丸メガネを探そう その2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
丸メガネを探す。
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そこはこじんまりとしているが整然とし、ただ少しビル全体が揺れてメガネがカタカタいう。
そんな店だった。
何やらよく知らない海外メーカーの製品が並ぶなか、僕はいくつかの丸メガネを見つける事ができた。
「丸メガネは黒ぶちに限る」
僕はそう思っていてかつ、メガネをかけたときのレンズの境い目が好きなのでレンズの小さいもの。
そういうのを探していた。
しかしこのお店で見つけた黒ぶちの丸メガネは、少々考えていたよりもレンズが大きい。
大きいなあ大きいなあと手に取って考えている僕に、店員さんは試着を勧めてきた。
僕はメガネの試着が大嫌いだ。
こう、度の入っていないメガネをかけて、鏡を見たりするんである。
正気の沙汰ではない。
そして、黒ぶちの丸メガネを実際手に取ってみて、試着することなくひとつの事実が見えてきた。
僕がこれをかけたら、確実に昭和初期の漫才師が誕生してしまう。
あの、ちょびひげ的な、おちゃらけたような。
黒ぶちの丸メガネは、装着する人によってはおしゃれにも、昭和いや大正の漫才師にもなってしまうのである。
僕に大正の漫才師は荷が重いので、銀ぶちでレンズの小さいやつを見せてほしいと懇願。
他のメガネが物音を立てるなか、試着もせずに注文した。
そして今、出来上がったやつをかけてみる。
楽しいが、全然似合わね。

丸メガネを探そう その1

丸メガネを結構前から探しているのだが、なかなか見つからない。
その見かけから需要は高いと思うのだが、近所や駅ビルのメガネ屋さんを見ても、ない。
なぜなんだ。
僕はたいがいメガネをかけて生活している。
確かに視力は低く、メガネをかけないと終始にらみをきかせている表情になるともっぱらの噂なのだが、メガネをかけるとよく見えるし、はずすと見えない。
そのどちらもあんがい楽しめる体質なので、メガネに関しては100パーセント楽しい思いのできる生物である。
そんななか、使用していた黒ぶちメガネのふちがきれいに切れた。
接着部分だったのだろう。
見た限り、修復は難しそうだ。
こういう場合、次のメガネはおおよそ銀ぶちの細いメガネを買う事になる。
黒ぶちメガネの太いフレームではなく、鼻金具の付いた銀ぶちメガネの鼻の感触を思い出すのである。
故に銀ぶちメガネが壊れたら、あの鼻の痛さを回避すべく、黒ぶちの太さを思い出す事になる。
しかし、この黒ぶちメガネ破損時に丸メガネの事を思い出した。
そうだ、僕は丸メガネが欲しかったんだ。
ただ、漫然と。
だから丸メガネが欲しい事を思い出すことがあまりなかった。
ちょうどというには悲しいが、愛用のメガネが壊れてしまったので、それを探す事にした。
調べてみると、結構愛用している人が多いらしく、何か心強い。
どうやら都心にあるようだ。
さっそく行ってみた。

もみかえし

昨日「もみあい」のことを書いていて「もみあい2時間」。
これはかかり過ぎだねという旨の事を書いた。
実はこれについて「次の日のもみかえしがつらい」という2つめを用意していたのだが、すっかり忘れてしまっていた。
で、今思い出したのだが、そもそも「もみかえし」とは何なのだろうと考えると、何も答えが見つからない。
整体でもまれてきた知人が言うのだ。
「明日もみかえしがあるかもしれない」
僕は「もみかえし」というものをそのとき知らなかった。
そして特に気にならなかったので、調べたりもしていない。
だからそういうものが一般的なことであるかも分からない。
勝手な造語で僕を惑わすのなら、もみかえしの知人などこちらから願い下げだ。
しかし検索してみると、どうやらその現象はよく知られた事であるらしい。
もまれたらかえすのだ、人体が。
どうも、イソギンチャクを指で押すと水をピューと出す。
そんなイメージが出てきてしまう。
あるいは人体にとって、押される事は異常であり筋肉が強ばる。
それが逆に痛みを生んでしまうのだろうか。
その場合、逆に言えばどれほどもまれ慣れれば「もみかえし」はなくなるのだろうか。
僕の体はまだちゃんともまれ慣れていないだろうか。
ちゃんと?。

