ちょっとそこまで。34

6時前に起きて、温泉は勝手に入っていいといわれていたけど。
まあなんとなくやめて。
朝早いので朝食は不要の旨を告げていたためか、宿の人はお弁当を用意してくれていた。
僕にとって早起きをする日は特別である。
それが海の近い場所ともなると、なおさらとなる。
温泉の湯でいれたというコーヒーをいただき、熊本駅へのナビをセットする。
いい宿だった。
夜、看板にヤモリがいたところが良かった。
夜、どこかの柴犬が一直線に宿の庭へ消えていったのが良かった。
夜がよかった。
車が見えなくなるまで手を振ってくれていたおかみさん。
僕は、おかみさんの進言とナビを天秤にかけて、ナビを選んだ。
結果、ばっちり通行止めの道に入ってしまったんだった。
ここから戻るとなると、さっき手を振っていたおかみさんゾーンを再度通ることになる。
道は一本道だった。
僕はこの旅のなかで、一番強くアクセルを踏んだ。

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