カレーが食べたい

最近カレーを食べていないから、そろそろちょうだいしたなぁと思ったその日に、シチューだ。
こちらの心情を逆なでするのかのようなシチュー。
シチューは、食品会社による執拗なプロパガンダのおかげで今日、家族であったかよかったね食として揺るぎない地位を確立しており、これがあれば、あとはやさしいママとケーキを買ってきてくれるパパで、何かの必要十分条件を満たす。
よって、常にいがみあっている関係であったとしても、シチューが石油ストーブの上で湯気を立てている日くらいは、居間でトランプでもしようよの雰囲気になるものだ。
そんなシチューが逆なでする、カレー心情。
何が気に食わないかって、その材料があれば、カレーができたじゃない!!というところだ。
カレー、おいしいじゃない!!。
また、同類の気に食わな点だが、シチューの次の日はカレーではないという事実だ。
材料が同じということもあるのだろうが、どうもシチューとカレーはそれぞれ目指す方向が同じと考えられており、そんなものを連続した日には出せないと思われがちなのである。
だから明日はカレーじゃない!!というところだ。
カレー、おいしいじゃない!!。
さらにこの考え方は、ちょっとした奇跡がかなっていれば、カレー2日連続となった可能性も示唆する。
「カレーを作った翌日に、別のカレーをまた作る」
一見無駄が多く、変な手間かかるだろうことだが、悪いことではないし、一晩寝かせたあのうまさは、メーカーがどうにかしてくれる。
バーモントと非バーモントを食べ比べることもできるし、ちょっと冒険したカレーも楽しめるだろう。
そんなわけで、まだカレーは食卓にない。
そんな環境でトランプなんぞできるか!!。

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