マージン

高齢の方に「昔の話」として聞いたものだから、その点でも他意がないとわかっていてもらいたいのだが、「昔の話」をする。
サラダを作っている工場で働いている外国の作業員。
彼は流れてくるプチトマトをサラダに入れるために、ベルトで流れてくるトマトの選別をしているのだが、そのトマトをまれにひょいっと食べてしまうのだという。
話をしてくれた方がそれを咎めると、そのときだけ日本語がわからないようなそぶりを見せる。
あるいは「むしろまれに俺の口のなかに入ることがある方が普通なんだ」と妙な理屈を言う。
僕は、毒を入れるのだとか悪意あるものを混入すること以外では、こういうのはあまり気にならない。
流れてくるトマトのほとんどを食べてしまうというのも、結果的に僕がサラダにそもそもトマトが入っていないと勘違いしそうでもあるため、やはり気にならない。
ただ、彼にはマージンが必要だったのかな、とその点が気になる。
そして「仏壇の前に置いておいた供物は、味がしなくなる」という話を聞いた時、なんとなく上記のことを思い出した。
どのくらいのスピードで仏壇の前をトマトが流れていけば、トマトは味を失ってしまうのか。
トマトに味なんてあったっけ?。

ルミノール反応

【実録!! ルミノール反応の誤った使い方】
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「あ、今切ったなというのを確認するために、手術用メスに塗布」
「あのわがままな部下と厳しい上司。もしかしたら彼らがルミノール反応を起こすんじゃないかと期待しておるんだよ」
「圧力かまど仕立て。ルミノール反応でふっくらおいしい炊飯ジャーです」
「俺、Rh-(ルミノール反応マイナス)だから、犯罪やってもばれなくね?」
「蛍雪Rh+の功」
下ネタをがんばって避けました。
あと、ルミノールの頭はLです。
良い子はRを見てルミノールだと、hannouしないでね。

悪口

今日は雨だし、ケータイ忘れちゃったし、めがねも忘れちゃったし、トイレの水ははねるし、買ったばかりの本が折れちゃうし、傘をさしているのに鞄はだだ濡れだし、後ろのおじさんの息は臭いし、ダンゴムシが環八を横断しようとしているし、風船はどんどん上がっていって小さくなっていくし、どこかの学校の遠足は延期したし、もやしから水がたくさん出ているし、放っておいたモップは醗酵しているし、後ろの女子高生達は何かに大声を出して笑っているし、前に座っているサラリーマンはレベルを最弱にしたオセロで大勝しているし、徹子は笑う気あまりないし、コンビニで入れ違いに出て行った人はドアを開けておいてくれなかったし、ATMの横の物置き場が汚いし、休みがもう半分過ぎちゃったし、芳香剤は周囲10cmくらいしか香ってないし、お店では絶えず店員が尾行してくるし、服に猫の毛いっぱい付いてたし、アイドルグループはスキャンダラスなことも含んだ好奇の目にさらされているし、延長コードのコンセントの穴がもう残ってないし、ペットショップのインコのひなは水槽に入れられているし、くら寿司は超混んでるし、広告の女の子はすごい笑顔だし、先生ひきつった顔で答案用紙持ってきてるし、気温低いのにプールやるっていうし、真っ暗な道でよくわからないムニュってしたものを踏んだし、ネギを探そうと冷蔵庫をあさっても見つからないし、開け放しの冷蔵庫はピーピー言うし、ネギもう出てたし、毎日20時ぴったりにじんましん出るし、雨水がちょうどつむじに当たるし、前の人が改札引っかかった上に再チャレンジしてるし、UFOキャッチャーは景品をなでるし、鼻毛がそよ風を探知してくしゃみが出るし、チンパンジーは竹馬のたっかいところを掴んでるし、猫はたいがい2回連続で吐くし、近所の神社のおみくじはよく振ってくださいって書いてあるしで、文句も言い疲れたので、明日休んでいいですか。

