ヒュージワークス その7

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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夕食は、別名「ナンパ橋」として有名ななんとか橋付近でフグを食べる。
僕は今までフグを食べた事がない。
そうなるとだいたい話はフグ毒のことになるが、一方でその見てくれも気になる生物だ。
フグは、ちょっと気持ち悪いと思う人もいるだろうが、僕はかわいい部類に入ると思っている。
僕はフグを肯定する。
膨らむ防御方法もいいが、泳ぎがうまくないというのもかわいい高得点だ。
こう、シャッシャッと泳ぐ魚は、あまりかわいくないと思う。
熱帯魚屋さんで様々なフグが販売されているのもうなずけるかわいさなのである。
大量のたこ焼きでジハード真っ最中の腹をならすため歩いていると、そのナンパ橋付近に到着した。
なんというエネルギーがここには集っているのだろうか。
ATフィールド内でも会話が通じないほど騒がしく、そして男の目をスパークさせそうな女子が行ったり来たりする。
そして男の目はその娘を見てか見てないのか、スパークしている。
そんなところだ。
おもしろい。
ここでは大声を出していない方が異質である。
ここに「木の葉を隠すなら森に隠せ」という言葉の「木の葉」を探し求めるのだとしたらそれは「ほぼ芸人さん」である。
芸人さんばかりであるし、たまたまある芸人さんを隠さねばならない状況になったときは、すみやかにこの場所に連れてきて騒がせた方がよい。
それにしても、なぜそんなに元気になれるのだろうか。
ここの人たちは、自分たちのエネルギーだけでヤシマ作戦を実行中なのかもしれない。

ヒュージワークス その6

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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十三のお好み焼き屋さんを出た僕たちは、もう一軒、店に入る事にした。
今度はたこ焼きである。
たこ焼きを提供する店は、お好み焼きに比べてちょっと少なく、とりあえず商店街スタート地点近くの店に入った。
ここには様々なたこ焼きの種類があり、「昔ながらのたこ焼き」やら「エビ入れたこ焼き」など、食べてみたくなるものが多い。
お腹はけっこうふくれていたが、たこ焼きなら入るだろうと気になるたこ焼きを3種ばかり注文した。
結論としてはたこ焼きを焦がした上に新メニューを口から出してしまうんじゃないかと心配になるくらいに食べ過ぎた。
まず、たこ焼き3種が計45個のたこ焼きに化けた。
せいぜい1種あたり8個だと踏んでいたのだが、それが15個形成できる量だったのである。
そして自分で焼くシステム。
後半は何となくコツがわかったが、その間にも45個が焼かれているのである。
結果、焦げる。
いっぺんに焼いたのもいけなかった。
お店の人が見かねて手伝ってくれたが、少々焦げにおいが店内に漂い、申し訳ない事をした。
たこ焼きはうまかったが、どちらかというと話のタネが、この店では生まれた。
このあと、適当な会話が必要になったときは「たこ焼き45個も食べてね」とのたまっておけばいいわけだから。
「もう自分で焼くたこ焼きはこりごりチュー」
そのときの気持ちを、ミッキーっぽく言ってみた。

ヒュージワークス その5

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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僕たちが入ったお店は、どちらかというと地元の人が入るんじゃね?というタタズマイを見せており、なんかおいしそうな気がした。
雨もひどく腹も減り、そして凍えていた僕たちは、そこで「あ、お前らなに?」という感じで店主のおばさんの歓迎を受けた。
僕はやきそばとぶた玉、そしてビールを注文した。
それは僕が憧れていたシチュエーションだったから。
というのも、いままでで明るいうちに酒を飲む事はほとんどなかった。
「昼からビール」という、ちょっとのやさぐれ感を経験してみたかったのである。
また、そもそもビールが好きではないが、「お好み焼きにビール」というのがいかにもおいしそうと思わせるCFがあったように思う。
それをやってみたい。
お好み焼きはおばさんが焼いてくれるシステムだった。
僕は近所のお好み焼き屋さん「道頓堀」でほぼもんじゃのお好み焼きを作ってしまったことがあるので、助かる。
先に出てきたやきそばをついばむ。
うまかった。
そして、おばさんが持ってきたぶた玉はきれいな円形だった。
うまかった。
正直なところ、ビールはひと瓶も空けることができなかった。
なんか全然ビールが飲めなくなっている。
なぜなんだ。
しかし、このシチュエーションをやれただけでも満足である。
「昼からお好み焼きとビール」
店に、おばさんと顔なじみらしいお客さんが入ってきた。
思えば遠くに来たもんだ。

