Pの端数

よく年末年始の懸賞には「端数」が見受けられる。
例えば「限定テレホンカードを2008名様にプレゼント!!」というやつだ。
ここで、QUOカードとか書かずにテレカと書いた点、僕がどれほど苦悩したことか、わかっていただけると思うが、それは本件とは関係ない。
とにかく「2008名様」の「8」だ。
思うのだが、ここで「2000名様」プレゼントだとしても、全く問題ないのではないか。
誰も、気にも留めぬ。
と、この疑問に対して、こう思われるのは当然である。
「そりゃあそうだけど、こういうのは2008であることも、意味があるはずじゃない?」
そうだ。
上記の例だと「2008年度に初孫が誕生した」とか、とにかく記念すべき何かがあったはずなのだ。
それを印象付ける意味では、「2008名様プレゼント」はゆずれないだろう。
ということで、このようにしてみてはどうだろう。
「限定テレホンカードを2008名様にプレゼント!!(うち8名様分は発展途上国支援団体に寄付いたしました)」
このようにして、怒るヤツはいない。
むしろ、そんな懸賞に自分が申し込みをしていることで、少し誰かの役に立っているような、そんな気にすらさせるじゃないか。
みんななかよし。
だが、このようにして別の問題も浮上する。
限定テレカをもらって、支援団体はどうするのか。
もちろん換金が考えられるが、そういう方法やルートがあることを万人が知っているとは思えない。
また、高級ずわいがになどとなると、どうすればいいのかもわからない。
事務局に突然、ずわいがにが8匹届くのである。
・・・食べるしかない。
ということで「Pの端数」。
端数分は現金でお願いしたいところである。

KY

ちまたで話題のKYである。
そう遠くない未来にて、この言葉を使うことで空気読めないヤツと思われることが来ること、それは想像に難くなく、本人も言霊としての性であると、半ばあきらめムードだろう。
さて、僕も似たのを考えてみた。
TS:つばきシャワー
主にバラエティー番組で、段差状のゲスト座席が設けられているとき、いぢられるたびに最大級の音量でうれしそうに話す芸人の前に座ったアイドルの間でよく使われる。
または、お酒の席などで上司の横に座ってしまって、上司が酔って不可解な熱弁をしているとき、その場の上司以外が使用する言葉。
まぁ、多少の差はあれど、みんなつばは飛んでいるものだ。
僕ら、みんなTS。

おしゃれ2

昨日からだけど。
【あらすじ】
おしゃれは生きていく上で必要なさそうだけど、やんなくちゃまずいかもよ?、だって。
先日の流れだと、おしゃれは「生きていく上で意味ないけど、そんなところにも気を配れるボク」を演出するものであるといえる。
そら、やんなくちゃダメだ。
でも、正直めんどい、という殿方も多いだろう。
以上の点を踏まえ、主に容姿の観点からおしゃれポイントをすこぶる増大させるテクを考えてみた。
・日ごとに、つむじの位置を変えておくおしゃれ
髪質のやわこい人なら、洗髪後にびしっとさせとけば、つむじ場所が変えられるではないだろうか。
気付かれる率がかなり低そうだが、そこがおしゃれなのだ。
おしゃれに気を使っている。
その意識が、キミに勇気を与える。
すぐ、あのコに電話したまえ!!。
・刺青をするおしゃれ
今回のコンセプトは「生きていく上で意味ない」であるため、好きな人の名前や威圧感を与えるものは除外される。
腕に、こんなのはどうだろうか。
「果汁20%」
「無添加」
「紅茶花伝」
「コールタールのお求めは、お早めに」
相手がその刺青に興味を示したら、こう言ってあげよう。
「いいだろ、この刺青。生きていく上では、意味ないけどね。」
相手も納得の意味なさだ。
・上着のジッパーが開いている状態時、そのジッパー可動部を上げておくおしゃれ
上着についている、たいていのジッパーは閉めるとき、ジッパー可動部(スライダーというらしい)を上方向に移動させる。
そして、開けるときはそれを下げていき、下まで到達すると、服の左右を分けることができる。
多くの日本人ならびに地球人は、上着の前を開けているとき、ジッパー可動部は下がったままである。
ここに、おしゃれポイントが!!。
こいつを上げておくのである。
そうすると、また上着の前を閉じたくなったとき、一旦下げなおさなくてはならない。
「生きていく上で意味ないけど」をかなり簡単に実現できる。
以上3点、ばっちり意味なかっただろうか。
意味のないことをすることで、「意味ないことですら、やっちゃうんだから・・・」と考えてもらえるはずだ。
ところで、実はジッパーのくだんについては、ずいぶん昔から注目しているのだが、そうしている人はまだ見たことがない。
そんな人がいたなら。
それから上記のような意味なさができた人は。
それはかなりのおしゃれさんだ。
追記
文中「すぐ、あのコに電話したまえ!!。」は、だいぶ世界樹の迷宮の感化を受けている。

