邪教

【実録!! 邪教の誤った使い方】
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「すいません」
「あれ、お隣の。どうしました」
「申し訳ないんですけど、ちょっと雄鶏を切らしてしまいまして。1羽わけていただけませんか」
「そうでしたか。いいですよ」
「ありがとうございます」
「いやーそれにしても、ここらへんもずいぶん人が少なくなってしまいましたね」
「ええ、本当に。こうやってご近所付き合いができる機会もなくなりましたね」
「でもまあ、こうやってお話できるんですから」
「そうですけどね・・・。ただ、最近は思いふける事も多くなりましたよ」
「というと?」
「一生懸命こうやって仕事をがんばってきていますが、なんというか、やりがいみたいなものがねえ」
「何かあったんですか!?」
「いえ、そういうわけではないんですけど、もう時代遅れというか、何気にご近所が少なくなった原因とも言うか」
「何言ってんですか。私たちは今までずっと、邪教一筋でがんばってきたじゃないですか。もう少しですよ」
「・・・そう、ですよね。もう少しですよね」
「そうですよ。そのいきです」
「いやあ、何だか元気になりました。そのもう少しが達成したら何になるのか気になりますが。ともかくありがとうございます」
「またきらしたら、いつでもいらっしゃってくださいよ」

益城町

うそ旅のスタンスについて
「益城町前」
熊本県益城町に野生のくまモンがいると聞いてやってきた。
この町は外来種のピグモンが田畑を荒らすということでも有名だが、一方でくまモンとピグモンの生息地が重なっている、希有な場所でもあるのだ。
4文字であること。
「モン」と付くこと。
そして生息地が同じであること。
くまモンとピグモンについて何らかのことを知りたければ益城町である。
バス停はかなり立派で、ちょっとした家屋が隣接していて、そこには益城町の観光パンフレットが置いてある。
それをひとつ手にとってみると、どうだ。
やはり、くまモンのこととピグモンのことが多い。
「くまモンは生い茂った森の中をすごい速さで移動するが、その通り道は強烈な漂白剤の臭いがする」
「2リットルのワインと地中海の潮風に、わんぱくこぞうが加わった。それがピグモンである」
それも、知らない事ばかり。
大仰なバス停を出ても、あたりは民家、コンビニサイズのお店ばかりで、くまモンがすごい速さで移動できるような森が見当たらない。
漂白剤の臭いは、すると言えばするかも、と言ったところだ。
一方、ピグモンがよく落としていくという赤いかさかさしたものも落ちていない。
体がかゆいとき、木に体をこすりつけるはずなのだが、その木がない。
2つめの踏切を越えても、町並みは変わらない。
密集という言葉では足らないくらい、家々がおせちのように詰められている。
まるで、くまモンとピグモンが通れる隙間を許さないかのように。
急な坂を上りきると、初めて少し開けた場所があるな。
そう思ったらそこは、どうやら町役所の門前広場らしい。
玄関に置いてある、剥製か着ぐるみかのくまモンの横を通って町役所に入る。
何かくまモンとピグモンについて分からないだろうか。
玄関横にパンフレットがあるのを見つけた。
それはバス停のそれとは違った表紙の色をしている。
開いてみると、はらりと一枚、わら半紙が落ちてきた。
「お詫び パンフレット第一版のピグモンの写真は、全てガラモンでした。関係者ならびに町民の方にお詫び申し上げます」
いるんだ関係者。
続いて「ちなみにガラモンとは」とある。
「2リットルのワインと地中海の潮風に、わんぱくこぞうが加わった。それがガラモンである」
出生は変わらないんだ。
ま、どうせ、うそだって分かってるんだけど。

残酷だね。

近頃はめっぽう忙しく、もう2ヶ月ほどもブログが停滞していて、特に問題はない。
「残酷な、ピグモンに毛糸のセーターをプレゼントする物語」
確かに残酷だ。
ぱっと思いつくだけでも2から3箇所、残酷なところがある。
しかし今の僕は忙しいので、それ以上の何かを考える事はできない。
あれ、くまモンってピグモンに体型似てるじゃん。
4文字である点といい、「モン」と付く点といい。
これらの符合は一体何を意味しているのだろうか。
何か事件の臭いを感じ取った僕は、明日は月曜日なので気持ちだけ熊本県へ向かう事にした。
気持ちに時刻表は関係ない。

