大規模な飲み会のとき、時として出てくるのが「ビールのピッチャー」だ。
飲み会の冒頭では勢いよく減っていくそれだが、誰かがビール以外を頼み始めたら、もう誰も飲まない。
ああかわいそうだ。
さっきまでは「みんなのもの」だったのが、今では「誰かのもの」なわけで、あとは方向も定まらぬ酔っぱらいが分けも分からずときどき飲むくらい。
まあ僕がそうなのだが。
このような「ピッチャーで出てくるビール」の話はみんな思うところがあるのだろうか。
検索すると結構出てきて、やはりその量や炭酸が抜ける事、ぬるくなってしまう事が冷やかされている。
逆を言えば「ピッチャーで出てくるビール」とは「量、炭酸が抜ける事、ぬるくなってしまう事」が全てである。
一見、「炭酸が抜ける事、ぬるくなってしまう事があっても、量があるからね」と収支はうまく収まっているように考えられるが、一方で「炭酸が抜け、ぬるくなってしまった多量のビール」とも取れるので、まとめるとちょっとピッチャーのビールは、ね。
せめてあまり頼みすぎないようにする方に、僕は10ペリカ。
カテゴリー: 楽したい
ジャイアンツ
僕の名前は野球のジャイアンツのある選手から取られた。
そのことを知ってからは、何となく野球は巨人ファン、ということになってしまった。
ファンとして、夕方やっているナイターをテレビ鑑賞する。
他に見たいテレビがあるときなどは率先してナイターは見ず、ファンとしてのプライドがあるのか。
巨人戦を見たがる父親とテレビ所有権を争ったりもする。
そういうところはちゃんとわきまえたファンだった。
ついでに言うと、ナイター時間が延長になって見たいテレビが先送りになる事を良しとしなかったり、ピッチャーが投げようとしたけど一旦間を空けたときに憤りを感じたり、抑えだがなぜか打たれてしまう投手が出てくると疑問を覚えた。
延長がやっと終わったと思ったら続いてのニュースでその結果を見ようとする父親にはファンとして正しく対峙したし、お土産用に販売されていた巨人軍のサインボールは、土台と木工用ボンドでくっつけたし、応援歌は西武ライオンズのが好きだった。
そして何より、名前が巨人の選手と同じ。
まことに自立した巨人ファンであった。
裏がフェイスハガー
昨日のブログにて、カブトガニを形容するときに使用した「裏がフェイスハガー」。
確かフェイスハガーは映画「エイリアン」で出て来た宇宙生物で、熊手みたいなやつだった。
その名の通り、人の顔に引っ付いて悪さをしたはずだ。
ふと、「裏がフェイスハガー」というものは他にあるのだろうかと気になった。
結論から言うとない、あるいは節足動物の大半となるのだが、とにかく考えてみたくなったのである。
「表がジャイアンツ。裏がフェイスハガー」
いきなりやってしまった。
「ちょっとずつ内容をずれさせていってオチとする」やり方ができなくなってしまった。
まあ、せっかくなので説明すると、球場後ろのスコアボードに「G、F」となっているわけである。
そしてフェイスハガーの帽子には「F、H」が重なって書いてあるわけである。
「野球のイニングの事を表、裏という点だけで、「裏がフェイスハガー」を持ってくるのは稚拙過ぎる」
もっともである。
しかし思い出してみてほしい。
フェイスハガーは驚くほど、球を掴みやすそうな形をしている。
知ってた?。
化石
小さいなりに不思議だったのが「生きた化石」という言葉で、例えばカブトガニ。
あの、表はエイみたいで、裏がフェイスハガーみたいなやつである。
水族館でそれを見ると、近くの案内板には「生きた化石」とある。
これは結局「昔から姿形が変わっていません」ということらしいのだが、僕は気になっていた。
「こいつは生きてるんだから、化石ではないのではないか」
僕にとって化石というのは、石みたいで、骨しか見えなくて、こう「びたーん」ってなっていて、何よりも死んでる。
「生きた」という言葉と「化石」という言葉がつながっていることに、どうしても違和感があった。
そして「生きた化石」という字面からか、絵本の「100万回生きたねこ」を思い出させる。
化石も、絵本の顛末のねこも、結果的には死んでいるのだが、この背景の差はなんだ。
とりあえず入れ替えてみよう。
「ねこ100万回」
違う。
化石とねこを入れ替えてみよう。
「生きたねこ」
いるいる。
「100万回生きた化石」
何の事か分からない。
せめて「100万年前生きてた化石」だったらよかったのに。
保存食
やはり保存食というので良くないコピーというのは、これに決まりだろう。
「鮮度一番」
たとえば水に戻すだけで食べられる刺身が開発されたとする。
するとどうだ。
水だけでOK!!
