書き途中で飽きてきた男・つづき

昨日からのつづき
【あらすじ】
TVドラマ「科捜研の女」は、「科捜研の○○さん」とはいわずに「女」としたので、なんかよかった。
このときの「女」と同じような意味合いを、他の言葉にも持たせてみよう。
「壊れかけの受信機」
本当はラジオであり、人気、いじりやすさともに一流の名曲となるはずだが、言い換えてしまった。
古びた町工場の事務所にありそうか。
はたまた不時着した宇宙船に、無残にも残された感じだろうか。
本来の哀愁やノスタルジア、モラトリアムな感じはなくなり、「もう使い物にならねーや」が前面に出てしまった。
「はじける味覚。おいしさ」
うわーきもちわりい。
「はじけるおいしさ」って、言いたいよう!!。
「西表山の猫」
ちょっと趣向を変えてみた。
かなり、人を取って食らう性質を持つ。
また、「西表島に住む山猫じゃなくて、西表山に住む猫だったんだ!!」との説も浮上、西表島の地図を掲載したサイトのアクセスが伸びる。
うーんいまいち。
鼻が通ってないから、いつもよりも増して、いまいち。
寝ることに。

書き途中で飽きてきた男

「女」とか「男」という言葉で言うと、独特の雰囲気が出るものだ。
例えば「科捜研の女」。
本当は「科捜研所属の誰々さん」と特定できるところを、わざと「女」。
よくわからないけど、対象の幅を曖昧に広げているところが、
「なにかこの女、すごいことを暴くのでは?」
「この女の人は、科捜研の代名詞とも言える活躍を見せるのでは?」
と思わせ、サスペンス的にはしっくりくる。
また、男女関わらず「正確無比に、冷静に事を進める」イメージもありそうだ。
これら雰囲気はかなり一般的なものらしく、様々なシーンで活用されている。
特に上のサスペンス系は、その効果がよく感じられる例。
はぐれ刑事のタイトルにもよく見られた気がする。
ただ、あまりに固有のイメージに強いものがあると、その効果を受けられないだろう。
例えば「桜吹雪の男」。
金さんである。
「遠山の男」。
やはり金さんである。
いくら謎を暴く過程があるからといって、金さんをこんな風に言ってしまうと「何気取ってんだ。」となってしまう。
注意しよう。
さて、「科捜研の女」は、そのように書くことで難事件を見事解決しそうだが、下のはどうだろうか。
「乗り遅れた男」
その実態は早朝のホームでの出来事かもしれないが、これが何かのタイトルになっていたりすると、なにやらハードボイルドな雰囲気が出る。
「知り過ぎた女」
その実態はおばちゃんかもしれないが、こう来たらもう2人は殺されるドラマしか思い浮かばない。
「声のでかい男」
このように、付加される情報によっては「恋のから騒ぎ」風になってしまうようだ、男、女。
ところで、どうも固有名詞でいきなり指摘するより、一旦その人を「男女」で表現してから指摘すると、その深みが増すような気がする。
「知り過ぎた杉本さん」
なんとなくだが、町内のスーパー事情にやたら詳しい。そのくらいの感じだ。
「知り過ぎた女。杉本」
明らかに、防衛庁か何かとつながりを持ち、殺し屋に追われている。
防衛庁はないとしても、どのみち殺し屋には追われている。
「男」「女」への置き換えは、そのセンテンスが持つ意味合いを、正負どちらかにぐぐっとシフトするのだった。
次回
「男女」以外で使ってみる。