おしゃれ1

生物の中には、オスの容姿からパートナーを選ぶものがある。
そして、ちゃんと調べてはいないが、その選択パターンは大きく分けて2種類だろう。
1.生存能力が高く、体格のいいもの
2.生存に関して意味のない、ある部分が整っているもの
1.は、わかりやすい。
そのときの環境に適応しており、子孫が残りそうな感じがするのだろう。
それにかわり、ひねくれているのは2.である。
例えば、ある生物では体格どうこうよりも「しっぽ」が重要らしい。
それは「生きていくうえで意味がなく、必要のないしっぽですら、あんなに健康で切れたりしてないなら、余裕で生きているんだわ!!」とメスは考え、
「ほら、しっぽですら、ほうら。こんなに長いぜ。お嬢さん」とオスは見せびらかす。
ひねくれた感じだが、実際、そんなパートナー選びをする生物もいる。
生きていくうえで、致命的に必要ないことが、ステータスとなるのだ。
さて、人間である。
人間では、どうしても容姿だけでは判定しづらい面があり、パートナー選びの主な要素に「性格」が加わると考えられる。
また、それぞれに社会への適応性などが加わり、パターンは複雑になるだろう。
それでもおおまかに、上記3つ(1.、2.と性格)に分けられるとすると、人間のオスはどう考えるだろうか。
1.体格のいいもの
「俺、体格はいいけど、別に獲物を追い回して狩ることもないしな、人間。もっと別の方法でメスにアピールできないかな・・・。」
3.性格のいいもの
「性格いいだけじゃ、ご飯食べられないしな。他の手を考えないと・・・。」
と考えそうだ。
パターンが複雑となり、その項目は曖昧に薄れた。
少女漫画に出てくる転校生くらい、足長いけど。
コンビニのお菓子コーナーを、頼まれてもいないのに整理整頓してしまうくらい、性格いいけど。
その良さが曖昧に感じられる昨今、なんとなく不安なのだ。
と、ところで、2.がない。
実は、2.は、人間界では形を変えたようだ。
2.の「生存に関して意味のないもの」は、1.や3.により形を変えられ、人間界でいう「おしゃれ」の原型となったのだ。
確かに「ラッパズボンをはいているとライオンに襲われない」というのは聞いたことがないし、「ハーフコートで免疫力がつきました」というのもない。
生存することだけを考えたら、おしゃれは無用だ。
しかし、上記のことが案外事実に近いなら、おしゃれは確実に、人間(♂)の査定項目に記載されている。
そして、1.の人でも3.の人は、自分の持っている不安を解消する手段としてそれを使いだしている。
・・・
まだ、本題(?)に入れていない・・・。
言いたかったことは「おしゃれは生きていく上で必要なさそうだけど、やんなくちゃまずいかもよ?」ということ。
明日へ。

書き途中で飽きてきた男・つづき

昨日からのつづき
【あらすじ】
TVドラマ「科捜研の女」は、「科捜研の○○さん」とはいわずに「女」としたので、なんかよかった。
このときの「女」と同じような意味合いを、他の言葉にも持たせてみよう。
「壊れかけの受信機」
本当はラジオであり、人気、いじりやすさともに一流の名曲となるはずだが、言い換えてしまった。
古びた町工場の事務所にありそうか。
はたまた不時着した宇宙船に、無残にも残された感じだろうか。
本来の哀愁やノスタルジア、モラトリアムな感じはなくなり、「もう使い物にならねーや」が前面に出てしまった。
「はじける味覚。おいしさ」
うわーきもちわりい。
「はじけるおいしさ」って、言いたいよう!!。
「西表山の猫」
ちょっと趣向を変えてみた。
かなり、人を取って食らう性質を持つ。
また、「西表島に住む山猫じゃなくて、西表山に住む猫だったんだ!!」との説も浮上、西表島の地図を掲載したサイトのアクセスが伸びる。
うーんいまいち。
鼻が通ってないから、いつもよりも増して、いまいち。
寝ることに。

