元祖3

昨日からのつづき
【あらすじ】
パイレーツオブカリビアンに、その歴史、変遷をつけてあげて、元祖っぽさの増加を手助けしてみよう。
「元祖 パイレーツオブカリビアン」がパワーアップすると、こうなるだろう。
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パイレーツオブカリビアンのみんなだって、生まれたときから海賊なんかじゃなかった。
ジョンなんて、ちゃんと学校に行っていたしな。
でも、政治や貧困が、俺たちを海賊にしちまったんだ。
俺たちは生きるために何でもやった。
目に留まる船舶は全て根こそぎにしてやった。
なわばりを広げるために戦いもした。
潮と火薬、そしてこげた血のにおい。
そんな生活を通して、時は過ぎていったよ。
過酷だった。
過酷だったけど、楽しかった。
ところが時代は変わったよ。
海賊家業はあらゆる面で「割に合わなく」なってきたんだ。
だってそうだろ?。
誰だってしばり首にはなりたくないもんな。
それに船は、食料や水不足、そして遭難と危険がいっぱいだ。
船長だって船員だって、そのことを考えるとおかしくなりそうだ。
陸地で働いた方が、稼ぎもいいし、何より安全なんだよ。
そんなことを感じ出したら、俺たちだってそうさ。
最初に言ったのは、ジョンだった。
「俺、船を下りるよ。」だって。
みんな必死に止めたんだ。
自分に言い聞かせるように。
すると、ジョンはこう言ったんだ。
「お前ら黒ひげ危機一髪を笑うけど、あれは今の僕らのことなんだよ!!。」
誰も、何も言えなくなったね。
俺たちも、海賊を辞めることにした。
他の賊のやつらもそうだった。
そして、そんなふうにして海賊は減っていくと、海賊組合も成り立たなくなる。
全てが、終わったんだよ。
ある日、俺は小さなスパゲティ屋で昼食を取った。
「ハーブと潮風のパスタ」。
海賊家業を忘れるために「海、潮、波、塩、魚貝、魚介、眼帯、フック」という単語を避けていたんだけど、気が緩んでいたんだろう。
なんとなく注文してしまった。
ずいぶん海、海賊関連には触れていなかったけど。
だめだね。
それを一口したとき、全て思い出してしまったんだ。
海賊の日々を。
そして、恋しいんだ。
潮風が恋しい。
甲板の大ダルが恋しい。
どこで手に入れたかは覚えてないけど、頭に巻くしましまのバンダナが恋しい。
まるひげが恋しい。
ロープでぐるぐる巻きにされて、重石を付けられたまま海に突き落とされそうになった仲間の顔が恋しい。
気が付くと、パスタを食べた日に、俺は船を手に入れていた。
一度は改心した身だったけど、もうあとには引けなかった。
一週間前、波止場で出航の準備をしていた。
そんな俺のところに、ラルクが来た。
誰にも連絡なんかしなかったのに。
驚いたけど、うれしかった。
そして、このサプライズは、終わらなかった。
スティーブンソンが来た。
スカルプも来た。
そして、ジョンも来た。
準備が、整ったんだ。
俺は、家族に「海に出る」と書置きし、旅立った。
知ってるかい?。
俺たちがよく言う「ヨーホー」には「我らに自由と栄光を。つらぬけ、己の精神を。」っていう意味があるんだ。
俺たちは自分らしく生きるため、再び海に出たってわけだ。
そして今。
俺たち、元祖 パイレーツオブカリビアン。
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長いなカリビアン!!。
元祖、おわり。

「元祖3」への3件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    本編をみていない俺にとっては、この記事の内容=パイレーツオブカリビアンになりました。
    ところでジャックっていなかった?

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    小説ですね。シメがビシッと決まっています。
    続編「黒ヒゲ危機一髪」を!

  3. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >>カルス
    ジャック・・・?。
    いたかなー。
    スカルプは確実にいたけどねぇ・・・。
    >>ダミアン
    あぁ、あの真ん中に入るヤツが、ジャックだっけか・・・?。

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