おもてなし番外

昨日から。
【あらすじ】
あなたは、お客さんをもてなしたいのだが・・・。
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大変だ。
紅茶がない。
ケーキもない。
モノポリーもない。
相手の好きな球団もわからない。
あとは主に、吉幾三と電気グルーヴが歌ってたものくらいのものがない。
もてなすための何かが、全くない。
・・・あわてるな。
何かはあるはずだ。
何かを、よく探してみろ・・・。
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1.お客さんの首筋に、大きなイボを発見!!。
→「おめでとうございます。出芽はいつごろに?」と言うこと。
2.けんだまを発見!!。

a)たまの穴に紙粘土を詰める。
b)お客さんにやってもらう。
c)けんに刺さらないのを紙粘土のせいにすること。
3.お客さんが「今日はあまり時間がありませんので」と言ってきた!!
→玄関に小さな居間を用意すること(イスとテーブルを持ってくる)。
4.テーブルの上にマヨネーズを発見!!。
→容器のくちを、自分の方に向けること。
5.お客さんの鼻毛が出ているのを発見!!。
→「それほどの烈毛。出さないようにする術は、もはやないですよね」と言うこと。
6.お客さんの鼻毛が出ていないのを発見!!。
→「まぁ、よく出さずにお越しくださいました」と言うこと。
7.お客さんの唇がかっさかさだ!!。
→「あ、唇に何かついていますよ」と、リップクリームを塗りたくったティッシュを渡すこと。
8.雨が降りそうだ!!。
→「お寝巻きは、父のものでよろしいでしょうか」と聞くこと。
9.お客さんの頭に、ハエが止まった!!
→「みんなの癒し系ですよね」と言うこと。
10.特に何も発見できない!!。
→「なんか、お客さんのそばの空気、キレイになってません?」と言うこと。
こんな感じで、おわりにしますか。
おもてなしもできませんで。

おもてなし2

昨日から。
【あらすじ】
あなたは、急なお客さんをもてなすための準備ができた。
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完璧である。
あなたは昨日やっておいた準備のおかげで、お客さんのセンス、考えていること、次どのように行動するか、家族構成、預金残高あらゆることが把握できた。
あとは判明した相手の属性にあった話題を振れば、彼がそれを持ち上げてくれる。
さあ、ケーキと紅茶、もしくは和菓子と玄米茶を用意したまえ。
そう。
僕は玄米茶が大好きだ。
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ここまでで、パーフェクトなもてなしは約束されている。
今日はさらなる、もてなし実践方法を考えてみる。
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1.完成間近のパズルを与える。
ピースの数が多ければ多いほど、もてなし度数が高い。
同様のもてなしとして、あとひとひねりのルービックキューブなどがある。
2.油っこいものがもう食べてある中華料理を振舞う。
ここで、油っこいものをそもそも使わない、というのはもてなしにならない。
この場合、「あなたのために体張りました」が必要なのだ。
3.絵本の泣かせどころに、付箋を貼っておく。
もてなすにも、もてなされるにも、時間に限りがある。
手を煩わせずに、感動を。
4.オセロの弱い小学生を用意しておく。
「彼のお父さん、そろばんが得意なんですよ」といって、微妙に関係ありげな情報を与えつつ、オセロをやらせろ。
あと小学生には、駄賃をはずめ。
5.極悪人を身動きできない状態で捕らえておく。
「おてがら」を与えるのは、そうはできないもてなしだ。
次回、つづくかも。

