こないだドラマを見ていると、なにやら正念場な雰囲気のなか、女性が男性に対して憎憎しく「ギャンブル、酒、女!!」と言い捨てていた。
どうやら彼女にとってそれらは憎むべきものであるらしかった。
「のむうつかう」という言葉がある。
飲む:お酒を飲みすぎる
打つ:バクチを打つ
買う:異性(たいがい女性)に貢ぐ? もしくは買う?
おそらくこんな感じ。
確かにお酒を飲みすぎては臭くなるし、挙動もあやしい。
バクチのやりすぎで「もう金歯と臓器しかありません」ではつらい。
愛はお金では買えないとのもっぱらのうわさで、それにお金をつぎ込むのはかなしい。
しかしどれもやりすぎなければ、むしろ酒に対する百薬の長のような効果をもたらしそうでもある。
当たり前だが、程度なのだ。
しかし冒頭の彼。
彼女らしきに「ギャンブル、酒、女!!」と憎まれては、少々やりすぎたのだろう。
で、そんなシーンを見て、僕は「ギャンブル、酒、女!!」の逆、要は好まれる「何、何、何」はなんだろうと思った。
女の子が幸せそうに彼のことを「・・・」と言う。
そんなことだ。
ということで考えてみた。
「ボランティア、白湯、あたし!!」
こうなりました。
言わせてみよう、彼女に。
=====
「で、あんたの彼氏ってどうなのよ」
彼女は恥ずかしがりながらも、まんざらではない様子で、こう言った。
「なんか、口を開けばボランティア、白湯、あたしって感じ」
あーもう、別れちゃえばいいのにって私、思っちゃったよ。
=====
城みちるか何かであろうか。
刺激にとことん弱そうである。
そしてそこはかとなく漂う気持ち悪さ。
一見好ましげなこの要素たちも、どうやら程度なのだ。
このままではそう遠くないころ、城みちるの彼女はこうなるのだろう。
=====
「で、あんたの彼氏ってどうなのよ」
彼女は声をひそめるも、憎憎しげな様子で、こう言った。
「なんか、口を開けばボランティア、白湯、あたしって感じ」
あーもう、別れちゃえばいいのにって私、思っちゃったよ。
=====
程度をわきまえていないと、どうやら憎まれることと好まれることのグレーゾーンは、重なってしまうのである。
灰色以上に、濃く深く。
月: 2010年5月
ひどく退屈な一週間 4日目
人間は見た目ではないということは当たり前であると思われつつも、やはり外見で得する損するという話がある以上。
タテマエは性格だよと言いつつも、視覚で得られてしまう情報に翻弄されるというのは仕方のないところなのか。
何かしら失礼な点がどこかにあるかもしれない。
そして今回の流れにもそぐわないかもしれない。
うかつにも今まで僕は色々なことに「美しさ」というものに重きを置いてはいなかった。
まずアルトリコーダーだ。
今考えると何気に甘美なフォルムをしているアルリコだが、中学生のころはその「美しさ」云々よりも「忘れないこと」が重要だった。
要は、音楽の時間にアルトリコーダーがないと両手フリーにもほどがあるのである。
次に本か。
僕は読めればいいという、正直整理整頓が苦手ということなのであるが、そういった趣なので、本がぞんざいだ。
表紙カバーはどこかへゆき、角という角がつぶれている。
たくさん読んだものは、中ページからはらりとくずれ落ちていく。
そして人。
人に対しては尊敬できるかとか、考え方が似ているかなど。
あとは養子に迎えることができるか、養子に行ってもいいかなどがそのポイントだ。
確かに「お前美しくないからきらい」と「お前映画ファイナルファンタジーの、一生懸命リアルにしようとした皮膚を地でいってるからきらい」までなると困ってしまうが、それにしても、ちょっと「美しさ」というものを考えなさすぎた。
これではいかん。
とにかく一般的なあたりさわりのない論を逆行するかのように「美しさ」を最重要としてみることにした。
もち異性。
「美しさとは、松たか子のことである」
そ、そうだったのか。
手元に松たか子がいないのが残念だが、とりあえず松たか子について思ってみる。
鼻だ。
おそらく綺麗な鼻なのだろうが、「美しい」というよりは「鼻」だ。
顔だ。
これもどうだろう。「美しい」というよりは「松たか子」だ。
