ずいぶん昔から「つばのない帽子」を愛用していたが、最近なんだか「つばってすごく便利なんじゃない?」という気がしてきた。
まず、持つところとしての機能。
つばを持てば帽子をかぶるのも、微調整するのも楽だ。
一方、つばのないやつは両手でぱこっとかぶらなくちゃいけないし微調整も両手だ。
いや、そもそも前後左右がないため、微調整がいらない。
帽子をかぶりたくないとき。
つばのあるものならそこを持てばいい。
それに対して「つばがないやつ」は、くしゃっとして持たなくてはならない。
大人が「何かわからないがくしゃっとした布」を持っていてはならない。
それは完全に「それで汗を拭こうとしたらそれはパンティーで、そこから始まるエトセトラ」の雰囲気そのもので、「それわたしのパンツじゃない!!」だの続き、いわゆるさぶい。
さぶいと言えば、当方インフルエンザA型とか。
どうしよう。
投稿者: nimbus7942
おねがい舞の海 その3
昨日からのつづき。
【あらすじ】
美容室で恥ずかしいのは「頭骨の形が美容師にばれちゃう」だ。
恥ずかしくない頭骨の整え方を、嘘を交えて考察。
=====
1:整えたい頭骨の対角線に位置する部分を軽く押し続ける。
実は、頭というのは全てが均一にバランスが保たれることで形を成している。
例えば、ある顔の部分を親指の腹で軽く押し続けると、その力が作用して反対側の部分が少し盛り上がる。
これを利用して頭骨を整える方法で、うそ。
あごのしゃくれている人は、幼少の頃に枕の形が影響したのかもしれない。
2:両手を顔の前で交差させてそのまま耳をつまみ息を吸い、大きく口を開けて「あー」と言いながら息を吐く。
これでなぜ頭骨の形が整えられるのかはわかっていないが、なぜか整うとうわさされている方法で、うそ。
元々は「スキー場ですてきな男性と出会えるおまじない」としてティーン誌に掲載されていたが、その目的で実戦した女性全6人のうち、3人が頭骨への作用をなんとなくうわさした。
3:幼少から金魚鉢をかぶっておく。
かなり直接的な整え方として古くから知られている方法で、うそ。
この世に金魚が誕生してからまもなくして考えだされている。
しかし現在、その強制的なやりかたが、主に健康面へ悪影響を及ぼすのではないかと心配されている。
そもそも金魚鉢型が「整った頭骨の形」として成り立つのかどうかも、時代によって不定。
よって、この方法を行うにしても、風呂のあと10分だけかぶるといった適切な手段をとるようにしたい。
4:ヘルメットの裏に「理想の頭骨像」を描いた紙を貼っておく。
いわゆる「睡眠学習法」と同様の効果を期待した方法で、うそ。
ただしこのヘルメットを、特に着用しなくてもよいところが、「睡眠学習法」と異なる点である。
あとはヘルメットの該当する部分をなでるだけでそこの頭痛が治るなどの民間療法も存在しているため、ヘルメットには何か神秘的なものがあるのかもしれないと、もっぱらの評判。
5:頭髪を剃った状態で、街に出まくる。
あえて頭骨の防御を捨て去り、ほどよい風化にまかせるという方法で、うそ。
ただし街で見かける丸坊主の人の頭の形はなんだか良さそうに見えることもあるため、一概にはあなどれない方法だろう。
雨風にさらされるほどに頭骨はより自然味を帯び、優美な曲線を描くだろう。
しかし効用を急ぐあまり、本骨(ほんぼね)をちょい外気にさらすような衛生的に良くない愚行は避けたい。
以上。
おねがい舞の海 その2
昨日からのつづき。
【あらすじ】
美容室で恥ずかしいのは「頭骨の形が美容師にばれちゃう」だ。
じゃあ恥ずかしくない頭骨とその整え方は?