書き途中で飽きてきた男

「女」とか「男」という言葉で言うと、独特の雰囲気が出るものだ。
例えば「科捜研の女」。
本当は「科捜研所属の誰々さん」と特定できるところを、わざと「女」。
よくわからないけど、対象の幅を曖昧に広げているところが、
「なにかこの女、すごいことを暴くのでは?」
「この女の人は、科捜研の代名詞とも言える活躍を見せるのでは?」
と思わせ、サスペンス的にはしっくりくる。
また、男女関わらず「正確無比に、冷静に事を進める」イメージもありそうだ。
これら雰囲気はかなり一般的なものらしく、様々なシーンで活用されている。
特に上のサスペンス系は、その効果がよく感じられる例。
はぐれ刑事のタイトルにもよく見られた気がする。
ただ、あまりに固有のイメージに強いものがあると、その効果を受けられないだろう。
例えば「桜吹雪の男」。
金さんである。
「遠山の男」。
やはり金さんである。
いくら謎を暴く過程があるからといって、金さんをこんな風に言ってしまうと「何気取ってんだ。」となってしまう。
注意しよう。
さて、「科捜研の女」は、そのように書くことで難事件を見事解決しそうだが、下のはどうだろうか。
「乗り遅れた男」
その実態は早朝のホームでの出来事かもしれないが、これが何かのタイトルになっていたりすると、なにやらハードボイルドな雰囲気が出る。
「知り過ぎた女」
その実態はおばちゃんかもしれないが、こう来たらもう2人は殺されるドラマしか思い浮かばない。
「声のでかい男」
このように、付加される情報によっては「恋のから騒ぎ」風になってしまうようだ、男、女。
ところで、どうも固有名詞でいきなり指摘するより、一旦その人を「男女」で表現してから指摘すると、その深みが増すような気がする。
「知り過ぎた杉本さん」
なんとなくだが、町内のスーパー事情にやたら詳しい。そのくらいの感じだ。
「知り過ぎた女。杉本」
明らかに、防衛庁か何かとつながりを持ち、殺し屋に追われている。
防衛庁はないとしても、どのみち殺し屋には追われている。
「男」「女」への置き換えは、そのセンテンスが持つ意味合いを、正負どちらかにぐぐっとシフトするのだった。
次回
「男女」以外で使ってみる。

座席

ある特定の地域の中でしか生活をしない者。
といっても、それは都道府県レベルの話だが。
彼らが何に旅情を感じるかといえば、それは「普通電車の座席タイプ違い」であると言っても、過言ではない。
例を挙げてみる。
日常生活では「両側に座席のあるタイプ(Type U)」の電車を利用しているものが、「座席が、2人用」のものが向かい合っているタイプ、「よつばと」でいうところの「なかよし」(Type H)の電車に乗ったとき。
たとえ距離的には、そんなに自宅から離れていなくとも「なんだ、ずいぶん遠くに来たもんだ。」と思わずにはいられないのだ。
もちろんこの逆も同じ。
そしてこれは、新幹線(Type I)や寝台車(Type S)でも同じだ。
いつもはType Uに乗っている人ならば、どんなにType Iの利用回数が多くとも、それに乗ると「これから俺は遠くに行くんだな。」と少しは感じてしまうのだ。
このことは、旅のときの一種の高揚感が、タイプ別の電車に乗ることで生まれてしまう、ということも示している。
例えば上記のType Hに乗った人は、ほぼ100%の確率で、使用もしない小さな供え付きテーブルを展開してしまう。
友人などがいると、普段はあまり喋らないのに「なんだよ?このテーブル、ちいせー!!」とか言ってしまう。
座席タイプ違いの高揚感が、人をそうさせる。
僕も昔、Type Sで一夜を過ごすことになったとき、その場で知り合いになった家族の、小学生の男の子に漫画版「笑ゥせぇるすまん」を読み聞かせてしまったことがある。
これも高揚感がそうさせたのだった。

まんざら 2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
「まんざらでもない」という言葉の「まんざら」を否定せずに使ってみよう。
case 1:
先生「おたくのてつや君なんですが。」
母親「うちの子が、何か?」
先生「最近、授業中にまんざらな態度をとるようになりまして・・・」
母親「て、てつや!!」
何も考えずに使ってみたが、どうだろうか。
「授業の妨害をする」「奇声を発する」などの問題行動よりは、どちらかというと教科書にパラパラまんがを書いていたり、全然違う、人物写真の多いページを見ていたり。
そんな感じがする。
case 2:
刑事「君は完全に包囲されている」
刑事「まんざらな抵抗はやめて、出てきなさい」
やはり何も考えずに使ってみたが、どうだろうか。
「無駄な抵抗」であれば、まぁ無駄なのだろうが何かを叫んだり、要求したりしているんであろう。
しかし「まんざらな抵抗」となると、イメージがつかない。
抵抗としている限りは、何か抵抗をしているのだ。
まんざらという言葉の持つイメージから考えると、こんなか。
・立てこもっている部屋の蛇口を全部開く。
・カーテンを勢いよく閉めてしまったので、反対側からカーテンが開いてしまっている。
・余っていたCDケースを投げてくる。
・人質の喉元にドライヤーをあてがっている。
・置かれた包丁の先は警察隊に向けられているが、テレビを見ている。
なんとなくこんなことをやっているように感じる。
なにか、ずれている感じ。
どうやら、僕にとって「まんざら」とは、何か無気力で抑揚のない、自分に関係のない環境に左右されない、というようなイメージがあるようだ。
とにかく、言葉の感じがなぁ。
「まんざら」だもの。
ということで、「まんざら」をこれから使うなら、今回のを参考にすると厄除けになるかも。
逆に、今回のを参考にして「まんざら」を使ってみるのもいい。
ときどきありますね。
余っていて、何も入っていないCDケース。
彼らは「まんざらな態度」を取っていると、言えなくもないから。
ちなみに僕は今、花粉症がひどいので「まんざらな表情」をしながらタイプしてます。

