幻想動物生態・枕返し

完全憶測で、いるんだかいないんだかよくわからん生物を紹介する。
◆枕返し
和名:
まくらがえし
生息地:
全国
夜な夜な寝ている人のそばに現れ、気付かれないようにその人の枕を裏返すことが生態の全てで、哺乳類。
今まで研究されたことがなく、ほとんど妖怪扱いであった。
しかし2009年3月、住宅街に出没したハクビシンを捕らえる目的で設置されたオリに枕返しが偶然にかかったため、その存在が明らかとなった。
見た目は頑強な猿のようであるが、言葉を解し、外見上のオス、メスもあるようだが、まだ研究は進んでいない。
よって、枕返しで哺乳類であることは、その外見と本人の申告によるところが大きい。
ただ確かなのは、夜行性であることと、枕を見るとひっくり返すことである。
実験を行ったところ、枕返しは俊敏な動きで寝ている人の枕元に立ち、以下の動作を行うことがわかった。
?人差し指で寝ている人のまつげを触る(小刻みに指を動かし、何度も触る)。
?まつげを触る行動を2秒ほど行う。
?人の頭をそっと持ち上げる。
?持ち上げていた人の頭を放す。
?人の頭が枕に到達するまでの間に、すばやく枕を半回転させる。
?人差し指で寝ている人のまつげを触る(?と同じ)。
?侵入口から逃走する。
その素早さ、そもそもなぜ枕を返すのか、それらも研究題材ではあるが、現在は主に?の行動についての研究が盛んである。
なぜもう一度、人が目覚めているかを確認する行動をとるのか。
まだ分かってはいないが、何かしら枕返しのプライドに関係すると思われている。
これに加え、今後は固定された枕や、その材質による行動の変化が研究されるだろう。
ちなみに、枕返しは全国に幅広く生息しており、その数もすごく多いことがわかってきた。
どうやら家一軒につき2匹、常にペアを組んで生活しているようである。
なぜ今まで枕返しの存在が気付かれなかったかという理由のひとつが、ここにある。
本来、枕が反転しているのであれば、翌日気付く人も出そうであるが、枕返しは2匹いるため、夜中のうちに半回転→もう一度半回転となるため、見た目何も変わっていない。
要は、一夜のうちに「枕返し返し」が行われているため、そのことに気付く人がいなかったものと考えられている。

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