ポケット 2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
キャバクラの名刺だろうが、知らない男の写真だろうが。
そんなもんがポケットに入っていたくらいで怒ってはダメだ。
ポケットは、何か入っているものだから。
でも、「これ」が入っていたら、ちょいと堪忍袋の緒をゆるめますよ・・・。
と、書いてはみたものの、「これ」が思いつかない。
分けて考えてみる。
1.スマート
本論題に対して、ひねくれていない、これならみんな怒るよ、というもの。
・パンティ
「これで汗を拭いたのね!!」と怒られる。
・虫の死骸
ぼろっぼろになる点で、怒られる。
・生卵
どろっどろになる点で、怒られる。
・万国旗
取り出そうとしてもなかなか終わらず、しかもその間、めでたい感がにじみ出る点で、怒られる。
・「耳でっかくなっちゃった」のやつ
触ったときの気持ち悪さを、責められる。
・ドアノブカバー
「ウチのじゃないわ。どこの家のよ!!。」と怒られる。
・聴診器
「なにごっこしたの!?」と怒られる。
・えのぐ
こら、怒られるわ。
2.ひねくれ
「あ、こいつ。怒られようと、ひねくれたな」というもの。
・小さく折りたたまれた遺影
何よりも折っている点を、怒られる。
・マツイ棒
使用済みだと、より怒られる。
・ダイレクト味付けのり
もう、スーツを捨てるしかないと思われ、怒られる。
・くまのぬいぐるみ(少し出てる)
「なにを期待してのかわいさアピールよ!?」と、怒られる。
・ソフトクリーム(少し出てる)
関係ないが、ソフトクリームはポケットから先端が出るし、にじんでも出る。
ポケット問題からみると、かなりの出たがりだ。
・ゲーセンのレバーの先っちょ
どこかで先っちょのないレバーで遊んでいる人のことを考えろ、と怒られる。
3.ぼくごのみ
僕がこれを見たら、むしろ感心する、というもの。
・人生ゲームのコマ(車に乗ってる)
人生の中で、一番いい時が、そこか・・・と思われる。
・けん玉の「けん(手に持つやつ)」
もちろん、もう片方のポケットには「玉」が納められているのだ。
・メジャー
必要なとき、さっと取り出して計れることができる人は、すごいと思う。
・大切な人の写真が入ったロケット
「えっ、何で首からかけないの?」と思う。
・クラッカー(ひもが出てる)
触るとやけどする男or女を演出。
・両面とも表のコイン
おい、なんかわかんないけど、かっこいいな!!、と怒られる。
ということで、おやすみなさい。

ポケット 1

おいおい、ダンナの背広の腰ポケットから、キャバクラの名刺が出てきたよ・・・。
普通なんだろうけど、手書きのメアドが裏に書いてあるよ・・・。
こんなとき、奥さんは怒るべきなのだろうか。
僕は、少し怒る要素が足りないと思う。
例えば、ダンナの財布の中に、キャバクラ名刺が入っていたとしよう。
それは、最初の「腰ポケットに名刺」よりも、意味深だ。
その点では、より怒る要素として高ランクである、と言える。
例えば、キャバクラ名刺のメアドが、名刺ではなくケータイのデータとして入っていたら、どうだろう。
これはだいぶ、やんちゃしている。
奥さんはこの点を、豚骨から濃厚なスープを取ろうとするがごとく、とろ火でダンナを攻め立てるであろう。
この、怒る要素の差は。
結局、ポケットなのである。
ポケットは、何か入っているものなのである。
そして、キャバクラ名刺も、その何かに含まれているのだ。
電車の中で、ダンナのポケットに何も入っていないことを憂慮した紳士が入れていったのかもしれない。
まぁそれはないが、少なくとも、誰しも身に覚えのない切符やら錠剤やらレシートがポケットから出てきたことがあるだろう。
ダンナにとって、ポケットに入っていたそれは、まさにそういうものだったかもしれないのだ。
駅のホームで酔っている中年の男性を介抱したところ、その男性はお礼にと、財布からお金を出した。
いや、出したつもりらしいが、それはトレーディングカードのような、キャバクラの名刺だ。
押し問答するも、なんだかめんどくさくなったのでもらってしまったのが、それだ。
まぁこれもないが、本件でとにかく重要なのは、ポケットにちゃんと何か入っていたことだ。
ポケットに何か入っていて、よかったじゃないか、妻。
ということで、本題。
上記を踏まえてうえで、ポケットに入っていたら怒られてしまうものを、明日考える。

座席

ある特定の地域の中でしか生活をしない者。
といっても、それは都道府県レベルの話だが。
彼らが何に旅情を感じるかといえば、それは「普通電車の座席タイプ違い」であると言っても、過言ではない。
例を挙げてみる。
日常生活では「両側に座席のあるタイプ(Type U)」の電車を利用しているものが、「座席が、2人用」のものが向かい合っているタイプ、「よつばと」でいうところの「なかよし」(Type H)の電車に乗ったとき。
たとえ距離的には、そんなに自宅から離れていなくとも「なんだ、ずいぶん遠くに来たもんだ。」と思わずにはいられないのだ。
もちろんこの逆も同じ。
そしてこれは、新幹線(Type I)や寝台車(Type S)でも同じだ。
いつもはType Uに乗っている人ならば、どんなにType Iの利用回数が多くとも、それに乗ると「これから俺は遠くに行くんだな。」と少しは感じてしまうのだ。
このことは、旅のときの一種の高揚感が、タイプ別の電車に乗ることで生まれてしまう、ということも示している。
例えば上記のType Hに乗った人は、ほぼ100%の確率で、使用もしない小さな供え付きテーブルを展開してしまう。
友人などがいると、普段はあまり喋らないのに「なんだよ?このテーブル、ちいせー!!」とか言ってしまう。
座席タイプ違いの高揚感が、人をそうさせる。
僕も昔、Type Sで一夜を過ごすことになったとき、その場で知り合いになった家族の、小学生の男の子に漫画版「笑ゥせぇるすまん」を読み聞かせてしまったことがある。
これも高揚感がそうさせたのだった。

