還元則 その2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
ポイントカードが苦手。
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ポイントカードを持っているのに探す手間が申し訳ない、めんどうくさいという人間がいる。
そういう者たちにとって「持っていないと嘘をつく」のはけっこう日常茶飯事。
以前、こんなことがあった。
ツタヤでレンタルビデオを借りた後、同じフロアにある本屋コーナーにて本を購入するとき。
そこで「カード持ってない」と嘘をついた。
この短時間でカードのありかを忘れた訳ではないが、あまりに「カードありません」を頻繁に使用していたため、何となくそう言ってしまったわけだ。
店員は怪訝な顔をした。
今なら理由が分かる。
僕はレンタルしたビデオを例の発色の良い青パッケージに入れて所持していたため、それがまさにカードなくしてはレンタルできないものなのである。
それを持っているのに「カードない」とはこれいかに。
店員はそう思ったんだろう。
こんなこともあった。
ビックカメラで、レジにて財布からお金を取り出すシーン。
店員にはカードが見えたのだろう。
僕はそれに気づかないまま「カードありません」とやったところ、いや今ありましたよとの指摘。
この財布のどこかにあるのは知っている僕だったが、すでに嘘をついている建前上、その嘘を貫き通す責任があった。
いやないですよ。
「いまその隙間にありましたよ」
見間違いですよ。
前のお客さんの残像ですよ。
おたくのお店と同系列の病院の診察券ですよ。
お前のコンタクトレンズにそういう模様が入ってるんですよ。
KARAのプロマイドですよ。
秘密クラブ「ハーフ&ハーフ」の会員カードですよ。
もちろんそんなことは言わず嘘もつらぬかず、時間をかけてカードを渡す僕。
ポイントで全ての清算を済ます事ができた僕。
結構ちゃんとポイントカード使えてる僕。

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