全体像だ。
これもどちらかというと「松たか子」。
100m走コースの向こう側に、松たか子だ。
このとき、ようやく「美しいもんがあそこにいる>よく見えない松たか子」になった、気がする。
「美しさとは、たいがいヤングマガジンの表紙にいる」
なんだ、そうだったのか。
早く言ってくれよ。
松たか子さんを何度も呼び捨てしちゃったじゃないか。
手元にヤンマガがないのが残念だが、とりあえずヤンマガ表紙について思ってみる。
おうかわいいな。
とてもかわいいのだが、「美しい」というよりは「誰だ」だ。
俺が芸能人に疎いのか。
「美しい」というよりは「誰だ」だ。
全体像だ。
「美しい」というよりは「南国に遊びに来た誰か」だ。
裏表紙かどこかに、本名だ。
このとき、ようやく「誰某>誰か」になった。
「美しさとは、可食性のものである」
誰なんだ、お前は。
ああいかん、それどころじゃない。
美しいものというのは食えるものだったのか。
と、ここまで来てようやく分かる。
「美しさ」というものは、よく分からない。
どういうことなんだ可食性って。
逆に、食えるものは全て美しい、っては言えないのか。
どこにあるんだ「美しさ」。
ヤンマガの誰某はどうした。
ここにはいない。
松たか子はどこに行った。
100m先だ。
美しいものは、遠く、遠く。
ひどく退屈な一週間 3日目
確かに「こいつはやられた!!。やられちゃったみょーん!!」と喜びのあまり叫び練り歩きたくなるようないいものもある。
そして「なぜだ!!。なぜなんだ!!」と気を紛らわせるため夜の川原まで走っていきたくなるようなものもある。
特に後者のは本ブログにて思い当たるフシありすぎで、それはもう細工に向かないんでいらないよ、と言われそうな竹くらいある。
ここでは主に作品批評となるのだろうが「批評」というのはなんだかむずかしい。
それは、上記の歩くもしくは走ることに代表されるような「いいわるい」をどう評価するかという点ではない。
体が誤っていない限り、なんであれまっとうな評価はされてなんぼだろうから。
僕が難しいなと感じているのは「批評どうこうって時点で、それ自体がパラドクスになっている」ような気のする点だ。
だからそもそもどう体系づくられているものなのかも、よく分からない。
批評対象と批評者それぞれの批評。
出力したいものがわからない批評。
出口の分からない迷路。
出口のない海。
正直4番目は関係なかったが、1番目はスルー、3番目のはなんとなく思いつくことがあった。
映画の「シャイニング」の後半では、シャイニングな男の子が、ラストでお地蔵さんみたいになるジャックに迷路中を追われるという、ぎりぎりネタバレになっているようななっていないような文で表現してみたが、そんなシーンがある。
ただでさえ迷路なのに、そこで追われるというのは、とてもかわいそうだ。
さらに追っ手が出口から来ていることなんかを考えると、迷路の最大目的である「出ること」もかなわないため、なおさらだ。
そんなものを批評、特に辛辣な批判に偏った批評に感じる。
迷子の批評。
どうしたんだ。
どんな他意が隠されているの。
そんな風に思う。
さらに思うと、仕事生業ならともかく、そうでない批評というものは基本的に超満点以外はありえないのではないだろうか。
悪いと思うのなら、評価の場に出なければいいのだ。
一方で超満点の批評内容は、差はあれど確実にこうでなければならない。
「自分によいと思うものがひとつ増えました。この作品です。いいでしょ?」
これ以上はどうにも「批評 + 仲間探し」になってしまう、気がする。
問題ないことなのだが、なんとなく他意を感じずにはいられない。
ただ僕も、この瞬間にも多分にこのきらいがあるのが、困ったもんである。
しかししかし、今回の話については焦点を絞ったつもりと言えども、考えるべきことはまだいくらでもある。
例えば「迷子の批評」と作品との関係が非常に根強かった場合だ。
「俺は夜の川原まで走っていきたくなる衝動と引き換えとして、この批評をせざるを得なかったのだ」
い、言い返せない・・・。
言い返せない僕。
ショッピングサイトで商品評価に購買意欲をなびかされまくる僕。