まんざら 2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
「まんざらでもない」という言葉の「まんざら」を否定せずに使ってみよう。
case 1:
先生「おたくのてつや君なんですが。」
母親「うちの子が、何か?」
先生「最近、授業中にまんざらな態度をとるようになりまして・・・」
母親「て、てつや!!」
何も考えずに使ってみたが、どうだろうか。
「授業の妨害をする」「奇声を発する」などの問題行動よりは、どちらかというと教科書にパラパラまんがを書いていたり、全然違う、人物写真の多いページを見ていたり。
そんな感じがする。
case 2:
刑事「君は完全に包囲されている」
刑事「まんざらな抵抗はやめて、出てきなさい」
やはり何も考えずに使ってみたが、どうだろうか。
「無駄な抵抗」であれば、まぁ無駄なのだろうが何かを叫んだり、要求したりしているんであろう。
しかし「まんざらな抵抗」となると、イメージがつかない。
抵抗としている限りは、何か抵抗をしているのだ。
まんざらという言葉の持つイメージから考えると、こんなか。
・立てこもっている部屋の蛇口を全部開く。
・カーテンを勢いよく閉めてしまったので、反対側からカーテンが開いてしまっている。
・余っていたCDケースを投げてくる。
・人質の喉元にドライヤーをあてがっている。
・置かれた包丁の先は警察隊に向けられているが、テレビを見ている。
なんとなくこんなことをやっているように感じる。
なにか、ずれている感じ。
どうやら、僕にとって「まんざら」とは、何か無気力で抑揚のない、自分に関係のない環境に左右されない、というようなイメージがあるようだ。
とにかく、言葉の感じがなぁ。
「まんざら」だもの。
ということで、「まんざら」をこれから使うなら、今回のを参考にすると厄除けになるかも。
逆に、今回のを参考にして「まんざら」を使ってみるのもいい。
ときどきありますね。
余っていて、何も入っていないCDケース。
彼らは「まんざらな態度」を取っていると、言えなくもないから。
ちなみに僕は今、花粉症がひどいので「まんざらな表情」をしながらタイプしてます。

まんざら 1

7942「美容室で髪を洗ってもらっているとき、顔にタオルをかけられなかったのです。」
nimbus「ええ。」
 
7942「なので、美容師さんに聞いてみました。」
nimbus「タオルについて?。」
7942「いいえ。髪を洗ってもらっているとき、私は何を見ればよいのでしょう、と。」
nimbus「すると?。」
7942「美容師さんは「なんでも、見てもらえばいいんです。目をつむってもらってもいいです」と答えました。」
nimbus「ええ。」
7942「そこで僕は提案したんです。」
nimbus「どんな?」
7942「天井に世界地図とか、曜日の英単語を書いた紙を張っておくのはどうか、と。」
nimbus「すると?。」
7942「美容師さんはまんざらな様子で、接客用の笑顔を見せてくれました。」
ということで、「まんざら」である。
今調べたところ、「まんざら」は、使われる際には否定的な事象に対して、その否定を緩和もしくはむしろ肯定したりするとき、打消しの言葉を伴って使われるそうで、「まんざらな様子」という使い方はブーなのらしい。
それはそうだ。
「まんざら」といえば「まんざらでもない様子」というのしか聞かない。
「まんざらな様子」は、聞いたことがない。
「まんざらでもない」と、ないといわれるシーンでしか使われない「まんざら」。
ちょっとカワイソウだ。
使ってやってみたい。
「まんざらでもない」の反対が「まんざらだ」とすると、冒頭にも記したように「まんざらでない」は「むしろ肯定」な意を持つらしいので、「まんざらだ」は「否定的」な意を持つはず。
どうなるんだろうか。
・・・ところで、僕だけだろうか。
ある商談の席で。
かなり厳しい条件を提示したにもかかわらず「まんざらでもない態度を示した=まぁ、OKかな・・・」という場合の逆を考えるとき。
僕は「まんざらな態度を示した=むむ、それはちょっと飲めないなぁ・・・」とは考えられないのだ。
「まんざら」は、そんな明白な否定を示すような言葉とは思えない。
上記の例の場合の「まんざらな態度」とは、相手が話しているにもかかわらずメモ帳に「スライム」を書いてみたり、コースターに異常な関心を示したり。
そんな態度のような気がする。
以上を踏まえての使い方考え。
何も考えていないけど、明日に紡ぐ。

