おとなしさんの十八番

2 Minute Silenceという曲の紹介がされていた。
2分間、ずっと無音らしい。
詳しくは分からないが、似たような曲はあったような。
すごく長く間をあける曲で、未だに演奏中のやつとかもあるし。
この手の曲で重要なのは、作られた背景と聞き手の補完能力なのかもしれない。
共感できる背景なら聴いている間にいろいろ考えるだろうし、共感はそれほどできなくても無音の曲を聴くという経験はなんらかの影響を与えないわけでもなさそう。
つまるところ補完はもっぱら聞き手の勝手になるわけだが、まあそれが長所とも言えるし、話題にもなるし。
ただ難しいのは、単にこの曲を聴くだけだと、イヤホンで耳栓をした状態とさほど変わらないというところだ。
周辺は音であふれている。
せっかくの無音らしいのだから、そこは無音な状態で聴かないともったいない。
この曲をノイズキャンセラー付きのイヤホンで聴いたらどうなるだろう。
残念ながら、期待するようなことにはならないだろう。
何もないというのは難しいのだ。
しかしより無音を感じる、楽しむ姿勢としては悪くない。
話のタネにもなる。
うちでは猫がなんか夜とか、かっさかっさするので、無音というのはなかなか難しい。
パソコンはシーシー言うし、静かだと思ったら遠くでブレーキ音、モールス信号のような耳鳴り。
無音な感じの環境でこの曲を聴くというぜいたくができたらどうだろうか。
できた方はこう感じるんじゃないかと思っている。
「この曲、たった2分なの?」

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