3年保存可能 お刺身「不死魚」
鮮度一番!!
こうスーパーや東急ハンズの店先に並んでしまうのである。
別に保存食としてお刺身が開発されたり、「不死鳥」になぞらえた品名が付いたりしても問題はない。
だが、やはり「鮮度一番」は少し嘘過ぎるでしょう?。
達筆過ぎるでしょう?。
そんな気がする。
しかも、ここでちゃんとJAROや公正取引委員会に報告しておかないと、保存食業界はこうしてくる。
「シーラカンスもびっくり魚うてん!!」
これではやばいので、まずJAROに報告しておくと、たぶんこのくらいになる。
「シーラカンスもびっくり!!」
さらに公正取引委員会にも報告しておくと、このくらいマイルドになるだろう。
「弊社社員平井が3年たったものを食べましたが、大丈夫でした!!」
そして結果的にはおそらく「平井監修」で収まるのではないか。
そんな気が、ほんとにするね。
属性
「属性」というも、なかなか便利な言葉になってきた。
以前はせいぜいコンピュータ分野や「雷属性」などのゲームでの敵の情報でしかなかったことがほとんどだった。
しかし、「妹属性」というものが誕生した事により、属性は「人の嗜好」という広大な境地を開拓。
合間合間に「属性」を用いるだけでなんとなく分かった風の会話になるというのは知られたところである。
A「ちょっとマヨネーズとって」
B「それにマヨネーズ付けるの?太るよ」
このとき、CはAのマヨネーズ属性やデブ属性、Bの小言属性や老婆心属性を煽ればいいのである。
そしてDがCの造語属性を指摘し、Eが一番先に食事を済ませる。
いやあ、会話がはずむというのは、いいものですな!!
台所
吉田戦車の漫画に、「サンキュー」の誤った使用方法というものがあった。
確か轢かれそうになった子供を助けた青年に対し、親子で「サンキュー」と返す、というもの。
もちろんクセノフォビアを暗喩しているなどではなく、しかし少しだけ違和感。
「そこは緊急だったんだから、母国語出るものでしょう?」
そういうのがポイントの内容だ、と勝手に思っている。
=====
【妖怪 濡れかまど】
濡れかまどは新潟県の朱木地方で見られたという妖怪で、主に夜中、キッチンに現れる。
外見はほとんど和服の女性そのものだが、両手と裾が絶えず濡れていて、なぜか床の四隅と中央部分だけをびちゃびちゃに濡らす。
洗い物などを片付けず、そのままにしておくのを戒める存在と考えられている。
=====
とりあえず妖怪を新規に考えてみた。
ついでに新潟県にも新しい地方を追加してみた。
ともかく、ここはやはり「キッチン」ではなく「台所」と言った方がいいのではないか。
そう思われる事だろう。
それは全くその通りで、ここでもし「キッチン」と書かなければならない理由があるのだとしたら、それは「昔だけでなく、今も濡れかまどは存在している」ことを示すため。
何となく怪談話で、最後に「それはお前だ!!」で終了するような、ちょっとやらしい事情があるときだろう。
いやだねえ、事情。
また、こちらはかなり理由としては十分かも知れない。
「そもそも濡れかまどが外国にもいる」。
むしろ「濡れかまどの本場がアメリカだ」という場合でも、「キッチン」と書く理由には十分ではある。
ただ、こちらの場合は、調子に乗るとまずい。
何でも外国シフトしては、まずい。
【妖怪 濡れIH】
これでは、たいがいの家庭の夕食時に出現していることになり、しかもさっと一拭きでいなくなる妖怪になってしまう。
妖怪は、ばい菌みたいなものなのだろうか。
天下の0.9LDK
昨日のブログで「天下の台所、大坂」のことを取り上げ、そのなかで「天下の0.9LDK」という旨の記載をした。
もちろんその必要性は「台所」がポイントなのだが、一方で「LとD」の部分はどう考えればいいのか。
ふと足を止め、ガラスに映る自分の姿に、ああ歳をだいぶとってきたなとため息をついてしまった。
僕はほとんど大阪に行った事がないため、街の雰囲気から「LとD」を考える事はできない。
「道頓堀付近は俺のリビングだ」
おそらく「よく知っている場所だ」「庭みたいなものだ」なのだろうが、せっかく大阪なのだから、以下のほうがいいだろう。
「道頓堀付近は俺のダイニングだ」
大阪は美味しいものが多いため、これならある程度「よく知っている場所だ」が失われない。