おもてなし

結局のところ、もてなさずにどうするのだ、という話なのである。
急な客である。
だからといって、もてなさない理由には、ならなんだ。
もてなせ、客を。
最善を模索しろ。
もてなしたら、勝ちだ。
客の属性を素早く見つけ出せ。
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今、僕はいいこと言った。
楽しませられるんなら、そうするに越したこたない。
となると、やはり共通の話題。
だけど、客がどんなことに興味あるのかがわからない。
まず、客の属性を速やかに見つけ出すため、日ごろの準備を考えよう。
そしてこの流れで、今日は行ってみよう。
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前もって、玄関に牛の頭骨を飾っておけ。
呼び鈴を押すと、水がぴゅっと出る仕掛けにしておけ。
玄関の「のぞき穴」を万華鏡にしておけ。
招き入れるとき、「ヨーソロ、お越しくださいました。」と言え。
玄関入り口のマットは、びりびりにしておけ。
ダイエットスリッパを与えろ。
スリッパを逆さにし、サソリが落ちるのを客に見せろ。
客の座る椅子に、刺繍の、やり途中のやつを置いておけ。
テーブルの真ん中に、トランプのタワーを建てておけ。
新しい、トランプの封を開けたやつを置いておけ。
台所で客に聞こえるように「♪帝国歌劇団?」と歌え。
メッコールと温野菜を与えろ。
コースターは旗本退屈男のめんこにしておけ。
グラスをテーブルに置くとき、袖からダイスをこぼれさせろ。
鉛筆立てにぎっしり赤鉛筆を入れておけ。
さりげなくBGMに「吾亦紅」を流せ。
テーブルのはじに、最新の健康診断書を置け。
その上に日本タレント名鑑を置け。
そのとなりに原のサインボールを飾れ。
目立たない場所に、ビールの空き缶とファブリーズを対で置け。
DSのペンだけ、床に落としておけ。
PCを用意し、すぐに何でも検索できるようにしておけ。
薄着で生活しておけ。
============
これだけ。
これだけやっておけば、何が属性か、なんとなく分かるだろうよ。
健康、賭け事、異性、センス、思い出・・・。
なんとなく、分かるだろうさ。
次回
もてなし実践。

連想の夜 dawn

?*?*?*?*?*?*?
夜のトイレに起きてしまう
外出はなるべく避けてしまう
なかなか出ない
終わった後もスッキリとしない
すこし出てしまう
?*?*?*?*?*?*?
以上、頻尿や軽い尿漏れなどを軽減する内服液「ハルンケア」のCMで挙げられている、その症状。
では、なんとなく頻尿のことなどを忘れて、どうにかシモに行かないように、この流れを続けてみたい。
----------—-
夜のトイレに起きてしまう
外出はなるべく避けてしまう
なかなか出ない
終わった後もスッキリとしない
すこし出てしまう

