還元則 その1

あまりポイントカードが得意ではない。
お得なのはわかっているがそれが嫌だ、とかいうあまのじゃく精神は全然ない。
しかしポイントカードはお金と違い、すさまじく厳密には財布内では管理されていない。
そしてそれは生きていく上でどんどん増加していく傾向にある。
その結果、レジにてお金のやり取り以外のどうこうが発生してしまう。
それが少し苦手なのだ。
「当店のポイントカードはお持ちでしょうか」
こう来られたら、高価な買い物やテンションが高かったとき以外は「ないです」と答えるようにしている。
「ないです」
実はうそで、財布のどこにあるのかが不明なだけなんである。
ただ探せばいいのだが、その時間を店員、後ろの客に課せることが気になる。
「ないです」で待たせることがないと考えれば、まあいいかという心境である。
しかしよく間違えるのだが、ここで「忘れてしまいました」という内容のうそにしてしまうと、場合によってはより人を待たせることになる。
「今もう一度作っておいて、あとでマージする」方法のある店が多いからだ。
「お作りになりますか?」
もちろんお作らなくていいのだが、ここでもうちょい待たせしてしまっている。
そして熱心な店員さんだった場合、さらにカード作製時間を取らせる事になってしまうのだ。
「ないですそして今日は作らなくていいっす」
「ないですそして今日は作らなくてよくて、これからもう帰るところなんで」
「ないですが作らなくてよくてもう帰るんで早めにリリースしてもらえませんか」
誰も悪い人いないのだが、できればそう一気に言ってしまいたいくらい。

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