風の怒濤

【なんとなく意味ありそうな1文で、テキトーな文章を締めてみるコーナー】
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なんかもう、ミカが離してくれないわけよ、俺を。
こないだもメシ行くでしょ?。
それからカラオケ行くじゃん。
そないだもずっと腕を掴んでくんの、ほんと。
いやーもうまいっちゃうよ、ほんと。
で、どうなのそっちは。
え、うん。
あーそう。
まあいろいろあるよねほんと。
こないだもミカが、あれでしょ?。
そうあれ。
あそこのモール行こうよって言って。
そりゃ行くよってなるけど。
そしたらあれだ。
もう着いたらすぐ「飽きたー」、だってさ。
「モールとお前の顔、飽きたー」って。
もうほんと。
すごいよね、僕への安定感が。
いやーマイッタ。
で、お前んとこはどうなんだっけ?。
え、ああそうだっけ。
それなんか聞いた事あるな、デジャヴかな。
ああさっき聞いたのか。
まあ、そりゃあいろいろあるよね。
うん、うん。
でも、あれだよね。
風の強い日に舞うものが木の葉なのか蝶なのかなんて、誰も気にしないんだよね。

パチスロをしてみる。

先日初めてパチスロをやったのだが、あれはなかなか面白い。
画面がゲームやアニメのようにめまぐるしく動き、見ていて飽きない。
お店の大音量も、日常的でなくて気分が高揚するし、あとあと慣れてきて「耳が何も聞こえなくなる」状態で落ち着く。
しかしお金がすごい勢いで消耗されていく気がする。
考えてみると、他にもその消費速度に匹敵することは周りにいくらでもあるのだが、それでも群を抜いて消費されていく感がある。
おそらくそれは、僕がパチスロのことをあまり知らないからだろう。
まず、パチスロの台の上にはひとつずつ「スターウォーズ」のダースベーダー卿が胸に付けていた機械のような物がついている。
そこに何らかの情報が詰まっているらしいが、よくわからない。
そして何をすればいいかわからない。
僕は単純に絵柄をそろえる物だと思っていたのだが、よくわからないがそれ以外にも気をつけなくてはならないことがいくつもあるらしい。
そしてそもそも、絵柄がそろわない。
そろわない絵柄と大量にあるらしい情報。
お金さえあれば無尽蔵にコインを出してくれる隣接マシンを見ながら、大音量。
ビギナーズラックというものはコインと一緒に吸い込まれてしまった。
ざんねん。
ただ、コインをどんどんパチスロ機に入れるテクニックが身に付きました。

尾を追う人

昨今の凶悪犯罪、詐欺事件を鑑みてみると、どうやったら防ぐ事ができるのか、わからなくなる。
というのも、だいたいの人間は同じくらいの能力なので、誰か悪いやつが凄まじい時間をかけてある悪事を練り上げれば、それは少なくとも、多少の期間は成功してしまうわけである。
こうなるともう、そういう人たちのターゲットにならぬよう、関わっても得なさそうな雰囲気を時々出した方がいいのではないかとすら感じる。
ただ、それは随時ではなく時々。
随時だと普通の生活が困る。
そんな事を考えると、とにかく人間に尾がないのが悔やまれる。
あれさえあれば、要所要所で尾を追いかけるという「あらら行動」ができるというのに。
だめか。
そんな人はむしろ目立つか。
じゃあメガネをかけて、賢そうにするか。
これは一体いつの時代の発想なんだ。
ピーポくんのコスプレするか。
あれ、ピーポくんなら、着ぐるみじゃないと表現しきれないか。

もっと念仏はって!!

終電間際の電車内には、空也上人がたくさんいる。
しかも、上人よりも念仏大きく唱えちゃってる感じだ。
などといいながらも、僕もよく大口を開けて眠っているかもしれない。
気をつけたい。
なにせ、僕ごときは、あんな崇高な物を出せるとしてもせいぜい1.5体くらいだから、座席に残るのは1体の仏さまと半身の何か。
そして体は消え、ただ衣類が残されることになってしまうからだ。
こんなギャグ、いりませんでしたか。

卒業文集 16番

卒業文集
16番 だじゃれ
誰もが、僕が卒業するなんて思っていなかったでしょう。
僕自身も驚きです。
あ、今のはそれじゃないですからね。
思えばものごころついて、言葉を覚え始めたとき。
そこからもう僕は皆さんと一緒になってがんばってきました。
今のも違います。
そして今、僕は旅立ちます。
実は、僕はこの卒業は、いい機会だと考えています。
だって、どんな人にもそれぞれの「駄洒落ポイント」があって、そのことを意識すると、おいそれと話なんてできないからです。
今のもです。
あれあいつ。
今駄洒落言わなかった?。
ああ、あいつはほら、自身がそうだから。
そう、何度言われたでしょうか。
「駄」とは付いていますが、学校で学んできた僕にとって、多少なりとも誇りがあります。
先日、学会で発表した駄洒落に関する論文「文字数と行数別に発生する、語彙三十七移置換アナグラム法のひずみに関する解析」にかからないような駄洒落には、僕は関わりたくないのです。
僕が卒業すると、「サー」の称号がつくのと同じような理由で、マイナス称号「だ」が取れると聞いています。
街で「じゃれ」を見かけたらそれが僕なので、気軽に声をかけてください。
どうもありがとうございました。