末期のケア

こう、ポテトチップスの袋を持ち上げて、最後のかけらの山をざざーっと食べようとするとき、何かしらの罪悪感を持つべきなのだろうか。
と、もちろんここで感じるべき罪悪感というのは、なんとなく誰しも分かってしまうものだと思う。
なので、どんな罪悪感なのか、近いものを次の3つの中から探してみることにする。
1.電車の座席に座ったとき、その空席が目的だったらしいおばさんが当てもなく通り過ぎるさまを見たときの罪悪感。
2.じゃんけんで負けた罰として、大往生間近の人に水とブレスケアを与えたときの罪悪感。
3.自動販売機の小銭が出る箇所に熟した柿を目一杯詰め込んだときの罪悪感。
1がやや近くて、2が人間としてだめで、3は普通かな。

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