手持ちぶさた その2

昨日から。
【あらすじ】 
手持ちぶさたな人にこれを与えておけば、両者安心、みな家族。
ぷちぷちとかは、なんとなく除外。
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手持ちぶさたな人には、適切な道具を与えなくてはならない。
例えば、誤って切符を渡してしまった場合、彼はあなたと会話しながらそれを折り、裂き、改札口で、きみのことを待つ。
裂かれた切符を駅員に赤面しながら説明するきみを。
ということで、手持ちぶさたな人にはこれを渡してみては?、という今回。
◆使用済み鉄板とコテ
彼はあなたと何気ない話をしながら、ずっとシャコシャコし続けることだろう。
そのおかげで鉄板はきれいになり、それは気持ちいいことだ。
お店の人も大助かりだし。
◆コロコロ掃除用具
前回の「ほうき」とかぶる面が多々あるが、コロコロのお手軽さがうれしい。
その行動範囲も広くないため、例えば部屋の中での会話中などで相手の「禁断症状」が認められたら与えてみるといい。
彼は三日ぶりに蜜を与えれたカブトムシのようにコロコロに吸い付き、ころころするだろう。
床の毛も取れる。
また、彼は「手持ちぶさた」なので、テープを綺麗に切ってはがしてくれるだろう。
◆針の入っていないホッチキス
あなたが彼の「手持ちぶさた」なことを理解している限りは、有効なツールである。
逆に言うと、それがないとちょっとカチャカチャ音が気に障るので注意だ。
また、誤って針の入ったものを与えてしまうと、彼は意味もなく閉じた針が大量生産されることをおそれ、カチャカチャしない。
そうなると、そのおそれと手持ちぶさた未消化が彼を野獣化、がうがう言い出すので注意だ。
余談だが「美女と野獣」でせっかく人間に戻れた彼、ディズニーランドでは再び野獣として登場し、人気なのだそうだ。
えらいと言えるが、人間の姿で登場、「誰?」と感じになってしまうからのしぶしぶ野獣化、との意見も。
◆チョロQ
手持ちぶさたな人にチョロQを与えると、おもしろい。
彼はかならずコースを作るだろうし、チョロQのおしりに10円をはさもうとするだろう。
車体をひっくり返してタイヤ部分を指でなぞるだろうし、分解すらしだすかもしれない。
アナスイは手持ちぶさたなのである。
◆こま
何気にかなり面白いのではないかと考える、手持ちぶさたな人にこまを渡す。
彼はこまを回すだろうし、回っているそれに息を吹きかけたり、ティッシュを乗せたりのミニ実験をしだすだろう。
もちろんあなたの話はちゃんと聞いているが、こまの方が面白くなってしまうかもしれない。
その会話の締めに「まあ、何事も回るこまみたいなものだよ」ときたら、そいつを殴りに行こうか。
◆紙とペン
最有用ツールだ。
単なる線でもいいし、円でもいい。何かを書く行動が「手持ち」を「ぶさた」させない。
また、下手すると何かすばらしいものが誕生したりするので、その点が観測者でもあるあなたの、数少ない楽しみのひとつとなるだろう。
まあ、そうとまではいかなくても、ちょうどこの文章くらいのことを書いてくれるかもしれない。
かもしれないんだったら!!。

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