仮名

何か、公共的な書類などで名前を書くとき、その上の欄に「ふりがな」という項目があるだろう。
この時、その欄に我々は「にんばす」と書かなければならないのであって、「ニンバス」ではダメである。
しかしながら、こういう制限は時々あるにしても、大抵のシーンでは、平仮名だろうが片仮名だろうが、問題になることはない。
せいぜい平仮名表記で、物事がかわいくなるだけである。
(個人的には、「西国分寺駅→にしこくぶんじえき」の豹変っぷりがかわいすぎる)
ところがである。
「平仮名」を片仮名で書いてみると「ヒラガナ」。
なんとなく公約違反な気がしてはこないだろうか。
そこまで行かずとも、なんだか違和感があるはずだ。
そして同様に「かたかな」。
2?3年前までつっぱっていたのに、最近はすっかり丸くなりました。
そんな印象を受けないだろうか。
その感じは、その言葉の持つ意味を反転してしまうような、矛盾した動作に対してのものである。
なんたって反するものが、そのものの体を表しているのだから。
イメージとしては、
・両親殺しの犯人として追っていた男が、実の双子の兄だった
・砂糖を塩蔵
とか、そういう感じだ。
とにかく「平仮名」は片仮名で、「片仮名」は平仮名で、それぞれ書いてしまったら、そいつはちょっとかわいそう、となる。

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