最終定理が失われた環を紡ぐとき

僕は気になったことをメモにとる。
(2006/9/25「決壊しても、もれません。」)
もちろん、書いたときは何かしらよろしい部分があったはずなのだが、いかんせん時間が経つと、何が何やらわからないことになったりもする。
あるページに、こう記してある。
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形態模写・・・細かいほど笑える意味
・ギャップ
・何でこんな意味のないとこみてんねん
→優劣の介在、笑いの根底
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問題は、「→優劣の介在」の「→」である。
何故上記の内容から「優劣の介在」が導き出されるのであろうか。
「何か」が間に存在し、「何でこんな意味のないとこみてんねん」と「優劣の介在」の橋渡しをしたはずなのだ。
僕は当時の僕をうらむ。
ちょっとでもコメントしておけば、こんなに気にならずに済んだものを。
また、「笑いの根底」も見逃せない。
・・・誰なんだ、おまえは。
さらに、なぜか3ページおきくらいに「紫煙」と書かれている。
・・・こえぇ。
そして、今回は全体的に。
・・・意味わかんねぇ。

○月×日に誕生することを決意

中学生の頃、なんだかわからないけど「あなたの人生録」みたいなものを、該当者に無断で想像。
勝手に「36歳にして、初めて「ジンバブエ」と口にする」とかをノートに書いて、本人に見せていたことがある。
だいたい0歳から長生きの人で80歳くらい。
20代の若さでこの世を去る人もいました。
両手で数えられるくらいしか書かなかったけど、おおむね気味悪がられた気がします。
面白がられるは少数派でした。
そして、誰かにすごく怒られたのでやめました。
ところで。
自分の人生が書かれた文庫本みたいのがあって、1ページだけ見られるとしたら、どうしますか?。
もちろん過去のページは見ないでしょうけど、結婚適齢期、60歳前後の退職後など、見たいページは多いはず。
目次を見れば、寿命も見られるかも。
でも、すごくペラペラだったら、色々と滅入りそう。
「俺の人生、扇風機の取扱説明書に負けてるよ!!」
そりゃ滅入る。
せめて売られているような、普通の文庫本くらいの厚みはほしいところ。
日々の食事などは、気を抜いているとたぶん記録されないので、
「竹筒にプリンを仕込み、焼き上げた「竹焼きプリン」なるものを調理。不味だが、ごまプリンでの試行は必要。」
「○月×日の朝は、ポークソテーを食べると決意」
など、意識的なフォローが必要だと思います。
もちろん食事などに限らず、ポイントとなる部分を日々作れば、そんなに薄っぺらい人生にはならないはず。
みんなもがんばってポイント付けよう。
ちなみに僕は、「解説」を誰が書いてくれるのかがとても気になります。

僕はまとめた。

神「最近、物事が細かく分かれすぎているので、まとめてほしいと言われました。」
神々「それは言えてるねぇ。」
神々「言えてる言えてる。」
神「早食い選手権を見るときと、ペットがエサを食べているのを見るときの、人の気持ちって、どうかな?。」
神々「似てるなぁ。」
神々「両方とも、食べてる食べてるって感じだもんね。」
神々「まとめても、いいんじゃない。」
神「まとめる・・・、と。」
神「スベるのも計算のうちっていう芸人さんと、ゲーム発売日に体調不良により休む人って、どうかな?。」
神々「似てるなぁ。」
神々「ぎりぎりだと思うなぁ。」
神々「カッコでくくれるかどうかで考えたらいいよ。」
神「カッコでくくれるかどうか・・・、と。」
神「食べてて、っていうのと、食べべて、っていうのは、どうかな?。」
神々「似てるなぁ。」
神々「似てるけど、食べべてって、言わないじゃん。」
神々「でも、何か、かわいいよね。」
神「何か、かわいい・・・、と。」
このようにまとまったので、芸人さんがやや少なくなりました。

