置換

ある人間と神様の目が入れ替わってしまったらどうなるだろうってことを考えていた。
うそだが、何となくこんなことになるんじゃないだろうか。
人の目を持った神様は、人間の稚拙な騙りを見抜けず翻弄され、神たるちからを行使して破滅してしまう。
神様の目を持った人間は、全てを見通せるけど何ら影響を与えられない自分の非力さに悲観して死んでしまう。
こんな童話がもうあったかもな、とも考えながら、まあ神様と人間の目は入れ替えちゃいけないってことですよ。
ところで、もしそういうことがあるとすると、入れ替えるのは誰だろうか。
たぶん神様自身だろう。
いつぞやか、空から聞こえるのだ。
「入れ替えるひとーっ」
このとき「はーい」と返事をしてしまうと上記の全員参加型カタストロフが待っているため、返事してはだめだ。
かといって「やめといたほうがいいよーっ」とか言ってしまうと、どーんとやられてしまうだろうから、わがままなのな神様って。

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