先ほど、リップクリームにスティックのりを仕込むという、いたずらを思いついた。
もちろんスティックのりにリップクリームを仕込むほうでも、いいことはいい。
しかし、何気にリップクリームは、封筒の口を塞ぐくらいの粘着力はあるかもしれないし、それを送られた日には、むしろ相手は開封時に「まぁ、さわやかな香り。」と感じるため、ちょっといたずらとは言えなくなりそうだ。
また、それほどの粘着力がなかったとしても、単に封筒にちょっといい気分をさせるだけだ。
人畜無害。
よって、リップクリームにスティックのりを仕込むほうが針千本飲まされる確率が高いと言える。
では、実際に仕込んだあとのことを考えてみよう。
誰かのカバンの中に入れておく。
誰かが、おもむろにそれを取り出し、唇に塗る。
なにこれ。
少し舐めたあと、ティッシュで拭く。
ある程度、労力を払ったのだ。
やはりもっといいものが見たい。
このいたずらにおいて、万人に浮かぶのは「んまっ!!」だろう。
「んまっ!!」について、少々補足させていただくと、
1.塗る
2.のりであることに気付かない
3.口は閉じたまま
4.のりが固まりそう
5.固まる寸前に口を開こうとする
6.口が開かず、苦しい
7.んまっ!!
このように「んまっ!!」への道は険しい。
ハードルと思われる部分は人によって違うだろうが、だいたい順番2?5であると考えられ、そして、やたら高いのだった。
可能性を考えると、いたずら被害者に「寝てる人」を当てるのが一番と思われるが、それでは「リップクリームにスティックのりを仕込む」という前提に、意味がなくなってしまう。
寝てる人には、そのままスティックのりを塗ればいいのだ。
このように、私たちが期待するような形で、順番7まで見ることは難しい。
「んまっ!!」まで到達できるいたずら被害者が複数いたら、それはもういたずら加害者としては夢がいくらでも広がりそうだが、残念ながら夢のまま、と言えよう。
カテゴリー: 疑問結論など
質問と回答 2
【あらすじ】
深夜に職務質問を受けたとき、人には、犯罪ではないにしても何らかの理由で本当のことを言いたくないときがある。
ので、「職務質問への模範解答」を考えてみた。
★こんなときは、こんな回答で切り抜けよう。警官もなっとくの面構え!!。
Q「こんな夜中に、どちらまで?。」
A「ゲームボーイで不思議のダンジョンやってたら、電池がなくなっちゃって。アルカリ電池を、ちょっと。」
A「はつ子が、最後にプリンを食べたいと言い出しまして。あ、はつ子というのは私の妻でして、もうかれこれ15年、寝たきりなんです。この自(この辺で警官から止められる予定)。」
A「19時ごろ散歩したときに、右肩のねじが外れたらしくて。それを探しに。」
A「ずっと「フロンターレ」の意味を知っている人を探していたんですが、ついさっき、知ってるという人から連絡があったんです。失礼します。」
A「今読んでる漫画なんですけど、1巻の次に3巻買っちゃって。3巻でもいいから読みたいんですけど、人生あともどりはできませんから。」
A「見てください。ペダルのところにカンナが装着されているんです。今、これでかつおぶしを削り中なんで、行き先と聞かれると・・・。」
A「朝も同じ道順を通ったんですが、夜に同じルートを通ったら、朝にワープできるんじゃないかと思いまして。」
A「あぁ、エアロバイクのやつ、やっと念願かなって車輪がついたんだ!!。進んでたことに気づかなかった!!。」
これらの傾向からわかることは、とりあえず探し物する姿勢が重要そうだ、という点。
ちなみに、自転車のかごに枕を入れておけば、「寝る場所を探しています。」という解答も可だね。
おわり。
徒歩命
人は誰にでも、それぞれ違った悩みがあり、人知れず苦悩するようだ。
僕にもそれに該当するいくつかの苦悩がある。
そしてそれは、駅から出るときに必ず起きるのだ。
駅を出るとき。
どんなに他の悩みがあっても、違うことを考えていても。
駅を出る瞬間に、僕が必ず考えてしまうのは「いかに、駅前で待つタクシーの運転手さんに期待をさせないような動きをするか」なのだった。
今のところ、この答えは「タクシー乗り場から遠ざかる方に向かう」しかない。
よって、目的地に向かうにはちょっと遠回りになることが多い。
もっと効率のよい「期待させな方」がないだろうか。
様付けの小片
パスポート申請時、「自分宛てのはがき」を用意する必要がある。
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「10年後の僕へ」
やあ、僕。
そっちはどうだい?。
