真っ二つ

少々偏屈な書物を流し見していたところ、「斧で首を真っ二つにする」という記載がなされていた。
このセンテンスにあたり、真っ二つがどういう意味かを深く考えたことがなかったため、ちょっと気になった。
僕にとって真っ二つとは、できた「ぷたつ」が同じ形、同じ大きさになっていることが前提である気がしていた。
ケーキを真っ二つに切るとする。
やはり縦方向に切り、分けられたぷたつは同じようなものになってもらいたいところである。
一方、魚をおろすような感じで、横方向に切る方法も考えられるだろう。
しかし、それでできた「置き皿に生クリームがつきまくるほう」と「半切りのイチゴが露出したほう」のぷたつを見る限り、どうも真っ二つというものに反した産物としか見えないだろう。
それを考えると、上記の記載は「首部分を、背骨を軸として斧で切る」という意味合いになり、あまり描写されたことがなさそうな感じの惨劇となる。
斧の大きさによってはあごや胸部分にも刃があたり、その「首を真っ二つ」する行為のめんどくささが露呈。
結局、縦方向への全切りしちゃいました、とかなるはずだ。
と、それはちょっと考えにくいため、この記載。
間違いなく「首が切断され、頭と身体に分かれました」という意味のはず。
ということで、もう少し適切な語句を用いてもらいたいところである。
「斧で首を切断する」
「頭部分とそれ以外の部分の間に、斧を置いてみる」
「頭と身体を、それぞれちょっと放して置いてみる」
「なんだね、この報告書は。斧でも使って、頭を切り替えて来い」
「斧で首ちょんぱする」
「おのちょんぱする」
まあ、縦方向だろうが横方向だろうが、被害者は助からなさそうな点は変わりませんなー。
次回、「ちょんぱってなんだ!?」を検証し、特に解決しないことを確認する。

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