=====
頭骨の整え方についてまず何よりも優先したいのは「無理はしない」ということだ。
頭骨は生物にとって様々な「大切なもの」を守る役割を持っているため、それを無理に整えようとすると「大切なもの」も無理してしまう。
その結果「よい形の頭骨になったが、運気が悪くなった」や「頭骨は申し分ないが、遠くから自分を呼ぶ声が絶えず聞こえる」などの悪影響が出るため、とにかく無理をしないことだ。
まず、「恥ずかしくない頭骨」について考えてみる。
たいていの人は自分の頭骨を目の当たりにはできないためか、自分の頭骨に自信の無い方が多い。
しかし安心してほしい。
ほとんどの人の頭骨は、恥ずかしくない。
恥ずかしい頭骨とは以下のとおりである。
=====
自分のうちの電話番号がマジックで書かれている
つなぎ目部分にごはんが埋められている
頭骨の額の部分にイニシャルが書かれている
九九が書かれている
頭骨の形状が変化し、左右こめかみ付近に骨のグリップができている
鼻の穴部分に息をふきこむと、きれいな音が出る
=====
恥ずかしい頭骨とは、以上のようにほとんど「肉が落ちて骸骨状態になってから」判明するものである。
もちろんこの状態では、本人は恥ずかしいどうこうはありえないため、結果問題ない。
形状についても、こめかみにグリップやねじがついている人はまれで、いたとしてもほぼ正義超人であるため、恥ずかしくないもしくは恥ずかしさを克服している。
よって、実は頭骨を整える必要に迫られる人はいないのである。
今のままで十分だということだ。
ただし、それでもより整えたい、これから整えていきたいという人がいると思われる。
なので冒頭にあるように、無理をしない方法を、今からでっち上げます。
じゃあ明日。
おねがい舞の海 その1
美容室で恥ずかしいことと言えば「頭をいじられる」ことで、これは突き詰めてみるとどうも「頭骨の形がばれちゃう」のが恥ずかしいらしい。
骨は人間のうちなるものと考えることもでき、その点プライバシーの最たる部分のひとつだろう。
それがばれてしまうのである。
同じ美容室に再度行ったとき、前に髪を切ってもらった人がこうしたらどうだろう。
「頭骨の形を両手で表現しながら、そこそこのあいさつ」
美容師としては「あなたのことは覚えています」「あなたのことは、手が覚えています」と特別な顧客であることを示しているわけだが、こちらとしては恥ずかしい以外、ない。
「あなたの頭骨はちょっとユニークで、ここまでは緩やかなんですが、ここからはキュッ」
このへんで、たぶん裁判に勝てる。
とはいえ、最初からばれても恥ずかしくない頭骨の形をしていれば、美容室で恥ずかしい思いをする事もないのだ。
ろくろの前で真剣なまなざしの陶芸家。
美容師がそんなふうに見えるような頭骨を目指せばいいのである。
次回、頭骨をどう整えるか。
企て
今年のはじめ、「時計じかけのオレンジ」の舞台を見てきた。
銘打つ「パンクオペラ」というものが普通のオペラとどう違うのかわからないが、おもしろかった。
ラスト近く、怒濤のミュージカル調になっていたけど。
この舞台で目を見張るシーンとして思い出されるのはインターミッションのところ。
舞台上で、主人公が拘束衣を着せられてコマい部屋の中で苦痛にもだえつづけるという演出があった。
映画のシーンで言うところの「ホラーショーな映画を見せられるが投薬されているので見たくないよー」とつらそうな場面。
それが舞台だと、本当の休憩中、ずっと行われているわけ。
ただ、舞台上の個室の中は微妙に見れないようになっていて、叫び声だけ聞こえる。
僕が気に入ったのは「休憩中なのでそれを見に行く人たち」だった。
叫び、嗚咽が漏れる舞台上の個室と、それを見ようと集まる人たちの対比が、すごくよかった。
これも演出の一部として企てたんじゃないかと思う。
あと、僕の隣の席の人がきれいな人だった。
これも演出の一部として企てたんじゃないかと思う。
シーク音
「お前は何かおもしろいことを考えるとき、頭のところからシーク音がなっていそうだ」
