代名の性2

昨日。
【あらすじ】
青酸カリといえば、メッキ工場である。
だからって「容疑者 メッキ工場勤務」は、どうよ?。
物語上の何らかの理由で、犯人は青酸カリを使わねばならなかった。
※理由
効力。
視聴者に与えるインパクト。
わかりやすい毒物。
そんな場合に、メッキ工場勤務者は重宝される。
彼はだいたいお金に困っており、真犯人にそこをつけこまれる。
そして「お前は用済みだ」とかなる。
現実のメッキ工場勤務者は、こんな物語をどう思っているのだろう。
「ちゃんとシロタマ(こう呼ばれていると勝手に憶測)は管理されているんだ」
「私たちは善良な国民だ」
抗議しようとしても、人々は「あぁ、あの青酸カリが無尽蔵に手に入る人たちね」と思われてしまい、聞き入れられないかもしれない。
物語の印象の方が勝っているのだ。
よく、人が集まってディスカッションする感じの番組では
「少数の悪い教師のせいで、日夜一生懸命働いている多くの教師のイメージが損なわれることが悲しいですね。」みたいなことが言われる。
このことは「メッキ工場勤務者」にも当てはまるのだ。
「少数の悪いメッキ工場勤務者のせいで、日夜一生懸命働いている多くのメッキ工場勤務者のイメージが損なわれることが悲しいですね。」
このフレーズの何が悲しいかって「少数の悪いメッキ工場勤務者」は、いまのところ物語上にしか存在していないことである。
現実とはもちろん違うのはわかっているけど。
払拭できないイメージ、メッキ工場と青酸カリ。
「メッキ工場勤務イコール青酸カリ入手ルート」を構築した人は、2つの言葉が持つ絶妙なバランスを消費者好みに変えた点では素敵だが、一方で悪でもあった。
※青酸カリは必中必殺の毒物ではないらしい。
迅速で的確な対処ができれば、ほぼ完治するとか。
しかも産業的にはシアン化ナトリウムのほうが利用されている、とのwiki情報。
冒頭の「物語上の何らかの理由で、犯人は青酸カリを使わねばならなかった」は、だいぶ理由があった。

「代名の性2」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    そういう訳でしたか。てっきり「つげ義春」の漫画についてだと思ってました(元メッキ工場勤務のつげ先生だったから)

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    その関係、知りませんでした。
    つげ義春、ねじ式、青酸カリ。
    ちょっと、似合いすぎ。

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