こっちは相変わらず、ほつれた糸を切る道具がなくて、これ以上被害が及ばないように一気に引っ張って切ろうとして、結局布がムニュッてなってしまう日々だよ。
僕の予想だと、そっちは大戦かい?。
それとも、ドラゴンヘッドかい?。
ちょっとやんちゃして、千の風かい?。
ところで、覚えているかな?。
僕らの合言葉。
10年経っても覚えていよう、っていう言葉があったろう?。
え?。
もちろん覚えているって?。
そう。
「むつかるときは、全力で。」だったね。
赤ちゃんのころからの合言葉だ。
覚えてなかったら、僕、むつかっちゃうぞ?。
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残念ながら上記のようなものではなく、単に宛て先を自分の名前にしたはがきを用意するのだ。
このとき、葛藤が生まれる。
宛て先として書いた自分の名前に「様」と書くかどうか。
僕は申請の窓口にて、はがきを書いたのだが、かなり迷った。
うかつに「様」を書いたら、窓口の人は「うわーこいつ自分に様つけてるよ。」と思うのではないか、という邪推だ。
迷った挙句、「様」をつけずに提出したところ、少しおもろいのが見られた。
はがきを受け取った窓口の人は、慣れた手つきでぽん、とはんこを押す。
そのはんこは「様」だった。
このようにして「nimbus7942様」という宛て先のはがきが誕生したわけだ。
使用頻度など、気になる点は多々あるが、このはんこで注目すべきは、やはり「様」だろう。
「未熟児様」
「メタボリック様」
「悪送球様」
「不当判決様」
このはんこにかかれば、どんなものもはんこから「様」と呼ばれる存在になる。
どんなものにも「様」を付けてしまうのだった。
なんだって、そんなにへりくだっているのか、「様」のはんこよ。
特に「不当判決」だと思っているなら、へりくだる必要などないのだが。
このはんこほど、迎合した人生は送りたくないものだ。
つづく。
元祖3
昨日からのつづき
【あらすじ】
パイレーツオブカリビアンに、その歴史、変遷をつけてあげて、元祖っぽさの増加を手助けしてみよう。
「元祖 パイレーツオブカリビアン」がパワーアップすると、こうなるだろう。
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パイレーツオブカリビアンのみんなだって、生まれたときから海賊なんかじゃなかった。
ジョンなんて、ちゃんと学校に行っていたしな。
でも、政治や貧困が、俺たちを海賊にしちまったんだ。
俺たちは生きるために何でもやった。
目に留まる船舶は全て根こそぎにしてやった。
なわばりを広げるために戦いもした。
潮と火薬、そしてこげた血のにおい。
そんな生活を通して、時は過ぎていったよ。
過酷だった。
過酷だったけど、楽しかった。
ところが時代は変わったよ。
海賊家業はあらゆる面で「割に合わなく」なってきたんだ。
だってそうだろ?。
誰だってしばり首にはなりたくないもんな。
それに船は、食料や水不足、そして遭難と危険がいっぱいだ。
船長だって船員だって、そのことを考えるとおかしくなりそうだ。
陸地で働いた方が、稼ぎもいいし、何より安全なんだよ。
そんなことを感じ出したら、俺たちだってそうさ。
最初に言ったのは、ジョンだった。
「俺、船を下りるよ。」だって。
みんな必死に止めたんだ。
自分に言い聞かせるように。
すると、ジョンはこう言ったんだ。
「お前ら黒ひげ危機一髪を笑うけど、あれは今の僕らのことなんだよ!!。」
誰も、何も言えなくなったね。
俺たちも、海賊を辞めることにした。
他の賊のやつらもそうだった。
そして、そんなふうにして海賊は減っていくと、海賊組合も成り立たなくなる。
全てが、終わったんだよ。
ある日、俺は小さなスパゲティ屋で昼食を取った。
「ハーブと潮風のパスタ」。
海賊家業を忘れるために「海、潮、波、塩、魚貝、魚介、眼帯、フック」という単語を避けていたんだけど、気が緩んでいたんだろう。
なんとなく注文してしまった。
ずいぶん海、海賊関連には触れていなかったけど。
だめだね。
それを一口したとき、全て思い出してしまったんだ。
海賊の日々を。
そして、恋しいんだ。
潮風が恋しい。
甲板の大ダルが恋しい。
どこで手に入れたかは覚えてないけど、頭に巻くしましまのバンダナが恋しい。
まるひげが恋しい。
ロープでぐるぐる巻きにされて、重石を付けられたまま海に突き落とされそうになった仲間の顔が恋しい。
気が付くと、パスタを食べた日に、俺は船を手に入れていた。
一度は改心した身だったけど、もうあとには引けなかった。
