自画自賛

大抵の人の人生において、それほど頻度のない「自画像を描く」こと。
人が「真の自画自賛」を得るタイミングは、まさにこのときにしかない。
「ちょっと今日の料理は、自分で言うのもなんだけど、すごいできだから!!」
「今日の話はうまくかけた。案外しびれるオチがついた!!」
「私っていつもかわいい着こなしができちゃってるのよね」
これらもいわゆる「自画自賛」ではあるが、「真」ではない。
「自画」が無いから。
ということで、これはどうだろう。
「あの橋を描いてみたんだけどさ、ちょっとヤバくね?。この手すりのところなんか」
「さっき描いた私の自画像、写真並みに描けてない?」
実はこれも「自画自賛」どまり。
僕の思う「真の自画自賛」は、以下のようなものである。
「自画像描いたんですけど、完璧に描けました」
「でも、鼻の高さを低くく描いちゃっているんですけど」
この二言目が発せられた瞬間がそう。
その、完璧であるとされた自画像を、既に超越している自分。
それを示唆するこの発言こそ、「真の自画自賛」だと思うのです。
と、こんな旨のことがメモに書かれていました。
書いた覚え、いまいちないんですけどねぇ。
追記
なお、鼻の高さどうこうが賛の対象になりうるかどうかは、アヤシイところであります。

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