私の、ハリガネムシに関する知見

昨日からの続きなので。
【あらすじ】
友人のAくんがハリガネムシを見つけた
Aくんが指差した先には、水溜りがあるだけ。
僕は、それが何を意味するのか、全然分かりませんでした。
「何か、動いてる!!」
ちょっと興奮しつつも水溜りには近寄らないA。
水溜りで動くものといったら、はぐれアメンボくらいのはずだが、それらしいものは見当たらない。
寄ってみる。
何もいない。
いや、なんだか不自然な波紋が見える。
でも、なんにもいないのだ。
「あっ、この、細くて黒いヤツ!!」
またしてもA。
今思うと、彼とハリガネムシは何かしらリンクしていたのかもしれない。
確かにいた。
細くて黒いヤツが一本、水の中で動いていた。
太さは輪ゴムくらいで、長さは30cmくらい。
帯には短いし、たすきにも短そうで、幅も足りないくらいだ。
もちろん、ハリガネムシのことなど、全く知らない。
知らない人の家の庭での、未知との遭遇。
子供は、知らないことを増やすのが得意だ。
ただ、子供は、こういうシーンでは大胆な行動に出やすいもの。
「水の中でうにうにしているだけなので危険はなさそう。」
指で触ろうとしてみた。
すると。
突然、その細いヤツが、鎌首をもたげてきたのです。
ヘビがそうするように。
そして、あわてて指をそらすと、そのそらした指にあわせて、その「頭と思われる部分」を正確にトレースしてきたのです。
ここで、昨日から話してきた「ハリガネムシ」は、「ハリガネムシのようなもの」に変わります。
僕は「ハリガネエキスパート過程」を選択していないので、ハリガネムシが
・鎌首をもたげる
・哺乳類の体温に反応する
といった人間を不快にさせる動きをするかどうかが分かりません。
寄生虫というのは、寄生相手を段階をへて変えていく生き物なのですが、その寄生相手に哺乳類がいたら、その体温を感ずる能力は必要かもしれません。
しかし、ここで重要なのは、当時の僕らの印象です。
「何だかよく分からない細くて黒い動くものが、僕らの動きにあわせて動いている」という点。
こいつは怖い。
人が僕を目で追えば、「お、気があるんかいな。」となります。
猫が僕を目で追えば、「え、何か霊ついてる?。」となります。
犬が僕を目で追えば、「散歩はまだ。」となります。
ライオンが僕を目で追えば、「ボクオイシクアリマセン」となります。
これらは、目やら動きやらで、言葉がなくてもどうにか次行動を予測できるわけです。
でも、「何だかよく分からない細くて黒い動くもの」は、なにしろ「何だかよく分からない細くて黒い動くもの」なのです。
そんなヤツが、こちらの動きに同調する・・・。
僕もAも、触ることもなく逃げ出したのは言うまでもありません。
後日。
脚色した脚色した。
だいぶ脚色しました。
僕としては「家の前で待っていた」までがギリギリだと思ったので、話としては「すごい速さで追いかけてくる」でしめました。
帰り道。
一緒にいたO君が一言。
「爪のあいだとかから、ビュルーって入られなくてよかったね。」
・・・な、何を言い出すんだこの子は・・・。
でも、上記。
>「あっ、この、細くて黒いヤツ!!」
>
>またしてもA。
>今思うと、彼とハリガネムシは何かしらリンクしていたのかもしれない。
もうAは、侵されていたのかもしれない・・・。
ハリガネムシのようなものに関する知見、おわり。

すみれ組の危険物処理班

この間、ネプチューンの深夜番組で「ハリガネムシ」が取り上げられていました。
寄生虫が3度のトイレより好きな人は、ストーリー上に
「ハリガネムシ」
を確認すれば、必ず
「カマキリ」
「水辺」
「洗脳」
という、一連の「例のヤツ」を想像してしまうでしょう。
僕も、一番好きな花火が「へび花火」というだけあって、その番組は興味深く拝見させていただきました(ほぼ終わってたけど)。
でも、今日の話は幼少の頃。
ハリガネムシのことなんて、全く知らなかった、真っ白な頃・・・。
その日、僕と友人Aくんは、いつものように知らない人の家の庭に侵入していました。
なぜかというと、駄菓子屋さんみたいなところへの近道だったから。
本当に、子どもというのは良く分からない存在です。
そのときでも、子どもながらに「知らない人の家の庭に入ってはいけないのではないか」と気付いていたように思うのです。
でも、まさにその行為をやっているときでさえも、なんだかほわーんとしている。
自分は対象外、というか、まぁ、ほわーんなのです。
この「ほわーん」という、なんとも掴みにくい感じのものは、僕が知らない人の庭の池でヤゴを取りまくっていたときも、漫然と頭に霧をかけていたものです。
要は、この霧のような雰囲気が「してはいけないこと」であるはずなのですが、そんなものは「お菓子を買いにいく」「ヤゴを取る」と言った、子どもにとって「ニュース速報で全人類につたえなくてはならないもの」に匹敵する事件の前では、極めて儚いのです。
「やってはいけない、きまりごと」の尊厳、なし・・・。
大人が決まりごとをどうこうしているこの社会では、子供はその思想を根底から揺さぶる、精神的テロリストなのかも知れません。
大人はこのテロ行為に対して、「子供だからなぁ」とかいう感じで自己防衛するしかないのです。
よーし。
予定通りの脱ハリガネムシっぷり。
とにかく、僕はよく人の庭に侵入していました。
その日も、何のこともなしに通過するはずでした。
しかし、突然Aくんが庭にできていた水溜りを指差したのです。
「え、自分の顔が映っているって?」
・・・
もちろん、ハリガネムシを発見したのです。
明日へ。