すぐに引っ込んでしまう

まわりが、あたたまりだしている

闇から浮かび上がってきている

もう熱くなってきている

かろうじて触れる

すぐに引っ込んでしまう

何回でも引っ込んでしまう

すこし出てしまう

かろうじて触れる

粘着力が弱くなってきている

煙が少ない

香りも少ない

思いのほか強く握ってしまう

ほのかにあまずっぱい

すぐに引っ込んでしまう

もう手が届かないところまで行ってしまう

ずいぶん長いこと待っている

手のふるえが止まらなくなっている

寒い

とても寒い

痛い

我慢できない

あたためてあげたい

やさしくあたためてあげたい

なかなか出てこない

感覚がなくなってきている

すこし出てきてしまう

ほのかに青白く光っている

なにかがすこし足らない

思いをめぐらせてしまう

外出はなるべく避けてしまう

その場にあるものですませようとしてしまう

間に合わない

すこし出てしまう

終わった後もスッキリとしない

強引に引っ張ってしまう

抜けてしまう

自己嫌悪におちいってしまう

抜けた跡に、戻そうとしてしまう

抜け落ちてしまう

自己嫌悪におちいってしまう

目が覚めてしまう

夜のトイレに起きてしまう
----------—-
>>どうにかシモに行かないように
なんとなく、無理でした・・・。
連想の夜、終わり。

連想の夜4

昨日からのつづき。
【あらすじ】
頻尿や軽い尿漏れなどを軽減する内服液のCMで以下が示されていたが、これだけみると頻尿/尿漏れ以外の連想もできてしまうので、お父さんお母さんごめんなさい。
?*?*?*?*?*?*?
夜のトイレに起きてしまう
外出はなるべく避けてしまう
なかなか出ない
終わった後もスッキリとしない
すこし出てしまう
?*?*?*?*?*?*?
============
今回の連想ワードは「すこし出てしまう」。
☆連想ゲーム
◆ヒント1
夜のトイレに起きてしまう
◆ヒント2
外出はなるべく避けてしまう
◆ヒント3
なかなか出ない
◆ヒント4
終わった後もスッキリとしない
※ヒント1?4から連想されそうなことは、昨日の回とかを見て。
◆ヒント5
すこし出てしまう
◆連想されるもの
軽い尿漏れ
おてんばをしたときの舌
毛全般
コード巻き取り式掃除機のコンセント
使い切ったはずのカセットボンベを潰すときのガス
愛想笑い
ケータイの開閉時の、かっこつけた仕草
殺気
確認せず窓を閉めたときのカーテン
何かよくわからない、ひらひらしたもの
デレ
樹液
絵心
防御体制を敷いた亀の手足、頭尾
昇竜拳を出したいときにおける、波動拳
疲れの表情
うんちく
老い
虚栄心
ためいき
◇総評
CMでは軽い尿漏れの症状であった「すこし出てしまう」だが、とりあえず連想されるものを考えると、いろいろ普通のをある程度排除しても、これだけあるのだ。
おや、後半5つの連想では、確実にめんどくさい年寄りが登場している。
・・・
長かった、「連想の夜」。
とにかくこれはCMに、原因を明確にしなかったもしくは見逃す可能性があった、というのがイカン。
頻尿で、夜のトイレに起きてしまう
頻尿なので、外出はなるべく避けてしまう
頻尿、尿漏れの症状に、なかなか出ないことがある
尿漏れのため、終わった後もスッキリとしない
尿漏れのため、すこし出てしまう
・・・おぉ、わかりやすい。
これなら連想の余地なく、頻尿のことについて、ばっちりだ。
こうしていれば、こんなに僕が苦労することもなかったのだ。
だが、そこを明確にしていなかったため、CMを見た人の幾人かは、こんな風に捕らえたに違いない。
飲みすぎのため、夜のトイレに起きてしまう
外がヒッチコック「鳥」状態なので、外出はなるべく避けてしまう
ソフトめんが、なかなか出ない
20世紀少年は、終わった後もスッキリとしない
デレが、すこし出てしまう
※先日本日の例より
こう考え、テレビの前で神妙に頷いた方もいるだろう。
「どうしても出るんだよ、デレ・・・、な・・・。」
さて、少々不謹慎な側面もあった今回だが、何よりもこう連想できれば、その人はすこしCMを人より多く楽しめているのでは、と思った。
そして、めんどくささで無理やり締めている感ありで申し訳ないがその感、当たりである。
おやすみなさい。
次回、実はこれをやってみたかったのだが、前置きが長すぎだ!!。
「上記5つの症状例をテキトーにエスカレートさせてみて、ご機嫌をうかがう」

連想の夜3

昨日からのつづき。
【あらすじ】
頻尿や軽い尿漏れなどを軽減する内服液のCMで以下症状例が示されていたが、これだけみると頻尿/尿漏れ以外の連想もできてしまうんだったら。
?*?*?*?*?*?*?
夜のトイレに起きてしまう
外出はなるべく避けてしまう
なかなか出ない
終わった後もスッキリとしない
すこし出てしまう
?*?*?*?*?*?*?
============
今回の連想ワードは「終わった後もスッキリとしない」。
☆連想ゲーム
◆ヒント1
夜のトイレに起きてしまう
◆連想しうるもの
2008/09/19参照
◆ヒント2
外出はなるべく避けてしまう
◆連想しうるもの
2008/09/19参照
◆ヒント3
なかなか出ない
◆連想しうるもの
2008/09/20参照
◆ヒント4
終わった後もスッキリとしない
◆連想しうるもの
残尿感の残る排尿
たいていの賭け事
金田一少年の事件簿
本ブログ筆記
三途の川での石積み
帰りたかったが結局最後までいた飲み会
落第点確実の期末テスト
カッパとの相撲
ヘタな人と一緒にやった、ぎょうざ包み
20世紀少年
◇総評
本来の連想正答「頻尿/尿漏れ」はちょっと思い浮かばないまでも、かなり近い「残尿感?」がランクインしている。
ただ「終わった後もスッキリとしない」が確実に「残尿感?」かというと、そうでもなさそうだ。
例えば、三途の川での石積みが終わっちゃったら、「あれ、完成前になんかするんじゃなかったの?」といった疑問が生じ、スッキリしないことうけあいである。
また、漫画アニメ系もエヴァなど、もっとたくさん挙げられそうだが、消費者が十人十色だから、そりゃしかたないことか。
くそう。
めんどいので、明日へ。
明日の連想は「すこし出てしまう」。
どうしたものか・・・。