個人差というものを完全には許容できていないらしい僕。
困ったもんである。
ひどく退屈な一週間 2日目
光が速度というものを持つということが分かってからそう遠くないとき、見えているものは全て少しだけ過去のものだということに気づいただろう。
誰か、あたまのいい人が。
そんな話をはじめて聞いたときや、見上げた夜空の星々のいくらかは既になくなっているだろうことを考えるとき、どうにもしんみりムードが出てしまうのは仕方のないことなのだろうか。
過去の遺産。
終の感触。
エピキュロスとかいうグッと来る名前の人が昔「生きている間に死は存在しない」みたいなことをグラス片手に言ったらしいが、この言葉だけをそのまま考えるなら、先ほどの「終の感触」というのはそれに反する。
過去だけを見る、感じることしかできないことで「だから自分が生命最前線だ!!」と感じることもできそうだが、それは同時に、いやおうもなくいずれは自分も過去モノ(例:ジュリアナリアン(勝手に命名))になると思い知らされことであるわけだから。
今ちょうど、クロノトリガーの曲が流れてきた。
以前書いたかもしれないが、昔クロノトリガーというゲームがあって、すごく面白かった。
曲も好きで、僕はCDを買っていたのだ。
それにしてもだいぶ古いゲームだ。
10年どころじゃないだろう。
しかしこれ、ハードを変えつつプレイステーションとDSでも出ている。
そしてそれを全て僕は持ってしまっているのだ。
内容は正直、どれも当時のものとあまり変わりなかったと思う。
気になるのは、「なんで前にやったやつを買っちゃったかなー」だ。
ゲームだけではない。
本もずいぶん前に読んだが、なんか最近また買っちゃったとか、へたすると4巻が2冊ある。
そんなことになっている。
正直4巻のくだりは単に買っていたことを忘れていただけだが、まあそんな回帰なことが多い。
「覚えていないわけではないが、あれをもう一度」。
どうにも過去モノに自分がなりはじめている気が、しないわけにはいかない事柄じゃあないですか。
昔やったから、まあ今度はやらんでもいいか。
DSのクロノトリガーを買うときにそう思わなかったのは、既に僕が「つよくてニューゲーム」のぬるま湯に侵され過ぎていたからで、どうも光が速度を持つせいだけというわけではなさそうなんである。
ひどく退屈な一週間 1日目
「どM過ぎて、ちょっとNに片足つっこんでる」というのを考えたのだが、ちょっと思うところがあり、書くのをやめていた。
文言自体に深い意味はなく、単に「度が過ぎて、次のアルファベット順のに、はみ出た」ということだけ。
既に誰か考えている可能性も非常に高く、その点後発しても申し訳ないかな、とも思ったし。
ただ、登録をためらったのは、むしろ「誤解を招く」、そんな気がしたからだ。
「NというのはNormalとも取れるため、どMも極限までいくと、むしろ正常なんだよ」
なにか、とても意味ありげである。
しかしこちらはそんなことまでは考えておらず、「MからNに、はみ出ました」だけだ。
「ほとんどの人はどこかでひとつくらいは正しく狂っている」
そんなことを書いた本があったような気がする。
やはり何か意味ありげで、様々な分野で考慮されそうな感じだ。
しかしそんなことを「MからNに、はみ出ました」で悟られては困ってしまう。
「MからNにはみ出た、はみ出ただけなんだよう!!」。
何かしらの形で人に感情を生み出させることを生業または趣味にしているものにとって、この手の事象は恐怖だ。
「今日はどんなネタでも笑ってくれたなー」と芸人さん。
しかしお客さんは、芸人の頭にずっと止まっているモンキチョウがたまらなかった。
これはショックだ。
こんな悲しい話はあまりない。
せっかく面白いことを喋っていたのに、それが箸置き化に奪われてしまった。
そしてそれに気づいてない。たまらない。
成立はするだろうが、本人は残念だろう。
「この辺ではワルで通ってるから、みんな避けて通るぜ」とヤンキー君。
しかし周りの人は、閉じ忘れたらしい社会の窓から顔をのぞかせるヤンキー君のほうが怖かった。
これもつらい。
そんな、と言葉を失う。
