僕のガムシ その2

昨日からのつづき。
【あらすじ】
水生昆虫界の反逆児、ガムシと出会う。
熊本県、どこか。
親戚のうちに、僕はいた。
当たり前のように暗くなるまで虫取りに励むが、成果は振るわず。
おじさんも「最近はでかい水生昆虫は見かけない」とひとこと。
こういうとき、虫好きのヤツは、外灯に強い期待を寄せる。
虫というのは、うんたらということわざもあるように、光属性を持つのだ。
水生昆虫も例外ではない。
夜になると彼らは光に対して、まるでカワイコちゃんが座っていた座席に吸い寄せられる中高年サラリーマンのようになる。
20時ごろ、僕はアタリをつけていた電柱へ向かった。
虫かごのみ、持っていく。
水生昆虫が目的の今回の狩猟では、彼らが電柱にへばりつくことがない以上、虫取り網は要らないのだ。
ヘビの襲来にビビりながらも、到着。
その電柱の周りは、大盛況だった。
よくわからん、虫かどうかもわからん馬の骨が飛び回っている。
一匹くらいスカイフィッシュが、いたとしてもわからないだろう。
地面には、これまたよくわからんモノが落ちている。
一体くらいキン消しが紛れ込んでいたとしても、わからないだろう。
そのひとつひとつをじっくりみて、ターゲットを探した。
確かにゲンゴロウっぽいモノもいるようだ。
しかし、みんなとにかく小さかった。
なんだか、わからない。
ちょっとざんねんでした、みたいな雰囲気だ。
そんな中、ひときわ大きい昆虫がのっそりしているのを見つける。
それがガムシなのだった。
もちろん、そのときの僕は「ガムシでもいいから!!。」状態だったため、喜んで彼を摘んだ。
彼は何の抵抗も示さず、虫かごに投入される。
ガムシが、本日の成果だ。
さて、さっそく戻った僕は、あることがしたくてしょうがなかった。
図鑑に記載されていた「ガムシは泳ぐのがへた」が気になっていたのである。
み、見てみたい・・・。
つづく。

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