病む二人

「一寸先は闇」という言葉があります。
何かいいことがあって、うかれ気味の人に使ってみよう。
その人はうかれすぎていて、空いたペットボトルを頭にポコポコ当てていたのに、その言葉を聞いたら、ペットボトルをくずかごに入れてしまうでしょう。
そして、
「・・・京都議定書、か・・・。」
とかつぶやくでしょう。
あなたは、ただうかれていただけの人を、なんとなく残念な気持ちにさせてしまったのです。
病むあなた。
でもだいじょうぶ。
つぶやいてる彼に
「一寸先花見」
と言ってあげましょう。
たぶん
「・・・駄洒落、か・・・。」
と言う。

「ありがとう」と 君に言われると なんだかアセりが生じるみたい

教習所で「サンキュー事故」というのをはじめて聞いた。
駐車場の入り口付近から出てきそうな車に対し「先にどうぞ」と車道側の車が待つ。
待たしては悪いと、駐車場側の車はあせりが生じたりするため、十分な注意を払わずに動き出す。
よって、歩道の自転車や対向車線の車への接触事故などを起こしてしまうことが多くなるわけだ。
このようなシーンのとき、駐車場側の運転手には様々な情報が流れ込んできてしまう。
上記に挙げた「相手を待たしている」という認識のほかに
・歩道に危険はないか。
・ゆずられた空間にはどれほど車体を入れることができるか
・縁石に乗らないで済むような角度で侵入しようとしているか。
・対向車線にどれほどはみ出るか。
・入ろうとしている場所の前の車は高価そうか。
・ゆずってくれた車の人は怖そうか。
・今日の前髪の調子はどうか。
これらを速やかに消化できる情報処理能力が必要となる。
雨の日は視界の悪さと最後に挙げた項目の重要性も手伝って、より大変だ。
僕の場合、だいたい上記をクリアして次のイベント「ハザードを付けてありがとうを伝える」前に脳内大騒ぎに達してしまう。
とにかくこういう場面では、車の運転はよりゆっくり、確実に安全を確認しなくてはいけない。
さもないとサンキューの後味が最悪になってしまう。
それにしてもネーミング。
ポジティブすぎやしないか。サンキュー事故。
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「お弁当買ってきたよ。」
「おー。ありがとー。」
「はい、これ。」
「・・・。鳥のから揚げが入ってるヤツって言ったのに・・・。」
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「こんな暗い話題の電話、夜更けまで聞いてくれて、ありがとね・・・。」
「・・・うん・・・。」
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「故あって逃げなくちゃいけないけど、ここにいて本当に楽しかった。今までかくまってくれて、サンキュ!!。」
「えー・・・。」
以上、サンキュー三段。

ドーナツが、おいしい。

ずいぶん昔になるけど、友達の家に誘われたとき、ドーナツを持っていったことがあります。
ダンキンドーナツ。
最近は全く見なくなりましたが、昔はミスタードーナツとフォッサマグナを境に、ドーナツ大国日本を二分。
ドーナツ化現象に拍車をかけていた店だ。
包みを見た友達が、
「あれ、それ。どうしたの?。」
なんや。
僕がみやげ持ってきたんが、めずらしい言いたいんか。
と思ったけど、当時は寛大さでならしていたので許す。
そして一言。
「あぁ、うちの近くにミスタードーナツできたから。」
なんとなく選ばれた言葉。
友達のリアクションの速さを試すためでもなし。
うちに近くにミスタードーナツができてもなし。
でも、この一言が、日本ドーナツ界がミスタードーナツばかりになってしまった原因であることは間違いないと思うのです。