連想の夜2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
頻尿や軽い尿漏れなどを軽減する内服液のCMで以下症状例が示されていたが、これだけみると頻尿/尿漏れ以外の連想もできてしまうな。
?*?*?*?*?*?*?
夜のトイレに起きてしまう
外出はなるべく避けてしまう
なかなか出ない
終わった後もスッキリとしない
すこし出てしまう
?*?*?*?*?*?*?
============
連想ワードは「なかなか出ない」。
☆連想ゲーム
◆ヒント1
夜のトイレに起きてしまう
◆連想しうるもの
2008/09/19参照
◆ヒント2
外出はなるべく避けてしまう
◆連想しうるもの
2008/09/19参照
◆ヒント3
なかなか出ない
◆連想しうるもの
ハートのエース
歯磨き粉
装填したてのシャーペン芯
ドラクエ9
名言/格言
ふっくん
汎用的なネタ
金のエンジェル
便秘
判決
古龍の大宝玉
いい音色
電池のほとんどない、リモコンの赤外線
蛭子能収の、本当の笑顔
献立 ソフトめん
ビニール袋で遊んでいる猫
力道山の空手チョップ
合流にいる、運転の苦手な人の車
サクマドロップス 舐めたい味の飴
居留守を決め込んでいる知人への電話
◇総評
オーソドックスなもの、下系をある程度省いても、これだけ連想される「なかなか出ない」。
眺めてみると、基本的に涙を誘う内容が多そうだ。
僕のこころも罪悪感でいっぱいである。
ところで、ヒント1、2では連想されそうだった「頻尿/尿漏れ」が、この「なかなか出ない」では思いつかないような気がする。
とにかくヒント1、2が、この連想ゲームにおける正答を導き出すのに重要である、ということだ。
思いのほか長いので、つづきは明日。

連想の夜

?*?*?*?*?*?*?
夜のトイレに起きてしまう
外出はなるべく避けてしまう
なかなか出ない
終わった後もスッキリとしない
すこし出てしまう
?*?*?*?*?*?*?
頻尿や軽い尿漏れなどを軽減する内服液「ハルンケア」のCMで挙げられている、その症状例である。
頻尿や尿漏れは、今後僕も経験することであり、それをどうこうする気はなく。
もちろんその症状を抑えるハルンケアについても、どちらかというと「とりあえずハルンケアと覚えておけば、いざというとき安心」くらいの印象。
しかし、この症状列挙型CMは、僕のいけない方のアンテナにどうしても触れてしまう。
この、連想ゲーム的な雰囲気が、どうにも。
もちろんこの列挙を行う前に、CMでは「頻尿/尿漏れ」の話です、とことわっている。
そして、明確にコトを指摘しない、CMのやさしさもある。
だが、それを見落としたり、すこし忘れてみたりすると、なかなか面白い連想ゲームCMになってしまう危険性が、これにはあるようだ。
特に列挙後半。
考えてみよう。
☆連想ゲーム
◆ヒント1
夜のトイレに起きてしまう
◆連想しうるもの
頻尿
飲みすぎ
◇総評
夜ということで、嘔吐な方も考えられはする。
しかし、このヒントはかなり明確に頻尿を指摘している気がする。
みなさんも今後、連想ゲームをするかもしれないので、そのときのために「夜のトイレに起きてしまう=頻尿」と覚えておいた方がよい。
◆ヒント2
外出はなるべく避けてしまう
◆連想しうるもの
頻尿/尿漏れ
人見知り
台風
やどかり
美白対策
ひきこもり
時効間近
ヒッチコック「鳥」
全財産を床下に隠している
影を踏まれるのが苦痛だ
他の人がゼイリブ風に見える。
◇総評
見たまえ。こんなにも「外出はなるべく避けてしまう」がある。もっとあるだろう。
ヒント1がほぼ頻尿であることに救われて、どうにか正答が出せそう、と言った面持ちである。
しかし裏を返せば、ヒント1で頻尿が思いつかなかった場合、連想ゲームである以上は、ヒント2で思いついた発想を、ヒント1にも無理やり合わせる必要があるはず。

「ヒント1:夜のトイレに起きてしまう→わからないな・・・」

「ヒント2:外出はなるべく避けてしまう→台風かな・・・」

「ヒント1:夜のトイレに起きてしまう→じゃあ、台風?」
うーん。「夜のトイレに起きてしまう→台風」はまぁありえなくはない、くらいか。
うるさくて、心配で、眠りが浅い、と取れなくもない。
となると、案外「人見知り」「やどかり」以外はヒント1もイケる口なのかも?。
「夜のトイレに起きてしまう→美白対策」
気にしすぎである。
「夜のトイレに起きてしまう→時効間近」
ぜひ、自首することを勧めたい。
=====
明日、以下で連想しちゃえるものを。
なかなか出ない
終わった後もスッキリとしない
すこし出てしまう
よりどりみどり。

