以前も触れた事あるが、走性というのがある。
例えば「おいしいものとまずいもの」があるなか、生物がおいしいほうへと行く。
これを「正の走おいしいもの性」と言えるわけだ。
なんだか分からないが、とにかくまずいものしか興味ない生物だった場合、それはまずいほうへと行き、「負の走おいしいもの性」となる。
中学だか高校だかの理科の授業であった。
ミドリムシという全然むしじゃない、プランクトンな感じの生物は「正の走光性」を持つというのだ。
どうも光合成ができるので、そのため光に集まりたいらしい。
変である。
なぜ「光に集まりたい」のなら、飛翔する能力を進化の過程で獲得していないのだろうか。
そのほうが、よっぽど光のほうへ近寄れるだろうに。
プランクトンだからかんべんしてくれとでも言うのだろうか。
「イカロスはロウで固めた鳥の羽で、太陽目指してん!!」
図解書のミドリムシ写真に鳥の羽を書いてあげたわけだが、ひとつわかったことがある。
「走性は生きていく上で重要な機能だが、ほどほどである」
光には集まるが、その性質があとあと空を飛ぶ能力、宇宙を駆け巡る能力にまで発展する事はないわけだ。
いや、まだ進化の途中だから、いつかは性質ががらりと変わったミドリムシがその時点でのミドリムシになりえるのかもしれないのか。
「空をめぐり、光のない夜間、自ら発光するミドリムシ」
今の僕らは、それを星と呼ぶ。

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