「今日、えもっちの家に、遊びに行くべ?。」
そう聞かれても、別におかしくなかった。
小学生のとき、綿に消毒液が滲みこんでいくように広がっていった「べ」語尾。
どこが発生源なんだ。
それはわからないが、由来は時代劇か。
「おらさ、お殿様に会いに行くだ。それしか皆を静めることはできないべ。」
「んだ。んだ。」
こう考えると、小学生のときの僕は、気が利いていない。
「んだ」ではなく、「行くよ」と答えたから。
「べ」の効用について、考える。
①「今日、えもっちの家に、遊びに行く?。」
②「今日、えもっちの家に、遊びに行くべ?。」
一目瞭然。
伊達政宗もそう言ってる。
①は、「うーん、今日はいいや」という余地が残されている。
②は、「うーん、今日はいいや」とでも言おうものなら、四肢を押さえつけられた上に濡れた和紙を口に張られる。
「べ」は、その田舎的な雰囲気とは裏腹に、会話の相手との間に強弱の関係を生む。
でも、これはどうだ。
③「今日、畑の様子、見に行くべ?。」
これだと、なぜかはわからないが「うーん、今日はいいや」でもいい気がする。
「いんや、今日は行がね。」と。
そうなると、次は「えもっちの家」と「畑の様子」の関係が気になるところ。
田舎具合か?。
そうならば、考えようによっては「べ、を使うことにより、相手の返答を意のままに操ることができる」かもしれない。
相手にYESを言わせたい場合
「明日、一緒に遊園地、行くべ?。」
誘うことは誘うが、相手に任せる場合
「明日、一緒に遊園地で、チュロス食うべ?。」
それぞれの期待する回答は以下。
「うん、いいよ。」
「え?、チュロス??。」
チュロス、当て馬気味に使って、申し訳ない。
今回は、いまいちだべ
評価:★★★★★

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