一週間前、波止場で出航の準備をしていた。
そんな俺のところに、ラルクが来た。
誰にも連絡なんかしなかったのに。
驚いたけど、うれしかった。
そして、このサプライズは、終わらなかった。
スティーブンソンが来た。
スカルプも来た。
そして、ジョンも来た。
準備が、整ったんだ。
俺は、家族に「海に出る」と書置きし、旅立った。
知ってるかい?。
俺たちがよく言う「ヨーホー」には「我らに自由と栄光を。つらぬけ、己の精神を。」っていう意味があるんだ。
俺たちは自分らしく生きるため、再び海に出たってわけだ。
そして今。
俺たち、元祖 パイレーツオブカリビアン。
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長いなカリビアン!!。
元祖、おわり。
元祖2
昨日からのつづき
【あらすじ】
「元祖」って名乗りたいなら、競争相手がいなさそうなカテゴリを狙おう。
前回の話によって「逆回転扇風機」の元祖の座を手に入れることができた。
しかし、問題がある。
競争相手がいないようなカテゴリであるため、そもそも知名度が低くなってしまうのだ。よって「逆回転扇風機」には「企業の自己中心」的な空気がそこはかとなく漂う。
逆に「元祖」が裏目に出てしまってもいる。
この問題点は、以下のコピーテクニック語句で解決できるかもしれない。
・あの
・日本上陸
ちょっとレベルの上がったものとしては、
・○○が愛用
・ちょっとした歴史、変遷
これら4つを用いて「逆回転扇風機」を試してみよう。
「元祖 逆回転扇風機」
「あの80年代の代表的アイドルグループ「プチトマト」のボーカル、オリーブも愛用した!!。元祖 逆回転扇風機が日本上陸!!。」
くどい上に結局うそ、さらに元祖がいらなくなってしまった感ありだが、それでも商業的、広告的には映える、特にある種の雑誌の裏表紙などには映えるものになったのではないだろうか。
※特に「あの」は、全然「あの」と言われなくていいものにでもつけることができる、良心的なやつだ。
では次に、前日のパイレーツオブカリビアンのくだりに上記テクニック「歴史、変遷」を適応してみる。
つづく。
元祖
隣の席にいた人が、相手にこんなことを言っていた。
「パイレーツオブカリビアンは、ディズニーが元祖だよ。」
確かに、ディズニーランドにはそんなアトラクションがあったはずだ。
でも、何のきっかけもなしにディズニーがこう言ったとは、考えづらい。
「なんかわからないけど、カリブ海の海賊について、その生き様をアトラクションにしようじゃないか!!。」
上記のような発想は、ちょっと神託とかないとひらめかないと思う。
よって、モデルがいたのだ。
おそらく以前、カリブ海に海賊がいたに違いない。
海賊に知り合いがいないので、彼らが年中海上で生活しているのか、どこかの集落に潜伏し、ちょうど漁師が漁に出るように海に繰り出し、海賊家業を営むのか、は知らないが、とにかくいたのだ。
となると、隣の席にいた人は「パイレーツオブカリビアンは、カリブ海の海賊が元祖だよ。」と言わねばならなくなり、当然の如くカリブ海の海賊はパイレーツオブカリビアンである。
本元祖ではなく中間元祖を伝えてしまった人に対して、相手は「あなたには元祖水かけられがお似合いよ!!」とののしらなかったし、水をかけなかった。
できた人間である。
揚げ足をとる内容のプロローグで申し訳ないが、このように「元祖」という言葉はよく聞く。
しかし、その意味あい上、同じカテゴリに2つ以上あってはいけない言葉でもある。
「元祖とんこつラーメン 」
こんな感じの看板を2つ以上見かけたら、明らかに理に反している。
どちらか、ヘタすると両方が嘘をついているのだ。
そして嘘をつくのは社会通念上、よろしくない。
このように「元祖」を名乗りたいとき、競争相手がいるとなると、その称号を得るのは少々面倒なことになる可能性がある。
ということで、嘘をつかずに「元祖」と名乗りたくば、オンリーワンを目指せばよいのだ。
例えば「元祖 逆回転扇風機」なんてものはどうだろう。
マーケティング不足で、従来の扇風機に対して逆回転と呼ばれる状態を採用した扇風機がどれほど存在しうるのかどうか謎だが、少なくとも「逆回転」を全面に打ち出した商品は2007年現在はないだろう。
逆回転ライバルが現れない限り、元祖はあなたの思うがまま。
つづく。
追記1
逆回転扇風機
従来の回転方向に加え、切り替えで逆回転を実現した扇風機。
逆回転初回時、ホコリがすごい。
追記2
ちなみにこの方法は「本場」とかでも使える。
「パイレーツオブカリビアンは、カリブ海が本場だよ。」
