。

らしいこと

ドラマなどで、ずいぶん曖昧に使用されまくる「母親らしいこと」。
「あの子には、何一つ母親らしいことをしてあげられず・・・」
こんな感じ。
そういうからには実の母親なのだろうが、ならばもう少し具体的に話したらどうだと、正直あまり思わないが、まあ考えてみよう。
まず考えられる「母親らしいこと」は、朝ごはんを作ってあげたり、服についたゴミを取ってあげたり、外出を見送ったり、夕ごはんに肉じゃがを用意していたり、というところだろう。
うん。
間違ってないよ。
問題ない。
次に考えられるのは、「名前にちゃんをつけて呼ぶ」、「おいしいと言われた料理を引っ切りなしに献立に登場させる」、「友達と遊んでいる時に現れると、ちょっと邪魔くさい」とかだろうか。
うん。
ひでえ。
その次に考えられそうなのは「血縁関係が母親であることを、いたるところでそれとなくにおわす」、「濃厚なラブシーンの時にチャンネルを変える」、「臍の緒の繋がり先」などだ。
うーん。
母親。
次回
少し違う「母親らしいこと」像。

ところ変われば

電車に乗っていると、到着駅のことやケータイについてのことなど、多くのアナウンスが流れることに気づかされる。
おそらくローカルなものを含めると、ずいぶんな種類があるのではないだろうか。
そこへん、いろいろいじってみる。
=====
クイズ「このアナウンスが流れる電車は、どこを通っている?」
1問目:
「ねぶた通過しだい、発車いたします。」
あの構造物を「ねぶた」と呼ぶのか、知りませんので興味あればググれ。
2問目:
不思議な声で「銀河ステーション、銀河ステーション」
生きてるうちに、一度はここで黒曜石の地図をもらいたいところである。
3問目:
「毒矢が飛んできますので、身をかがみましてお待ちください。」
地図に載ってないので、どこかとは言えませんが、街灯はないところらしいです。
4問目:
「次の電車がまいります。はんなりとお待ちください。」
言うのだろうか、はんなり。
というか、なんて意味なんだ。はんなり。
「春菊をお湯に通したら、はんなりしてきた。」
こんな感じ?。
5問目:
「おいジェフ!!。まだまだ火が足りないんじゃねえか!?」
しいて言うなら、1900年辺りを通ってます。
6問目:
「車内の係員より、当車名物タージ・マハルまんじゅうを販売いたしております。」
ああそうですか、という感じ。
7問目:
「毎回のことではございますが、車内での模擬牛追いまつりはお止めください。」
電車関係者を困らすな。
8問目:
「最近、化粧まわしの忘れ物が多くなっておりますので、ご注意ください。」
両国あたり。
9問目:
「快速東京行き。次はハワイ、次はハワイです。」
電車は、どこを通っている?
解答は海だろう。
10問目:
「本線、次の駅で前2車両がフォーメーションAに、後ろ6車両が超合身ダングリフォンとなります。ご注意ください。」
ここまで読んでくれて、どうもありがとうございました。