差はいつだって、5分。その2

一応、昨日からの流れですんで。
=====
スタッフ「すいません!!。本日のゲストの松崎しげるさんなんですが・・・」
現場監督「あぁ、モノマネ王座の、本物ゲストさんの?」
スタッフ「ご予定が入っていたので、呼ぶことができませんでした!!」
現場監督「え・・・、どうすんの?。本番始まってんぞ!?」
スタッフ「すいません!!」
現場監督「番組始まってからのそんな報告だなんて・・・、高純度の驚きだよ・・・」
スタッフ「どうしましょう?」
現場監督「しかたない。君は、このビルで今日仕事のある芸能人を探すんだ。時間に問題がないならすぐに来てもらうこと!!」
現場監督「君は、司会の人に無線をつないで!!」



司会「はーい、次のかたはご存知、モノマネ芸人のモンテスキュー笹島さんでーす!!」
笹島「はい、どうもー」
司会「今日は白組、劣勢ですからねー」
笹島「今のところ、そんな感じですね。ここで、挽回しますよ」
司会「今日のモノマネの見どころは?」
笹島「今回はお笑いなしです。直球勝負ですよ」
司会「そうですかー、格好は男風でも、質で勝負ですね!!」
笹島「え・・・?」
司会「辛口批評が、モノマネではどのようになるのでしょうか!?」
笹島「は、はぁ・・・」
司会「スカルノ大統領第3夫人になりきっていただきましょう!!」
笹島「・・・???」
司会「それでは笹島さん、お願いします」
笹島「・・・(あぁ・・・)」
司会「デヴィ夫人のモノマネで「愛のメモリー」!!」
笹島「・・・(何でかわからんけど、本物ゲストがデヴィ夫人になってるんや・・・)」



笹島「・・・(別に、愛のメモリーでなくても、ええやないか・・・)」

差はいつだって、5分。その1

スタッフ「すいません!!。本日のゲストの松崎しげるさんなんですが・・・」
現場監督「あぁ、モノマネ王座の、本物ゲストさんの?」
スタッフ「手違いで、島崎俊郎さんを呼んでしまいました!!」
現場監督「え・・・、どうすんの?。本番5分前だぞ!?」
スタッフ「すいません!!」
現場監督「そんなことが5分前に発覚だなんて、ほぼミラクルだよ・・・」
スタッフ「どうしましょう?」
現場監督「しかたない。楽屋にいこう」



現場監督「すいません、ちょっと失礼します」
モノマネ芸人「はい?。あぁ、監督さん。今日はお願いします」
現場監督「こんなタイミングで申し訳ないのですが、松崎しげるさんのことでちょっと・・・」
モノマネ芸人「あぁ、ご本人が来られるんですよね。愛のメモリーも歌ってくださるとか」
現場監督「・・・急ですが・・・、今回はアダモちゃんのモノマネでお願いできませんか?」
モノマネ芸人「・・・!?」
現場監督「都合により、本日の本物ゲストが島崎俊郎さんになってしまったのです」
モノマネ芸人「え・・・、ちょ、ちょっと待ってください」
モノマネ芸人「僕が愛のメモリーをモノマネするからこそ、本物ゲスト松崎しげるさんを呼んでいただけるはずだったんですよね?」
現場監督「・・・・・・その通りなんですが・・・」
モノマネ芸人「それが、本物ゲストが島崎俊郎さんになったから、アダモちゃんをモノマネしろって・・・」
モノマネ芸人「オーダーメイドのスーツを頼んだらサイズが小さかった。それについてテーラーに言及したら「あなたが小さくなってください」だって・・・」
モノマネ芸人「そんな、アメリカンジョークみたいな・・・」
現場監督「すいません・・・」
モノマネ芸人「モノマネっていうのは、ホンモノさんと、それに似ているニセモノさんだけで、成り立っているんですよ。そこにベツモノさんも来ちゃったら・・・。」
現場監督「すいません・・・、だからこそ、お願いします・・・」
モノマネ芸人「・・・仕方がないですね。さいわいにも、僕のレパートリーにアダモちゃんが入っていて、本当によかった」
現場監督「助かります」
モノマネ芸人「それに、準備にさほど時間がかからない。今回だけですよ・・・。でもまぁ、5分前でも、わかってよかったですよ。」



モノマネ芸人「それにしても、しげるがアダモちゃんって・・・。愛のメモリーの「あ」が、アダモちゃんの「あ」と同じくらいですよ。かろうじてですよ・・・。」