元祖よりも、なんとなく納得してもらえる気がする。
検索
ネットにおける「検索」というものは、それはそれはすごいちからを持っている。
文字をちょろりと入力すれば、それに関わるあらゆる情報が無尽蔵に手に入ってしまう。
「google」の「oo・・・」に、私たちは幾多の夢を見ることができるのだ。
でも残念なことに、それで手に入る情報は、たいてい一方通行で、やや広域な情報が多い傾向にある。
例えば「お腹すいた」と入力してみると、試せばいいのに試さないが、おそらくどこそこのおいしいレストランや家庭料理のレシピ、そのような方向性のブログなどが見つかるのではないか。
だが「お腹すいた」と入力した本人が本当に欲している情報は「キッチンの戸棚の奥に、カステラがあるよ。」という、かなりローカルなものであるに違いない。
家の庭で父親が「おーい、ビニールテープ持ってきてくれ。」と依頼するシーンにおいて、私たちはよくそれをパソコンで検索してしまうという過ちを犯す。
ホビーショップや日常雑貨店のホームページを前に、私たちはやっと思い出す。
「ビニールテープは、居間の炊飯器が置いてある棚の引き出しの2番目に、何かよく分からない電気コードとともに置いてある、ということをネットは教えてくれない。」
だからといって検索エンジンのやつめ、というのは論外だ。
検索エンジンは言うだろう。
「そういうのは、おまえらでやっといてよ。」
また、検索で「お前のうちのぞうきんは、洗面台の下に、ゆたんぽとともにある」とかいう詳細な事実が見つけられてしまうと、それはそれでビビってしまう。
そういう点でも、ネット上にやたらローカルな情報を求めるのは、おかしいことなのだ。
そういうことで、戸棚にしまったカステラは、みんな忘れないように。
ちなみに、具体例をやたら生活感あふれるものにした理由は、もちろん検索でこのブログにたどり着いたものの幾人かをビビらすためであるが、まぁこの一文は、いらないね。
九十九の憂鬱
「物には魂が宿っている」という考え方が日本にはあるようです。
外国にもある、かどうかは知らないけど、なんだか面白い考え方。
特に年月を経た道具などには九十九神(つくもがみ)とかいう魂みたいなもんが付くと言われています。
「魂が宿る」というこの話は、物を大切にするとかいう話においては、いい例えとして使えそう。
けど、道具なら何だって!!、というのも考えものではないでしょうか。
例えば、古時計に魂が宿ってしまったら、どうなるでしょう。
おそらく宿ってから数分もたたないうちに「あれ、俺の一秒、ずれてるんじゃね?。」的な考えを持ってしまうでしょう。
そして「そういえばさっきの一秒、ちょっと遅すぎたかな?。」となります。
こうなると「じゃあ次の1秒は、気持ち早めるか。」となり、生活環境に慣れてきて、だらけてしまった新入生のようになってしまいます。
これでは正確な時間になりません。
逆にいうと、正確に時を刻まない時計は「魂が宿ってしまった」のかも。
ということで「うちの時計、あやしい!!」と思った人は、その時計の前で素早く歩いてみましょう。
魂が宿っているなら、古時計は「やべ、俺、時間の感覚遅れてる!!」と勘違いし、秒針を早めます。
メトロノームだって、そう。
宿ったメトロノームの前で、彼が刻むリズムよりも少しだけ速いテンポで演奏してみると、そのテンポに合わせて彼の振幅が早まります。
結果、両方どんどん早まります。半分ケンカです。
このように物、特に古い時計やメトロノームは、つくもる前に考えた方がいいと思う。
魂を宿したために生じる多くの苦悩やめんどうを考えたら、つくもらない勇気も必要。
あきらめムード
物語の主人公は、時として「深い意味を持たされたらしい言葉」を聞いただけで敗北してしまうことが知られている。
「私、あの夜は彼と一緒だったの・・・。」
な!?。
まだあきらめんなよな、な!?。
コンビニ本コーナーでの出来事かも知れないじゃん!?。
「私、彼の家に行っちゃった・・・。」
な!?。
はやとちりするなよ、な!?。
筆談に違いないんだよ!?。
「私、彼とずっとふたりっきりだったの・・・。」
な!?。
気にするなよ、な!?。
今、オンラインゲームが流行っていたよな!?。
「私、名字が変わったの・・・。」
な!?。
まだ泣くなよな、な!?。
今、そういう方向の出家も流行っていたよな!?。
ということで、主人公はちゃんと再確認を怠らないようにすれば、もしかしたら逆転できるかもネ。
ただ、これらの言葉を言われてあきらめないやつには、物語の主人公はちとムズイかもというのは、否定できない。