大規模な飲み会のとき、時として出てくるのが「ビールのピッチャー」だ。
飲み会の冒頭では勢いよく減っていくそれだが、誰かがビール以外を頼み始めたら、もう誰も飲まない。
ああかわいそうだ。
さっきまでは「みんなのもの」だったのが、今では「誰かのもの」なわけで、あとは方向も定まらぬ酔っぱらいが分けも分からずときどき飲むくらい。
まあ僕がそうなのだが。
このような「ピッチャーで出てくるビール」の話はみんな思うところがあるのだろうか。
検索すると結構出てきて、やはりその量や炭酸が抜ける事、ぬるくなってしまう事が冷やかされている。
逆を言えば「ピッチャーで出てくるビール」とは「量、炭酸が抜ける事、ぬるくなってしまう事」が全てである。
一見、「炭酸が抜ける事、ぬるくなってしまう事があっても、量があるからね」と収支はうまく収まっているように考えられるが、一方で「炭酸が抜け、ぬるくなってしまった多量のビール」とも取れるので、まとめるとちょっとピッチャーのビールは、ね。
せめてあまり頼みすぎないようにする方に、僕は10ペリカ。
投稿者: nimbus7942
ジャイアンツ
僕の名前は野球のジャイアンツのある選手から取られた。
そのことを知ってからは、何となく野球は巨人ファン、ということになってしまった。
ファンとして、夕方やっているナイターをテレビ鑑賞する。
他に見たいテレビがあるときなどは率先してナイターは見ず、ファンとしてのプライドがあるのか。
巨人戦を見たがる父親とテレビ所有権を争ったりもする。
そういうところはちゃんとわきまえたファンだった。
ついでに言うと、ナイター時間が延長になって見たいテレビが先送りになる事を良しとしなかったり、ピッチャーが投げようとしたけど一旦間を空けたときに憤りを感じたり、抑えだがなぜか打たれてしまう投手が出てくると疑問を覚えた。
延長がやっと終わったと思ったら続いてのニュースでその結果を見ようとする父親にはファンとして正しく対峙したし、お土産用に販売されていた巨人軍のサインボールは、土台と木工用ボンドでくっつけたし、応援歌は西武ライオンズのが好きだった。
そして何より、名前が巨人の選手と同じ。
まことに自立した巨人ファンであった。
裏がフェイスハガー
昨日のブログにて、カブトガニを形容するときに使用した「裏がフェイスハガー」。
確かフェイスハガーは映画「エイリアン」で出て来た宇宙生物で、熊手みたいなやつだった。
その名の通り、人の顔に引っ付いて悪さをしたはずだ。
ふと、「裏がフェイスハガー」というものは他にあるのだろうかと気になった。
結論から言うとない、あるいは節足動物の大半となるのだが、とにかく考えてみたくなったのである。
「表がジャイアンツ。裏がフェイスハガー」
いきなりやってしまった。
「ちょっとずつ内容をずれさせていってオチとする」やり方ができなくなってしまった。
まあ、せっかくなので説明すると、球場後ろのスコアボードに「G、F」となっているわけである。
そしてフェイスハガーの帽子には「F、H」が重なって書いてあるわけである。
「野球のイニングの事を表、裏という点だけで、「裏がフェイスハガー」を持ってくるのは稚拙過ぎる」
もっともである。
しかし思い出してみてほしい。
フェイスハガーは驚くほど、球を掴みやすそうな形をしている。
知ってた?。
化石
小さいなりに不思議だったのが「生きた化石」という言葉で、例えばカブトガニ。
あの、表はエイみたいで、裏がフェイスハガーみたいなやつである。
水族館でそれを見ると、近くの案内板には「生きた化石」とある。
これは結局「昔から姿形が変わっていません」ということらしいのだが、僕は気になっていた。
「こいつは生きてるんだから、化石ではないのではないか」
僕にとって化石というのは、石みたいで、骨しか見えなくて、こう「びたーん」ってなっていて、何よりも死んでる。
「生きた」という言葉と「化石」という言葉がつながっていることに、どうしても違和感があった。
そして「生きた化石」という字面からか、絵本の「100万回生きたねこ」を思い出させる。
化石も、絵本の顛末のねこも、結果的には死んでいるのだが、この背景の差はなんだ。
とりあえず入れ替えてみよう。
「ねこ100万回」
違う。
化石とねこを入れ替えてみよう。
「生きたねこ」
いるいる。
「100万回生きた化石」
