耳、空向けて、思うこと。

僕はよくサングラスをかけるけど、それはカッコつけのためじゃないんだよ。
いたって普通の理由。
まぶしいんだ。
でも、そのまぶしさは、「光」だけじゃない。
少し、情報が多すぎるんだよな、周りが。
光に加えて、その情報も少しは抑えたい、ってのがあるんだ。
小学生の頃、写生に公園に行ったことがあるんだけど、僕は砂利に混じって落ちていた吸殻、視野に入る全てを正確に書こうとして。
全然時間に間に合わなくて、しかも熱中してたから集合忘れて、置いてかれちゃった。
すごく怒られた。
そこらに掲げられている広告なんて、そんなに注目することないじゃない?。
でも、いちいち目に入ってくる。
そして、それに対して僕は考えるという反応をしてしまう。
建物の、誰も気付かないような高いところにいるヤモリを見つけるのが得意。
人の視線の行く先。
歩き方。
立ち方。
表情。
靴の紐がほどけそうだな。
あの人、僕を怪しんでいるな。
それに個人的な評価をする、なんてことじゃないし、僕の考えがまっとうかどうかはすこぶる怪しいものなんだけど。
いちいち反応しちゃうんだよな。
好きな女の子なんて、見れたものじゃない。
その些細なしぐさが気になっちゃって。
そしてそれに、意味を持たせすぎて。
気持ちとは対照的な行動をとったりして。
小学生か、僕は。
だから情報を抑える。
夜にサングラスをかけているとき、ほとんど視野は遮られちゃうんだけど、なんだか落ち着く気もするんだ。
立ち止まり、目をつむる。
大きく深呼吸して、背伸び。
首を大きく傾け、筋を伸ばす。
耳が、夜空の広さを感じているような気がする。
今日は、なかなかの星空みたいだ。

「耳、空向けて、思うこと。」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    サングラス着用、まぶたがないのでまぶしい、反応過剰、ヤモリ・・・。
    やっぱり、宇宙人だ!

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ここ一週間は、雰囲気違うように書いているつもりなのですが、正直超つらい。
    して、宇宙人とヤモリの関係は、いかに。

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