ふたの近代化

昨日からのつづき。
【概要】
?ふたのあけぼの?
原始的なふたの誕生
?体系確立?
カスタネット保存法
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?近代におけるふた?
カスタネットに食物を仕込むことによって、その食物が腐りにくくなった、様な気がすることに、人々は歓喜した。
「これで、いままで腐らせてしまっていたものも、次の日に使うことができる」
「彩りもあざやか」
「携帯に便利」
しかし、この流行も長くは続かない。
多くの人々が、中に食物を入れていることを忘れ、カスタネットを打ち鳴らそうとする事件が多発。
彼らの衣服に、ねちゃねちゃしたものがつく事となったのである。
「せっかく食物を保存できそうなのに・・・。もっといいものはないのだろうか」
この問題が浮上しているまさにその頃、日本に海水浴に来ていた食物学者が、有明で驚くべきものを発見する。
「貝飯」は、当時流行っていた書物「有明おもしろ話・弐」に掲載されていた「まずい飯は貝に食わせろ」というコピーを元に、冗句で作成されたものである。
はまぐりの貝殻に飯をつめ、その口を味噌で封したそれを見た学者は、母国のカスタネットのことを思い出さずには入られなかった。
「貝飯の考え方なら、食物の保存とカスタネットが両立できる」
また、貝飯には、カスタネットよりも密封性が高いという利点もあった。
貝飯を所持して帰路についた学者は、船上でその機能美にまた、感嘆の声を上げたと言う。

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