何の事か分からない。
せめて「100万年前生きてた化石」だったらよかったのに。
シーラカンス
シーラカンス発見に至る話が好きだ。
名前は忘れてしまったが、どこぞの学芸員が漁で偶然に引き上げられたシーラカンスを見て保存し、その詳細を専門家に連絡。
化石としてシーラカンスを知っていた専門家は「化石でしか知られてないのに、生きてんの!?」とびっくりしたというのが、まとめた話。
確かシーラカンスの学名には、その「どこぞの学芸員」の名前が入っているはずだ。
この話の好きな点は、専門家、そりゃあびっくりしたよねというところである。
失われて久しいと思われていたものが、実はいました。
結構いましたというのだから。
これは言い換えると、ずいぶん前になくしたハンコが引き出しの奥から出てきました。
しかも20本くらい出てきました、というようなもので、何か脱税の予感。
あるいはゆっくりと消えていくテーブルの上のコップに、何度目かのVTRで気づきました。
しかもテーブルクロスの柄も変わっていました、というようなもので、何かアハ体験。
ともかくびっくりしたのだろうと思うと、つかまってしまったシーラカンスも浮かばれると思う。
深海に住んでるだけに。
な?
な?
保存食
やはり保存食というので良くないコピーというのは、これに決まりだろう。
「鮮度一番」
たとえば水に戻すだけで食べられる刺身が開発されたとする。
するとどうだ。
水だけでOK!!
3年保存可能 お刺身「不死魚」
鮮度一番!!
こうスーパーや東急ハンズの店先に並んでしまうのである。
別に保存食としてお刺身が開発されたり、「不死鳥」になぞらえた品名が付いたりしても問題はない。
だが、やはり「鮮度一番」は少し嘘過ぎるでしょう?。
達筆過ぎるでしょう?。
そんな気がする。
しかも、ここでちゃんとJAROや公正取引委員会に報告しておかないと、保存食業界はこうしてくる。
「シーラカンスもびっくり魚うてん!!」
これではやばいので、まずJAROに報告しておくと、たぶんこのくらいになる。
「シーラカンスもびっくり!!」
さらに公正取引委員会にも報告しておくと、このくらいマイルドになるだろう。
「弊社社員平井が3年たったものを食べましたが、大丈夫でした!!」
そして結果的にはおそらく「平井監修」で収まるのではないか。
そんな気が、ほんとにするね。
太る
うちには猫が大量にいるのだが、だいたいが太っていて困る。
腹がたるんでいる雑種もいれば、なんか体がパンパンになったマンチカンもいる。
体がパンパンになったマンチカンは、もう歩いているハムみたいなもので、「保存食」という言葉がぴったりだ。
どちらにせよ、痩せさせなければ。
僕はなぞなぞが好きで、小さい頃にはよく本なんかを見ていた。
今となっては古典的だが、僕が感心したものの中に、こんなものがある。
「トイレを使うと痩せてしまうものは?」
正解はトイレットペーパーなのだが、確かにそうだ。
どんどん使われてしまうから痩せるばかりだ。
僕はその消費の仕組みを深く考えさせられた気がした。
となると気になるのが「トイレを使うと太るものは?」というもので、一体なんだろう。
強いて言えば「健康管理のため、トイレのたびに記録している排便、排尿量記録帳」だろうか。
そしてさらに気になるのが「トイレットペーパーが太るとき」で、これもありうるのだろうか。
強いて言えば「芯にあたりはずれが書いているメーカーのもので、あたりはずれを確認したので巻き戻そうとしたら、周りの他のトイレットペーパーも巻き込みつつ巻き戻した」だろうか。
だろうか、ってのも何なんですけど。
属性
「属性」というも、なかなか便利な言葉になってきた。
以前はせいぜいコンピュータ分野や「雷属性」などのゲームでの敵の情報でしかなかったことがほとんどだった。
しかし、「妹属性」というものが誕生した事により、属性は「人の嗜好」という広大な境地を開拓。
合間合間に「属性」を用いるだけでなんとなく分かった風の会話になるというのは知られたところである。
A「ちょっとマヨネーズとって」
B「それにマヨネーズ付けるの?太るよ」
このとき、CはAのマヨネーズ属性やデブ属性、Bの小言属性や老婆心属性を煽ればいいのである。
そしてDがCの造語属性を指摘し、Eが一番先に食事を済ませる。
いやあ、会話がはずむというのは、いいものですな!!