ヒュージワークス その4

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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大阪、十三の商店街は大雨にも関わらず、地元の人が結構いた。
そして観光客はいなかった。
僕たちはタクシーの運転手さんが教えてくれたネギ焼きのお店の事はひとまず忘れて、もうこの商店街で見つけたお好み焼き屋さんに入ろうと決心した。
ベストお好み焼き屋さんをあきらめさせるほどに、雨はひどかったのだ。
商店街入り口付近で、二件ほどお好み焼き屋さんを発見。
覚えておく。
それにしてもこの商店街はけっこう長い。
いったい、あとどれだけのお好み焼き屋さんが存在するのだろうか。
歩いていると、はっとするお店があった。
「一銭焼き」とある。
祖母がよく作ってくれた「小麦粉にネギとおかかを混ぜて焼いたもの」。
それを祖母は「一銭焼き」と言っていた。
かなり質素風な素材を今記載したが、こいつをソースマヨネーズで食べると恐ろしくうまいことになる。
さあどうしようか。
おいしいか微妙か、まずはどう言ってみようか。
いっけねもう「恐ろしくうまいことになる」って書いちゃってた!!。
このように、何事にもうまさが先に出てしまう。
そのくらいのうまさだ。
チヂミに少し似ているその食べ物を最近食べていない。
食べたかったが、ここはお好み焼きが優先か。
僕らはまず、少し地味な店構えのお好み焼き屋さんに入った。
各お店でお好み焼きを一枚ずつ食べるのを、お腹いっぱいになるまで繰り返す腹づもりである。

ヒュージワークス その3

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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簡単に言うと、大雨なんである。
「このままだと、僕にとって大阪は雨だぞ!!」と恐喝しようにも、誰に対してそれをやればいいのかわからない。
その憤りをタクシーの運転手に、「おいしいお好み焼き屋さんを教えてください」と置換してぶつけてみた。
いったい、どれほど大阪のタクシー運転手さんはおいしいお好み焼きについて聞かれてきたことだろう。
これがアイドルなら、「好きな食べ物は?」だとか「好きな歌手は?」などとレパートリーもある。
しかし大阪のタクシーの運転手さんは「おいしいお好み焼きは?」と「おいしいたこ焼きは?」のふたつしかない。
いや、むしろこのふたつ以外にあっても困るだろう。
タクシーの運転手さん、好きな食べ物は?
何を無用な、ちっさい期待を大阪のタクシーの運転手さんに持たせることがあるのか。
タクシーの運転手さん、好きな歌手は?
何を無用な、ちっさいSNSを大阪のタクシーの運転手さんと持つことがあるのか。
こっちは結構重要か。
とにかく大雨。
地面ではじけた雨粒のせいで、もやがかかっているようにすら見える。
運転手さんは「あまり有名どころじゃないんだけれどもね」と、観光客の喉をゴロゴロ言わせるセリフとともに、「十三」という駅付近に連れて行ってくれた。
「じゅうさん」と連呼する我ら観光客チーム(2名)は、商店街へ入ってみることに。
僕のポケットには、大量に買ったご当地アイルーストラップがガラガラ鳴っている。

ヒュージワークス その2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
大阪に行ってきた。
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大阪に着いたはいいが、実はなんら予定がなかった。
なので行く前、用を作る事にしていた。
それはたったひとつ。
「ご当地アイルー」というストラップを手に入れて東京に生還する事だった。
何なんだご当地アイルー。
アイルーは知っている。
モンハンのねこで、かなりかわいいキャラクターだ。
どうもそのアイルーがストラップアクセサリーとして売られているらしいのだ。
日本の要所に。
いまいちどういった物なのか。
どのように売られているのか。
漫然としたまま、ここ大阪。
とりあえず大阪駅で知人につきまとう事で「移動する意義」アビリティをセット、行動することにした。
とはいえ、僕とてうかうかと生きていたわけではない。
店という物があり、そこにご当地的なものの集まった、まさに大きな駅の売店っぽいコーナーがあることを知っている。
ほらごらん。
さほど苦労する事なく、ご当地なハローキティ、ワンピースがひしめく場所を発見した。
しかしここで予想外の事態が起こる。
確かに「ご当地アイルー」がある。
500円ちょいでなかなか高価だが、よくできている。
その地方で有名な場所や物をモチーフとしているようだ。
ところがアイルーのほかに「メラルー」バージョンがあった。
「メラルー」はアイルーと対をなすねこで、やはりかわいい。
だがメラルーの件は聞いていなかった。
アイルーを買っていけばいいのか、メラルーを買っていけばいいのか。
さらによくみると、ストラップのひも部分が微妙に異なっている。
「ひも」か「ビーズ」か。
そんな差異もあった。
ご当地アイルーストラップ。
それは、ふたを開けてみると「ご当地アイルーストラップ(ひも)」「ご当地アイルーストラップ(ビーズ)」「ご当地メラルーストラップ(ひも)」「ご当地メラルーストラップ(ビーズ)」と4倍で、4倍商売上手だ。
しかも、同じ種類を4つずつ買っていかなくてはならない。
4につくづく縁がある用事だ。
そしてその種類とやらがモチーフ別に、けっこう多いぞ500円ちょい。
ともかく、500円ちょいなんである。
散財である。

