石油

タンクローリーの後ろを走ることに一家言ある人が多い事に、少し驚いている。
知り合いが「タンクローリーの後ろを走ると気持ち悪い」と口にした時、何が気持ち悪いのか、全く想像つかなかった。
しかし聞いてみると何の事はない。
鏡面のように光を反射するそのボディに、自分の車が映るのが、何かしら錯覚を見ているような気分になるということなのだ。
確かに、タンクローリー車のいくつかは、どうしたんだと思うくらいテッカテカである。
石油だかガスだかを運ぶから、温度変化を抑止したいのだろうか。
しかし幾人かは、その構造にときめきを感じるようだ。
「テッカテカだなー」くらいしか感想がなかったのだが、気にしてみるとなかなか面白い。
おそらく、あのテッカテカと曲線。
昔の体温計が割れたときに見た、水銀を思い出した。
あるいは青空を映し出した水たまり。
はぐれメタル。
いずれもその意外性、幼い日の思い出や経験値と、何かしらときめきを産み出すには十分だ。
だが、冒頭の知人の件もあるように、ときめかない人もいる。
彼はなぜ気持ち悪いのかというと、「吸い込まれるような気がして気持ち悪い」ということだ。
水銀が産出できた鉱山では、水銀が地下水のように壁面を流れていたと聞く。
暗かったと勝手に考えるが、そこに流れる光沢ある液体。
あるいは昔から水銀は不老不死の薬として扱われた時代がある。
あくまで推測だが、おそらく権力者は今のウイダーinゼリーくらい、がぶがぶ飲んでいたはずだ。
それで命を落とした権力者の話も多い。
どちらにせよ、いい気のしない話である。
そして申し訳ないのだが、もう眠いので以下の話は省略する。
・底の見えない、濁った水たまりに飛びいるときの緊張感について
・はぐれメタルを服用したときの経験値の考え方について
・水たまりへ飛び込むこと、はぐれメタルを服用するという2点と知人の「吸い込まれる」という感覚の、言葉の共通点について
・水銀は180kcalなのかどうかについて
・ウイダーinゼリーのパッケージが銀色から変化しない点について
いやーいま省略した部分が、結構面白くなる予定だったんですけどね。

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