なんとなく光栄である。
ただ、結構まえに言われた事であり、今後はちょっと古くなってくるのかなシーク音というのも、という気もする。
この流れでいくと、考えるときにどんな音が頭から出ていたら「あの人は真剣に考えているんだな」と思われるのか。
それでいいかもしれない。
そんなことを考えて夜中の1時。
いいかもしれない。
オルゴール、流れていいかもしれない。
考えだすとオルゴールの何かの曲が流れ出し、考えをやめると止まる。
電話のおしゃれな呼び出し音みたいで、いいかもしれない。
でも実は、その人は脳の手術をしたことがあって、そのときの医療ミスでオルゴールを脳内に残したまま縫合されてしまったのかもしれない。
「あたまのなかのオルゴール」って、なんかノスタルジックでいいかもしれない。
てんぷらの揚げる音というのも、いいかもしれない。
あの、ぎりぎり体中を平手で叩きまくっているような音が考え事をしているとき、周りの人には聞こえるのだ。
不思議の国のアリスでいなかったっけ。
「考えごとをするとき、頭からてんぷらを揚げる音がするおじさん」。
ただ、てんぷらの音では「真剣に考えている」というのはどうもつながらない。
せいぜい「てんぷらのことを真剣に考えている」だろう。
てんぷらのことを真剣に考えているときに、てんぷらを揚げる音がしちゃったら、いわゆる「サトラレ」だ。
「サトラレ」って見た事ないから、これといってないんだけどね。
今宵も、頭からはからりとも音がしないんだけどね。
熱い紅茶をどうぞ。
アンケート7
「バームクーヘンの真ん中がありませんが、あれはどのように再利用されていると思いますか」
1位:品質確認のため、製造者が味見
2位:製造過程上、真ん中などない
3位:来訪者に対するふるまい
4位:冬に木の枝に刺しておくことによる、鳥のえさ
5位:細かく砕いて生地に混ぜ込んで再利用
6位:お昼ごはん
7位:結果として伊達巻き
A「このような結果が出ました。」
B「うーん。意外にも味見が堂々の1位だね」
A「そうですね。ちなみに上位3位までで全体の約90%を占めています。」
B「うん。じゃ、次をみてみよう。」
「バームクーヘンが食用以外で利用されるとしたら、どのような用途が考えられますか」
1位:エリザベスカラー
2位:公園の遊具
3位:サンドペーパーに擦りあて、その減りで目の粗さを定量的に判定する
4位:いい香りのする、円座クッション
5位:「おかしのくるま」におけるタイヤ
6位:つぶして楽しむ
7位:くぬぎに詰めて集まってくる虫を捕る
A「食べた方がいいですね。」
B「そうだね。」
註:
アンケート「幻の原住民をどうぞ。」
アンケート「居酒屋をどうぞ。」
アンケート「お手をどうぞ。」
アンケート「首輪をどうぞ。」
アンケート「おはしをどうぞ。」
アンケート「TSUBAKIをどうぞ。」
有名
「うなぎの極厚かばやきで有名な呉服店」
こう言われたとき、何を考えればいいのだろうか。
「呉服店でうなぎを出すのだろうか」
「なぜうなぎを出すようになったのか、その経緯はどうなっているのだろう」
「うなぎで有名なんだったら、呉服店ではなくうなぎ屋をやればいいじゃないか」
もっともである。
しかしこれらは、どちらかというと「呉服屋でうなぎを出すな」という思想に根付いたものである。
そんな否定的な観点からものを見るのはよくない。
「呉服店でよかった。ブティックじゃないだけいい」
こういう考え方の方がいい。
「うなぎの極厚かばやきで有名なブティック」
こうなると、もちろん「うなぎの蒲焼きが有名でよかった。マネキンの稼働部つなぎ目を隠そうとしないことで有名じゃないだけましだ」となる。
「マネキンの稼働部つなぎ目を隠そうとしないことで有名なブティック」
うかつなブティックだが、大丈夫だ。
こう考えればいい。
「ブティックでよかった。プロモデラーだったらたいへんだった」
するとこうなる。
「マネキンの稼働部つなぎ目を隠そうとしないことで有名なプロモデラー」