ヒュージワークス その1

先日、大阪に行ってきた。
大阪はそこを目的として訪れた事が今までなく、ただ通り過ぎるだけの地点。
すれ違いばかりでうまくいっていなかった場所だ。
朝早くに新幹線に乗り込み、なんだか数時間で着いた。
これが昔だったらどのくらいかかっていたのか。
などと冴えない疑問を持ちながらも、同時にこれからどれほど短くなるのか。
そんなことを考え出していた。
まず、新幹線なり飛行機なり。
それぞれ人間が耐える事のできるGで運行しなくてはならない。
その点での最短時間は、個人差あれどおおよそは算出できるだろう。
えーとまず、ガンダムに出てきたトールギスというやつは最大15Gの負荷がかかるらしいから、Gに耐えられる人は大阪までトールギスで行くと、だいたい・・・。
あるいは何らかの転移装置。
テレポーテーション。
これらは見た目、Gはなさそうだが、同時に設定として節操もない。
一応エスパー魔美は変なつぶを自分に当てようとする事で、アニメを思い出すとだいたい10mくらいテレポーテーションしていた(※)。
ということは、東京→大阪間にをテレポーテーションで行くために必要な、変なつぶの量は・・・。
いや、そんなことはどうでもいい。
僕たちは座ってばかりだったが、ちゃんと新幹線で大阪に着いたんだから。
※wiki調べ
調べたら、エスパー魔美の変なつぶは梅味の仁丹。
テレポーテーション距離も最大5kmまで行けたのだとか。
ほんとエスパーだね。

砂に泪が乾く。

先日の早朝、きなこについて話していると、「塩を入れる入れない」の話題が出た。
いわゆる「少し塩を入れると、甘さが増す」という料理テクニックだ。
僕の見解では、あれは昔おかしな人がいて、その人が最初に「塩入れるとむしろ甘い」と言い出したんじゃないか。
そう思う。
というのも、確かに今では塩をひとつまみ入れる事で、けだるいだけの甘さが締まるような気がする。
しかし単純に考えて、塩を入れることで甘くなるというのはちょっと受け入れづらいことではないか。
そこには誤ってはいるがそう主張し続けるような、おかしな人の介在があったのではないかと考えていたのだ。
もちろんこの話の着地点はない。
「すいません。最初にきなこに塩を入れた者です」
こういう人が現れてくれたら助かるが、おそらく現れないだろう。
いや、現れたとしても僕は信じない。
「きなこに最初に塩を入れた?。お前みたいなもんが?」
こう言ってやる。
こう言ってやる。
「お前みたいなしっかりスーツのやつが、きなこに塩を最初に入れるわけないだろこの保守派が!!」
泣くまで許さないぞ!!。

いいにおい

今更ながら、「いいにおい」というものはこの世に存在しないのではないかと思うようになった。
「いいにおい」とは、まとめると「いい香り」であって、それに置き換えれば事は十分に足りる。
においは「いいにおい」と「くさいにおい」があるが、香りは「いい香り」しかない点をみても、「におい」はくさい方面も網羅しなくてはいけない。
負の要素も含有しているのである。
だから「いいにおい」という言葉の持つすべては「いい香り」も持っている。
そして、より「いい」の純度が高いのである。
「いいにおい」が存在するとすれば、それはあるものが「くさいときもあるけど、たまたまよかった」という場合だろう。
そう考えると、香水に対して「いいにおいがする」と言った僕は、だめね。

ほっこり生誕

最近の「ほっこり」事情である。
誰が最初に考え出した言葉なのかは知らないが、たぶん頭のいい奴だろう。
今では僕も含めて、皆あたかも生前から使っていたかのように「ほっこり」を体得。
使用している。
と、ここで「生前」というのが「生まれる前から」を指した言葉でないことに気づく。
確か「死ぬ前」のことだ。
「おじいちゃんがほっこりしてから、もう10年たつね」
以上「ほっこり」の誤った使用方法だが、以外にも雰囲気は悪くない。
「やきいもほっこり」
これはどうだろう。
使い方を誤っているだろうか。
ひとつ言えるのは、やはり雰囲気は悪くない。
「ドラゴンボールほっこり」
ゼットをほっこりにしてみた。
雰囲気は、登場人物みんなやさしそうという点で、悪くない。
「マジンガーほっこり」
「ほっこりほっこりガンダム」
いろいろゼットをほっこりにしてみた。
雰囲気は、ロボットがみんな柔らかそうという点で、悪くない。
「ほっこりじゃない」
ZZガンダムの主題歌「アニメじゃない」をほっこりにしてみた。
ほっこりじゃないんだって。