マナー

「スティール・ボール・ラン」で登場人物のひとりが、たしか「ナプキンを最初に手に取るもの」について熱く語る。
もちろんこれはナプキンフェチ連盟での、自らのフェチ魂の高みについて話されたものではなく、あらゆる事象のきっかけを作る、影響を与えることについての例え、あるいはラプラスの悪魔的な発想とでもとらえるべきだろうか。
よくわかんないけど。
こないだ「大人のマナー」みたいな雑誌を見ていたところ、「友人の祝儀には何円を入れるか」みたいなコーナーがあった。
そこのは年齢別の集計表があって、確かどの年齢でも「3万円」一律だった。
一律というのはすごい。
その性質上、なかなか他人に確認できないだろう「祝儀のお金」。
それがあーた、決め合わせたかのように、一律。
誰かが最初に決めたのだ。
「友人の祝儀は3万円」と。
派生で「結婚でペアだから、2万円もあり」みたいなものもあるが、あくまで基本は「3万円」で揺るいでなさそう。
すごい決定力である。
それにしても、「最初の人」が5とか7が大好きでなくて、本当によかったと思う。
一方で、音楽が好きでもないらしい。
好きだったら音楽ギフト券が祝儀に入れられる文化になっていたはずだし。
そう考えると、いろんな意味で米が大好きでなくて、良かった。
お米券ならまだしも、八十八ととらえられたら、もう。
どうやら最初の人のことでわかるのは、お金が好きな事だけ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です