たいがいのプロモデラーのことであり、これがたいへんなんだとしたら、つなぎ目を隠さない事なんて対した事ではないのだ。
アスパラガス
いつごろか書いたような気もするのだが、検索で引っかからないため今回挙げさせていただくアスパラガスについて。
「アスパラガス」とは何か。
こう尋ねられたら、僕は自信を持って「先端です」と答えり。
お、なんかいいんじゃないだろうか「答えり」。
厳か感が増す。
まあそれはいいのだが、とにかくアスパラガスは「先端」である。
あそこが一番うまいんだ。
このことはほぼみんなに当てはまると思っていた。
みんな先端のやわこいところが好きで、茎?のところは「先端を収穫する上でどうしても生じるものだから、カタいけど仕方ないか」という感じで食べているのである。
ところがそうでもないらしい。
茎派がけっこう多いのである。
現在の統計上、先端:茎が6:4くらい。
アスパラガスということで、スパゲティが好物な女の子の意見が得やすそうだが、そこは統計。
ちゃんと野郎にも聞いている。
ともかく先端よりも茎がいいなんて、ちょっと意外に思っている。
そして食い分けが成立していることに感心している。
ポッキーの両端から食べていくという往年のラブゲームがあるが、見た事ない。
しかしもしあったとしても、その端には差異がある。
すなわちチョコレートがおいしい端と、手で持たれてしかもチョコない端。
どちらがいいかは言うまでもなく、自分が残念な手持ちの方だった場合は相手がミポリンとかゴクミとかのレベルでなくてはバランスが取れず、さすがに「ミポリン」だったのか「ミホリン」だったのかすら思い出せぬ。
もちろん、自分がチョコレート部分の方だったとしても、ポッキー両端食べの相手がぜんぜん知らないひとだったら、いやだ。
となると自分はチョコレート側で、しかも相手がミポリンだったらどうだという気にもなるが、そこはミポリンの心情をないがしろにするわけにもいかずもうしわけなく、えいポッキー両端食べなんてやめてしまえと解けないレイトン教授の何作目かのDSを布団の上にやさしく叩きつけり。
黒ひげ
黒ひげ危機一発について気になる事ができた。
「なぜ剣を刺すと飛び上がるのか」
僕が思いつくのは「剣が刺さってびっくりした」くらいだ。
海賊家業においては、何か失敗すると樽の中に頭だけ出して詰められ、剣をさされたりそのまま海に投げ込まれたりするという、残念な法的処理がなされることでもあったのだろうか。
そもそも樽の中にいる黒ひげが、いったいどういう状況なのかがいまいちわからないのである。
<黒ひげが樽に入っている理由>
樽を風呂桶として使用した、入浴中
自分の表皮についている細菌を利用した新しい醗酵食品の開発
海賊特有の寝床
樽の中が低反発素材で満たされており、入るとマッサージ効果
水の満たされた樽の底に小銭を落としてしまった
ともかく、黒ひげは樽の中。
そして剣の登場だ。
剣を刺すとなぜ飛び上がるのか。
冒頭にも書いたように、「剣が刺さってびっくりした」が有力のような気がする。
なにせ剣が刺さると驚くものだし、あの瞬発的な飛び上がりは何か緊急性のあるものを想像させるから。
しかし考えてみてほしい。
剣が刺さっているとき、絶対飛び上がってはいけない。
飛び上がる事によって、刺さっている箇所から下方にさらなる切創が生じてしまう。
傷口がひどく広範囲になってしまうのである。
たまたま「刺さるところ」が足先だったらいいのだが、胸や肩などだと、飛び上がる事によって致命傷にもなりかねない。
現在、正式ルールは「飛び出させたほうが負け」なのだそうだ。
そう考えると「傷をより負わせたほうが負け」となり、そこはどうも結構海賊っぽくないのである。
※ウィキペディアによると「樽の中で縛られた仲間を助けるため、剣を刺してロープを切り、助ける」とある。
刺される剣の位置を見て、黒ひげが樽の中でくねくねと体を動かすさまを想像するとかわいいし、ロープが切られたときの喜び跳躍というのもかわいい。
しかしルールに則ると「助ける」と負けということになり、よくわからん。