もれなく その2

【あらすじ】
「もれなく当たる」について。
========
今回言いたいことは、なんとなく「もれなく当たる」の、もれなく当たるっぽさが、足らない、と感じることだ。
「一人でも安心。固定型目薬さし器が応募者全員に、もれなく当たる」
確かに、もれなく当たっている。
ただ、もっと「もれなく当たる」感じが出せそうな気がする。
もう少し頑張れば、100パーセントを超えられそうな気がする。
スーパーサイヤ人4が、手の届くところに見えている。
そんな印象を受けるのだ。
受けない人、ごめんなさい。
ここでその印象がどうして生まれるのかを考えると、それは「当たる」という言葉が原因である、という結論だった。
どうにも「当たる」というと、例「応募を見る→はがきを送る→企画側がはがきを確認する→必ず賞品を発送する」という風に感じられるのだ。
・・・そう。
確かに今の例で、十分に「もれなく当たる」っている。
「はがきを送って、100パーセント賞品が届く」からである。
ただ、見方を変えると「もれなく当たる」賞品のはずなのに、それを発送するまで、4つも手順が必要なの?とかいう気もしてこないだろうか。
必ず当たるんである。
「もれなく」という言葉でも、必ず当たる感はカバーされている。
しかし、せっかくの「はがきを送って、100パーセント賞品が届く」ができるのだから、企画者側はもっと「はがきを送って、100パーセント賞品が届く」を強く言えた方がいいと思う。
もっと、積極的に当たることをアピールできるのではないだろうか。
どうやら先ほどの印象は、こういうところから生まれたものっぽい。
ということで、「もれなく当たる」をこう言ってみよう。
「もう当たってる」
言い換えてみよう。
「はじめてでも安心。防犯ブザー/GPS/Webカメラ搭載のおつかい用地図が応募者全員に、もう当たってる」
これなら、さきほどの「もれなく」よりは、企画者の賞品を送る気まんまんの積極さが出ているような気がしないだろうか。
「もう、お前の住所さえ。お前がはがきを送ってくれさえすれば。」
「俺たちはすぐさま賞品を発送することができる。」
「なんたって、もう当てられちゃっているんだものな。」
「そうさ。この賞品は、既に俺たちのものじゃあない。」
「そんな賞品は、すぐに発送するに限るのさ。」
こんなだ。
とりあえず、この場では「もう当たっている」の方が「もれなく当たる」っているということになる。
企画者側の人は、参考にしてもらいたい。
もし、「もう当たっている」の印象が弱まってきたなぁと感じられたときは、それは「もれなく当たる」に戻せばいいのだし。
おわり。

ブイヨンの憂鬱、3。

【あらすじ】
昔の地球。
生物がはじめて誕生したのは水中、原始スープ内だった。
って、なんだ気になるなおい、原始スープ。
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人類代表として、恥ずかしながら申し上げさせていただくが、原始スープって、なんだかである。
詳細を知らない人が原始スープと聞くと、ひげもじゃ豹柄ムームーの原始人が食す、砂利の混じったマンモス肉のスープと考えてしまうに違いない。
しかし、その前に、とにかく言葉がだめなような気がする。
「スープ」か。
「スープ」がいけないのか。
と、ここにきて、我々ははじめてこの言葉を日本に紹介した人の苦悩を知ることになる。
「原始汁」
こいつはいけない。
無理やり訳すのも考えもの。
彼はそう思ったに違いないのだ。
「なんだ、スープのときより、なんだか砂利が入っていそうじゃないか。」
そう思った人、いないだろうが、残念。
この言葉が目指すのは「でかい肉から出たアクの層ができている、岩塩で塩辛くなったスープ」ではなく、生命誕生の奇跡を担う液体の名、なのである。
「スープか、汁か…」
吉田戦車の漫画を読んでいるなら、彼がどちらを選択するかは明白である。
前回より責めていたが原始スープ、これはこれで最善のネーミングだったのかもしれない。