カッコよさげなのに、そんなことのせいで台無しになってしまう。
そしてやはり気づいてない。たまらない。
意図しないところで、意図したことよりも大きいことが起きるのは、結局収支マイナスなのである。
その後、何らかの形で「実はこんなハプニングがあってさ?」と会話の素材にでもなることで、ようやく収支ゼロだ。
それまでは恥ずかしさとか何かで、心が痛む生活を送ることになる。
マイナスに心痛む彼は、こう言うに違いない。
「はみ出た、はみ出ただけなんだよう!!」。
もちろんMだの書かないのは「誤解を招く」、そんな気がしたからだ。
金曜の体
わかった。
ゲームをやった後だと、ぜんぜん書く気にならないことが。
とここまで書いて20分くらいほったらかしだ。
強エネだ。
なんか気分が金曜日の夜だ。
とかいって、今日は日曜らしいじゃないか。
んーそうかー日曜かー。
えっ、に、にちよう!?。
・・・んーまー。
そんな気分だ。
明日が土曜日か月曜日かはかなり違う。
さよなら はじめまして だ。
一日のサイクルの違いもある。
ある研究の結果では、午前0時に寝て午前6時におきるのと同等の効果を得るには、午前3時に寝て午前11時におきなくてはならないという。
まあうそだが、今すでに結構な時間だ。
どうも日常生活と同等の効果は、明日いや今日は得られないらしい。
昨日よりも少し劣化した明日なら、察するのも劣化しているはずだから、そんなことには気づかないのかしらん。
いいね、「かしらん」。
すきあらば、いろんなところで、聞き取れるか取れないかくらいの音量で言っていきたいところ。
と、既に劣化の兆しが見えてまいりました。
育成
ツッコミ育成ゲーム
「適切なツッコミをお願いします」
====================
プレイヤー「よし、やってみるか」
ゲーム【***適切な ツッコミを お願い します***】
====================
★レベル1
◆いや?今日もずいぶん帰りが遅くなっちゃって、自宅がどっかに飛んで行っちゃったのかと思ったくらいなんだけど、それにしても最近天気があんま
??????????????????
ゲーム【***たしかに ここは スルーが いいですね***】・・・ + 10点
??????????????????
◆それにしても最近天気があんましよくないんだけど、なにかね、なんか災いを誰かがもたらしているのかって言う按配なんだけれども、不思議となに、こういった感じも捨てが
??????????????????
プレイヤー「なげーよ!!」
ゲーム【***ごもっとも ですね***】・・・ + 10点
ゲーム【***なお なげーよの 他に ?つまんねーよ ?そろそろ句点おがませろよ などが あります***】
??????????????????
◆不思議となに、こういった感じも捨てがたい気もするんだよね、昨今。
◆え、でなに。今日はどういった要件でこんなところに来てるわけ。ねえちょっと。
◆こないだ新しいやつが手に入ったんだけど、そのことで何かあるわけ。いやまあいいじゃん。
◆うん?。それにしてもあんた、なん
??????????????????
ゲーム【***つっこみが 遅いです***】・・・ – 10点
ゲーム【***ここでは ?ちけーよ ?剃り残しが目を汚すよ などが もとめられます***】
プレイヤー「・・・・・・」
??????????????????
◆それにしてもあんた、なんだかこうしてみるとアイゼンボーグに似ているねえ。アイゼンボーグのあの、角ばったりんか
??????????????????
プレイヤー「アイゼンボーグってなんだよ!!」
ゲーム【***調べて みましょう***】・・・ – 5点
ゲーム【***アイゼンボーグは それほどでは ありません ここでは 冷静な判断が もとめられます***】
??????????????????
◆アイゼンボーグのあの、角ばった輪郭なんか、そっくりだよ。
◆でもね、あんたはアイゼンボーグじゃない。
◆だって、わたしがアイゼンボーグなんだから、さ。
??????????????????
