棒高跳

「圧倒的に短い棒が用意された棒高跳び」というものがあったとする。
たぶん、綿棒とかだ。
綿棒が棒高跳びの「棒おきば」にあって、それを一本手に取ると、5mとかの高さに設置されたポールを超えるべく、走り出す。
そしてその瞬間、綿棒を地面に叩き付けてジャンプ!!。
もちろんこれでは、誰も「上のポールを飛び越えようとしている」とは考えないし、そもそも棒高跳びだとも思わない。
でも一度人類が滅びて、「棒高跳び」文化がその言葉以外消え去ったのち、それを再現しようとした未来の人たちが現れるとしたら。
そして「棒高跳び」という言葉を記した文献近くにたまたま綿棒があったなら。
おそらく上記のようなこと、もしくは綿棒をポールに向かって投げる、というようなことをやるだろう。
そしてこう思う。
「昔の人は綿棒を叩き付けた反動であの高さまで飛んでいた」
「この軽い綿棒をあの高さまで投げられる、肩の強さだった」

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