わすれな草

わすれな草の名は、英語で呼ばれていたそれをそのまま訳したもの。
それを知った時、そもそもわすれな草ってどんな花だっけかと考えてしまった。
詳細は省くが、とにかく「僕の事を忘れないで!!」と言い残し亡くなった昔の人の言葉が花の名前になり、ブログに書かれ、初音ミクが歌い。
だいぶ、例の人の願いは叶ったと言えよう。
と思ったが、彼が言ったのは「僕の言った事を忘れないで!!」ではないことを思い出した。
もちろん、僕は彼の事を知らないし、花も思い出せない。
彼の願いは時代、人間関係において、どのへんまで叶ったのだろうか。
そもそも、花としてはどうなのだろうか。
自分が「僕の事を忘れないで!!」という意味の名で呼ばれている事を知ったらどうだろう。
ちょっと自分には荷が重い。
そう思うような気がする。
これは、花言葉というよく分からない付加価値のある植物全般に言える事。
何なのかねえ、花言葉って。
あー今、外で誰かけんかしてるわ。
夫婦間的な何かだわ。
怖いわ。
何か「わすれな草」と関係あったりしてないだろうか。
車のドア、すごいいきおいでしめたわ。
心配になる音だわ。
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心配になる音ベスト5
・テレビ緊急速報のアラーム音
・厨房からびちゃっていう音
・食卓でぺっぺっと何かを吐き出す音
・救急車消防車パトカーなどのサイレン系
・いつもなるはずの指が、どれだけねじっても鳴らない
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なんか落ち着いてきたみたいだわ。
「わすれな草」、たぶん関係ないわ。
もう寝るわ。

んーますらお。

少々昔の話になるのだが、いわゆる亭主関白。
お父さんが口にするのは「めし、ふろ、ねる」もしくは「ふろ、めし、ねる」であって、あとはアルコールと大気、リップクリームくらいだった。
これが「ねる、めし、ふろ」だとちょっと夫婦の生活環がちゃんとなってない。
あるいは「ねる、ねる、ねる」だと、すっごく納豆が糸ひきそうだ。
それはさておき、この亭主関白黄金律「めし、ふろ、ねる」に、新たに追加するとしたら何だろうという話だ。
ほんと、何だろう。
何だろうね。
わかんないや。
もうぜんぜんわかんない。
「かね」
わかんないままでよかったのになって思う。
「めし、ふろ、かね、ねる」
居直り強盗か。
いや、居直りの意味が違うな。
あるいは女の子に貢いでもらっている身か。
でも、お金もらった後はどこに出かけることもなく寝るんだ。
んーますらお。
一方で、「見ざる、言わざる、聞かざる」換算もやってみよう。
「食わず、洗わず、寝ず」
清貧と考えるにはあまりにも「洗わず」が気になる。
病気。
そこはなとなく漂う浪人感。
ということは「めし、ふろ、ねる」は病気じゃない。
むしろ健康だ。
やったね!!。

惑わし系

「ギュルヴィたぶらかし」という話をご存知だろうか。
調べてみると、昔の詩の本であるらしく、北欧神話のことなどが書かれているらしい。
しかしここは「たぶらかし」だ。
何かポケモンの技を彷彿とさせるそれは、日常生活ではあまり使わない。
「隣の奥さん、また不倫していたんですって」
「まあ、たぶらかしだわね」
しかし、こうするとどうだろう。
「隣の奥さん、また不倫していたんですって」
「まあ、妖怪たぶらかしだわね」
どうにもならないが昔、吉田戦車の漫画で、泣いている赤ちゃんを「泣き赤子」と妖怪風に呼ぶオール5少年がいた。
そう、「たぶらかし」はポケモンの技でありそうな上に、妖怪っぽいのだ。
なぜ、そんな言葉で「ギュルヴィたぶらかし」を表現してしまったのだろうか。
ギュルヴィが「妖怪たぶらかし」にたぶらかされたのだろうか。
それともギュルヴィが「妖怪たぶらかし」なのだろうか。
ギュルヴィが進化すると虫タイプの技「たぶらかし」を覚えるのだろうか。
僕はギュルヴィに、たぶらかせられっぱなしだ。
言いにくいな、たぶらかせられっぱなし。

かいだんをおもしろがる

最近、youtubeなどで怪談ばかりを聞いている。
と話したら、その前にタモリ倶楽部がどうこう話していたものだから「階段」と勘違いしたらしく、相手はまあお前は変なやつだからなという感じになった。
怪談だって何の前触れもなく紹介するものではないだろう。
「いやー怪談聞いた後の飯は超うまい」
あまり聞かれない。
とはいえ、「かいだんが面白い」と口にした時、それを「階段」よりは「怪談」と捉える方が自然だと思うのだが、どうだろうか。
それともタモリ倶楽部補正はそんなドングリの背比べのような「階段」「怪談」の差異などなくしてしまうのだろうか。
そして鉄道により近い「階段」にシフトしたのだろうか。
「階段」と「怪談」。
鉄道に近いのは本当に「階段」なのだろうか。
そして「階段の面白さ」とは何だろうか。
とりあえず、階段の面白さは転げ落ちると危ないので、上がる前に分かっておきたいと思った。