ゲーム【***ゲーム 全クリア おめでとうございます 総合点5点***】
ゲーム【***ツッコミ数/総ツッコミポイント : 2/26***】
ゲーム【***ベストタイミングツッコミ : なし***】
ゲーム【***ハイスコアランキング 1位 ツッコミうるふ さん 2位 じゅわいゆくちゅ?る柏木 さん***】
ゲーム【***CONGRATULA
プレイヤー「もうエンディングだったよ!!」
??????????????????
レメゲトン・アンドラス
古の悪魔達は、今はまた別の力を獲得した、かも。
その、別の力とは!!。
※「レメゲトン」カテゴリのスタンスについて
【アンドラスさんのソロモン時代】
翼の生えた天使の体に鳥の顔を持つ姿をしている。
顔はフクロウだと言われることもある。
黒い狼にまたがって出現し、手には剣(燃えているとも)を持っている。
破壊を好み、仲たがいをさせたり、召還したものを含める全てを破壊、殺害しようとする。
一方、召還者に対して敵の殺戮方法を伝授することもあるという。
【現在のアンドラスさん(予想)】
ひらがなの「ま」や「よ」などに見られる丸く囲まれた空間に、いつもいる。
不思議なことにカタカナや数字漢字などの囲まれた空間には存在しない。
その性質からか、複数いると思われがちだが、その囲みひとつひとつが共有化され、一人のアンドラスを形成している。
そのため、囲みの多い文章があればあるほどアンドラスの力は増大、もちろん半濁音が大好きである。
この悪魔はいつも出てしまっているため、特に召還方法はない。
しかし使役する方法がある。
それは以下のとおり。
1.目の前を歩く男の子(女の子)がケータイを落とす
2.あわてて拾い渡す
3.20分後、俺(私)じゃなくて後ろにいた女の子(男の子)目当てで落としたんじゃないか、と邪推する
4.拾ってあげちゃだめだったじゃん、と後悔する
5.「モケレムベムベと私」という題名の詩を「語感がいい・偽ネッシー、いなくてもいい」というキーワードを必ず含めて作成し、身近にある紙にしたためる
6.まくらの下に紙を置いて眠る。
7.次の日、夜12時まで、使役可能となる。その日に書いた字の囲み数により、能力が変化する。
この悪魔の能力は「囲み数」によって変化し、一定数をクリアするとそのときに能力が発揮される。
?10囲み:どこからかクイズの正解音が聞こえる。
?100囲み:股間が蒸れてくる。
?1000囲み:家の者がカルピスを持ってきてくれる。家のものがいない場合は、なし。
?10000囲み:足を縛られてもすごく早く走ることができるようになる。
?100000囲み:どこからかファンファーレが聞こえる。
こののち、毎10000囲みのたびに、どこからかファンファーレが聞こえる。
囲みについては、冒頭にもあるようにひらがな限定であるため、研究者の間で最も数を稼ぐ上で効率がよいとされている「ぱ」でも、10分もすれば何を書いているのかがわからなくなってしまう。
「ぽ」になってしまい効率の下がるもの、「し」「ま」となってしまいさらに効率の下がるものもいる。
使役が終わると、召還者はアンドラスに日が変わったことを告げるため「お疲れ様でした」とその紙に書く。
それで使役が終了する。
アンドラスは使役終了後、見返りとしてクリップを所望する。
それで自分のいる紙をそれでとめてもらうことをすごく喜ぶ。
ただし、いつもいてしまう悪魔であるため、使役終了後もそこにい続けることになり、気まずい面もある。
また能力を見てもわかるように、召還者は誰かに拘束されているものが多い。
一方で拘束されているものは半濁点やクリップに余裕があまりないため、その点アンドラスは面白くない。
そんな環境で呼び出されたとき、乱雑かつ切実に書かれまくった「ぱ」「ぽ」「し」「ま」という字を見て、少しモチベーションが下がるが、こんな状況でどうやって自分を召還をしたのか、気にもする。
そしてすぐに今日もがんばろうと思いなおす。
以上。
相当な決意をどうぞ。
アンケート7
「結婚したおふたりに聞きました。相手のどんなところが好きですか?。」
