おゆうぎ

蚊にどこそこを刺された。
顔や指の関節など、この題目では、人々はその内容に事欠くことはない。
この話が生かされるような場面がある限り、蚊はなかなかに有用な生物だ、と言える。
確かに、刺されたときは腹が立つだろうが。
先ほど、耳の後ろあたりを刺された。
気になる。
しょうがないので、カリカリとかく。
すると、メガネのテンプルにその指が触れ、メガネが上下に動く。
くまだまさしの出来上がりである。
「どうだいみんな、おゆうぎだろう?。」
この話が生かされないような場面である限り、蚊はなかなかに憤りを感じさせる生物である。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です