さりげ

さりげない話、というものに憧れている。
天候や気温の話、近況、「髪切った?」でもいいはずなのだが、どうもうまくできない。
以前書いたかもしれないが「対人魚雷」のパフォーマンスの悪そうな感じだとか、自動ドアが開かなかったから、僕が死んだら葬式でその旨を虫の知らせとしてネタにしてもいいよとか、大陸棚ニューウェーブってなんか面白くない?、とかだ。
先日ダンスの劇みたいなものを拝見し、すごく面白かったのだが、それを誰かに言おうとするときにどうしても必要なのが「ポーズ」だ。
気に入ったポーズがあったのだが、それは口でどうこう言うよりも実際に見せた方がいいに決まっている。
でもポーズはさりげなくない。
さりげないポーズというのは「いつも」だから。
説明に必要なのだから、さりげなくないポーズをするべきなのか。
そもそもダンスの話がさりげなくないのか。
人によっては、さりげない話とは何も話さないことなのかもしれない。

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