戦車
先日、必要があって「ガールズアンドパンツァー」のプラモデルを調べていた。
これは、男の子の好きな戦車と女子の組み合わせという、素晴らしい属性を備えたアニメである。
「ガールズアンドパンツァーズ」でないところを見ると、もしかしたら戦車はちゃんと全員に供給されていないのではないかと少し心配になるが、とにかく面白いだろう。
プラモデルの箱にも女子が描かれていた。
ただ、僕も大人になったのだろう。
以前だったら、この組み合わせのところは、こうの方が素晴らしいと思っていたはずだ。
「戦車とロボ」
男の子の好きな戦車とロボの組み合わせ。
まあトランスフォーマーなのだが。
もっと以前になると「戦車と巨人」とか「戦車と大鵬」、「戦車と卵焼き」とかになっていただろう。
戦車を中心に、巨人軍がポーズをとっているのだろう。
あるいは大鵬が戦車に対しててっぽうを行っているだろう。
どちらにせよ、野球と戦車と大鵬、どちらも「大砲」という言葉に共通点が見出され、大変良い。
また、「戦車と卵焼き」は何か海軍カレー的なものを彷彿とさせる。
もうさっきから、「陸軍卵焼き」のB級グルメ大会参加時のコラージュ写真が頭をよぎって仕方がない。
ほんと、仕方がない。
台所
吉田戦車の漫画に、「サンキュー」の誤った使用方法というものがあった。
確か轢かれそうになった子供を助けた青年に対し、親子で「サンキュー」と返す、というもの。
もちろんクセノフォビアを暗喩しているなどではなく、しかし少しだけ違和感。
「そこは緊急だったんだから、母国語出るものでしょう?」
そういうのがポイントの内容だ、と勝手に思っている。
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【妖怪 濡れかまど】
濡れかまどは新潟県の朱木地方で見られたという妖怪で、主に夜中、キッチンに現れる。
外見はほとんど和服の女性そのものだが、両手と裾が絶えず濡れていて、なぜか床の四隅と中央部分だけをびちゃびちゃに濡らす。
洗い物などを片付けず、そのままにしておくのを戒める存在と考えられている。
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とりあえず妖怪を新規に考えてみた。
ついでに新潟県にも新しい地方を追加してみた。
ともかく、ここはやはり「キッチン」ではなく「台所」と言った方がいいのではないか。
そう思われる事だろう。
それは全くその通りで、ここでもし「キッチン」と書かなければならない理由があるのだとしたら、それは「昔だけでなく、今も濡れかまどは存在している」ことを示すため。
何となく怪談話で、最後に「それはお前だ!!」で終了するような、ちょっとやらしい事情があるときだろう。
いやだねえ、事情。
また、こちらはかなり理由としては十分かも知れない。
「そもそも濡れかまどが外国にもいる」。
むしろ「濡れかまどの本場がアメリカだ」という場合でも、「キッチン」と書く理由には十分ではある。
ただ、こちらの場合は、調子に乗るとまずい。
何でも外国シフトしては、まずい。
【妖怪 濡れIH】
これでは、たいがいの家庭の夕食時に出現していることになり、しかもさっと一拭きでいなくなる妖怪になってしまう。
妖怪は、ばい菌みたいなものなのだろうか。