1位:おもいやりのあるところ
2位:自分を必要としてくれているところ
3位:趣味があう
4位:かわいい・かっこいい
5位:自立している
6位:相手の考えを尊重してくれる
7位:よく食べるところ
A「このような結果が出ました。」
B「うーん。やはり相手のことを考えてくれているというところがいいみたいだね。」
A「そうですね。ちなみに上位3位までで全体の約90%を占めています。」
B「うん。じゃ、次をみてみよう。」
「結婚したおふたりに聞きました。この人が運命の人だと思った瞬間は?」
1位:初めて手をつないだとき
2位:出会った瞬間に思った
3位:初対面なのに話が合ったとき
4位:夕飯を一緒に食べたとき
5位:偶然に出会ったとき
6位:それぞれ青と白のパジャマを着て寝ていたら、翌日に二人とも青と白のストライプ柄パジャマになっていたとき
7位:テレビを見て、同じ場面でふたりして大笑いしたとき
A「6位は運命の人になる前なのに・・・、っていう感じもありますね。」
B「6位は、そんな感じもあるな。」
註:
アンケート「幻の原住民をどうぞ。」
アンケート「居酒屋をどうぞ。」
アンケート「お手をどうぞ。」
アンケート「首輪をどうぞ。」
アンケート「おはしをどうぞ。」
アンケート「TSUBAKIをどうぞ。」
うつろうこの世界
こないだ行った美容室で、忙しいのか散髪中に待たされることがあった。
そりゃまあいいのだが、人は、散髪中は弱い。
今地震が起きたら・・・などは、散髪中の自分の姿を鏡で見たものなら誰しも危惧するところである。
それにしても待つ間、暇なので目玉だけをきょろきょろさせ、何か探した。
あった。
雑誌だ。
Cutという、なんやずいぶん美容室にあった雑誌だ。
実際そういった方面なのかもしれない。
本当は、少しは動いていいのだろうが、美容師さんが戻ってきたときに「あ、こいつ動いた」とか思わせないように、みじろぎすらせずに、それを観察してみた。
怪物くんが表紙である。
藤子アニメである。
確かドラマがやるのだ。
それが内容なのだろう。
それにしてもの怪物くんである。
全パーツが大きい。
こういうとき、僕はときどき「まじまじ見る」ということをする。
以前触れたゲシュタルト云々なのか、ものというのはじっくりみるとそれを構成するパーツそれぞれを認識してしまい、構成自体はぼやけるため、なんだか面白いのだ。
そして、今まで僕はそんなにちゃんと怪物くんを見ていなかった。
この機会。
せっかくだからいきなり「怪物くん書いて!!」とか言われても、そこそこのものを出力できるようにしたいところ。
要は体を動かせぬばかりの、ひまつぶしである。
ということで、見た。
すごく見た。
怪物くんの目は、いつからか二つの丸いものになり。
さらには片方にはなにやら点が、もう片方には「ひらがなのへ、に似た何か」が入っている円になり、それがただそこにあった。
口も、何か赤いものに変わった。
怪物くんは目の覚めるような色彩感覚の持ち主で、発色満点な色の衣類を着ている。
それが怪しく明滅しだした。
そんなに時間はたたなかったと思う。
僕の見ていたそれはもはや怪物くんとは認識できず、ただそこにある何か、としか言いようのないものになっていた。
と、僕はこの辺で怪物くん?を凝視していたのだが、あることにも気づいた。
椅子が揺れているのだ。
どうも怪物?くん?だけでなく、視野に入るもの全てがその構成を崩壊しつつあるようだった。
雑誌の置かれている机は脚と面からなる何かになり、視野の端っこに見える、僕の身のおいているものはおそらく「イスー」とかいうものになってしまった。
いかん、あの発色のいい何かを見つめすぎるあまりに色んなものが自己主張し始めた。
「すいません、おまたせしました」
美容師さんの声で、どうにか「帰って」これた。
その後、僕は「怪物くんの帽子のてっぺんには、ポッチがついていたはずだ」と、ポッチのない帽子をかぶった表紙の怪物くん指差し論じたが、美容師さんもそれほど怪物くんには明るくなく、双方もやもやして終わった。
怪物くんを描く機会には未だにめぐり合ってない。