生前完全攻略

昨日から。
【あらすじ】
個人的な空間。
例えば車内など。
しかしその車が交差点などの「公の場」にいるとしたなら、その車内も結局「公の場」になってしまう。
「公の場化」。
日本。
そんな「公の場化」を阻止し、どうにか車内の個人空間を守る術はないのだろうか。
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②交差点に停まっている車の中から、お経が聞こえてくる。
これは結構守れていそうな気がするが、どうだろうか。
「こんなところで車内葬(たぶんない)するなよ。公の場だろ」という意見も出そうだが、一方で「まあ葬儀中だから中をのぞいたりするのはやめておこう。そっとしておこう」とプライバシーな部分が尊重される。
そんな雰囲気も得られそうである。
これは単に個人的な部分が強いだけでなく、「厳かファクター」という人間の根源的な部分を最大限に利用した、数少ない「公の場化」抑制方法と言えよう。
③市長、区長などになり、たいがいの公共施設を自宅周辺に密集して建設する。
権力の暴利か。
あるいは人類積年の夢か。
「公の場」を掌握する、力づくの大技である。
シムシティーなどでなら十分可能だろう。
④「公の場」になりそうな箇所を前もって所有しておき、そこにお墓や記念樹などを用意する。
ある意味、②と③の複合技。
ある程度の先見の明が必要な事と、実際「公の場」になりそうなときにそこから移動しない、できない意志の強さ。
しかし結果的にはそこが「公の場」にならなければいけないなど、敷居は高い。
だが実現すれば、例えばお墓なら、交差点の真ん中で線香をたいたりお花を飾ったりしたとしても、誰も「公の場なのに」とは思わないだろう。
あなたもその後、そのお墓に入るのだとしたら、なおさらその雰囲気を満喫できるかも知れない。
「ここ、スクランブル交差点の真ん中だってのに、俺埋葬されてるよ、うへへ」
「公の場化」の完全阻止である。

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