まんざら 1

7942「美容室で髪を洗ってもらっているとき、顔にタオルをかけられなかったのです。」
nimbus「ええ。」
 
7942「なので、美容師さんに聞いてみました。」
nimbus「タオルについて?。」
7942「いいえ。髪を洗ってもらっているとき、私は何を見ればよいのでしょう、と。」
nimbus「すると?。」
7942「美容師さんは「なんでも、見てもらえばいいんです。目をつむってもらってもいいです」と答えました。」
nimbus「ええ。」
7942「そこで僕は提案したんです。」
nimbus「どんな?」
7942「天井に世界地図とか、曜日の英単語を書いた紙を張っておくのはどうか、と。」
nimbus「すると?。」
7942「美容師さんはまんざらな様子で、接客用の笑顔を見せてくれました。」
ということで、「まんざら」である。
今調べたところ、「まんざら」は、使われる際には否定的な事象に対して、その否定を緩和もしくはむしろ肯定したりするとき、打消しの言葉を伴って使われるそうで、「まんざらな様子」という使い方はブーなのらしい。
それはそうだ。
「まんざら」といえば「まんざらでもない様子」というのしか聞かない。
「まんざらな様子」は、聞いたことがない。
「まんざらでもない」と、ないといわれるシーンでしか使われない「まんざら」。
ちょっとカワイソウだ。
使ってやってみたい。
「まんざらでもない」の反対が「まんざらだ」とすると、冒頭にも記したように「まんざらでない」は「むしろ肯定」な意を持つらしいので、「まんざらだ」は「否定的」な意を持つはず。
どうなるんだろうか。
・・・ところで、僕だけだろうか。
ある商談の席で。
かなり厳しい条件を提示したにもかかわらず「まんざらでもない態度を示した=まぁ、OKかな・・・」という場合の逆を考えるとき。
僕は「まんざらな態度を示した=むむ、それはちょっと飲めないなぁ・・・」とは考えられないのだ。
「まんざら」は、そんな明白な否定を示すような言葉とは思えない。
上記の例の場合の「まんざらな態度」とは、相手が話しているにもかかわらずメモ帳に「スライム」を書いてみたり、コースターに異常な関心を示したり。
そんな態度のような気がする。
以上を踏まえての使い方考え。
何も考えていないけど、明日に紡ぐ。

放題・2

昨日からのつづきです。
【あらすじ】
「リフト乗り放題」という広告は、「本当の意味での滑り放題」(滑り放題 + それを実現するリフト乗り放題)を、素晴らしく端的に表現している。
他にそういうの、ないかねぇ・・・。
適当に挙げてみる。
◆スケート靴はき放題
意図:滑り放題 + それを実現するスケート靴はき放題
スキーと似ているので挙げてみたが、スケートは「滑り放題」と言うことで事足りそうだ。
むしろ「スケート靴はき放題」では、足をくじくイメージが先行してしまう。
よりスキーの議題と近づくようなことを考えると、「スケート場行きバス乗り放題」とかか。
◆寿司回り放題
意図:食べ放題 + たくさんの種類の寿司
これでは意図が汲み取れない。
だが、単に「食べ放題」でも「種類少ないんじゃないの?」とか、邪推の余地がある。
何かいい案がないだろうか。
意図は「食べ放題 + たくさんの種類の寿司」である。
「寿司選び悩み放題」なんて、どうだろうか。
・・・店に入らなくてもできそうだな、「寿司選び悩み放題」。
◆「この肉、すげー口ごたえだよ」
意図:硬い(歯ごたえがある) + 出した人に少し文句を言いたい
趣向を変えてみた。
シチュが限られるが、使ってみたいところである。
◆フォーク落とし放題
意図:よく落ちるフォーク + 持久力がある
いくらでも落とせるということは、持久力もあることになるような気がしたので挙げたが、ちと無理があるか。
また、何よりも「キャッチャー取り損ね放題」が懸念されそうだ。
まぁ、こんなもんで、勘弁してください。