紙とペン

「はいもしもし、nimbusです。」
「え、はい。どなたですか?。」
「えぇ、えぇ、はい。で、ご用件は?。」
「あ、はい。紙と、・・・ペン。はい。ちょっと待ってください。」
・・・
「はい。用意しましたよ。それで・・・?。」
「え、ちょ、ちょっと待ってください。なんですか、2分47秒って?。」
「え?。僕が紙とペンを用意するのに要した時間、ですか?。」
「え、えぇ。でも、それが何か?。」
「え?。あ・・・っと。何でそんなに怒っているんですか?。」
「えぇ、えぇ、。何・・・か、あったときのことを考えると・・・はい。遅い、と。」
「ちょっとねぇ。あなたいきなり何なんですか。」
「全然意味のないことでしょう、ねぇ。」
「そもそもですねぇ、断りもなしに、何をタイム計っているんですか。」
「え?。えぇ。タイムのことを、えー、知らせたら。意味が無い、と。」
「あぁまぁそうかもしれませんけどねぇ。「何かあったとき」のことですもんねぇ。」
「でもですねぇ、なんだかんだ言ったって、いきなりタイムはないでしょう。タイムは。」
「あのですねぇ、僕だからいいですけどねぇ。気にする人は気にするんですよ、タイム。」
「ねぇ。あなたは親切心からかもしれないけど、結構迷惑している人もいるんじゃないですか?。」
「え?。えぇ。そりゃ僕だってその気になれば、えーと、2分、でしたっけ?。あぁ、47秒。」
「2分半くらい、朝飯前ですよ。」
「いや、僕のことはいいんで。とにかく、いきなり電話でタイムのことをとやかく言われると、迷惑でしょう?。」
「え?、えぇ。いや、いやいや。あなたは特異だからですよ。ユニーク。え?、いや、ユニークですって。」
「え?。あ、いや。もういいですから。もう、タイムのこともいいんで。」
「えぇ。もういいですから、切りますから。」
「でもね。ちょっと誤解されているようですからね?。」
「あなたが思っているほど、僕は紙とペンを用意できない人間じゃありませんからね。」

「紙とペン」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    電話の表現は、なぜか相手の話した内容を復唱してしまうよね。
    事実こんな感じなんだけどね・・・
    電話ねたは去年・・・ごふ

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    これを書いているとき、夜中2:00で一人二役でした。
    ところで去年って、なんかあったっけ?。

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