一方で「外食が多いです」と聞こえなくもないが。
そもそも「天下の台所」を「0.9LDK」にする必要もなかった。
「0.9K」でも問題ないはずなのだ。
しかしいきなり「0.9K」だと、よくある「LDK表記」のことなのかどうか、分かりづらいと思った。
「K」を野球の三振やストライクのことであると勘違いされると「0.9K」とは、これまたどう考えればいいのか。
「9割はアウトだが、1割の確率でセーフとなる」
なんだこのサービス精神は。
一方、同じ内容なのだが、こちらはかなり疑問の生じさせない、明快な表記となる。
「野茂英雄 ドクター0.9K」
90%は三振を奪う、脅威のドクター誕生である。
おでん
味がしみ込んでいようが、まっしろであろうが、僕は非常にはんぺんを好む人間なので、おでんの中にはんぺんがないときはかなり悲しい。
先日、関西の人から聞いた「はんぺんというものを最近初めて見た」という事実は、僕の関西の印象を著しく低いものにした。
「関西の人、ちょっとはんぺんがないのはまずいんじゃない?」
何がまずいのかというと、せっかくたこ焼きなどのおいしいものがある「天下の台所」であるわけだから、そこがはんぺんを逃しているのだとしたら、「天下大部分の台所」とか「天下90%の台所」、「天下の0.9LDK」などと記さなければならない。
そこがまずい。
ちなみに僕は「天下の台所、大坂」はもうさすがに「天下の台所、大阪」でいいんじゃないかと思っている派である。
ともかく、はんぺんがないのは悲しい。
ただ、これもそうサンプル数がない意見であるから、関西で全くはんぺんがない、ということではないだろう。
僕からしてみればはんぺんはかなりうまいから、その知人のところでもそれがなかったとは考えにくい。
おそらくだが、「はーぺん」など少し違った呼び方だけされていて、実際はあったのだと思う。
ということで、僕の中でのおでんの最たるものは、「ふたを開けたらはんぺんが膨れて表面を覆っている」ものである。
そして具がちくわぶばかりだったら、申し分ない。
どうも、味がしみ込まない食材が好きなのである。
石油
タンクローリーの後ろを走ることに一家言ある人が多い事に、少し驚いている。
知り合いが「タンクローリーの後ろを走ると気持ち悪い」と口にした時、何が気持ち悪いのか、全く想像つかなかった。
しかし聞いてみると何の事はない。
鏡面のように光を反射するそのボディに、自分の車が映るのが、何かしら錯覚を見ているような気分になるということなのだ。
確かに、タンクローリー車のいくつかは、どうしたんだと思うくらいテッカテカである。
石油だかガスだかを運ぶから、温度変化を抑止したいのだろうか。
しかし幾人かは、その構造にときめきを感じるようだ。
「テッカテカだなー」くらいしか感想がなかったのだが、気にしてみるとなかなか面白い。
おそらく、あのテッカテカと曲線。
昔の体温計が割れたときに見た、水銀を思い出した。
あるいは青空を映し出した水たまり。
はぐれメタル。
いずれもその意外性、幼い日の思い出や経験値と、何かしらときめきを産み出すには十分だ。
だが、冒頭の知人の件もあるように、ときめかない人もいる。
彼はなぜ気持ち悪いのかというと、「吸い込まれるような気がして気持ち悪い」ということだ。
水銀が産出できた鉱山では、水銀が地下水のように壁面を流れていたと聞く。
暗かったと勝手に考えるが、そこに流れる光沢ある液体。
あるいは昔から水銀は不老不死の薬として扱われた時代がある。
あくまで推測だが、おそらく権力者は今のウイダーinゼリーくらい、がぶがぶ飲んでいたはずだ。
それで命を落とした権力者の話も多い。
どちらにせよ、いい気のしない話である。
そして申し訳ないのだが、もう眠いので以下の話は省略する。
・底の見えない、濁った水たまりに飛びいるときの緊張感について
・はぐれメタルを服用したときの経験値の考え方について
・水たまりへ飛び込むこと、はぐれメタルを服用するという2点と知人の「吸い込まれる」という感覚の、言葉の共通点について
・水銀は180kcalなのかどうかについて
・ウイダーinゼリーのパッケージが銀色から変化しない点について
いやーいま省略した部分が、結構面白くなる予定だったんですけどね。