つり革

電車でつり革につかまっているとき。
視線をもてあますことがあります。
広告は見飽きた。
カバンの中の本は取り出せない。
寝てるフリをするのも、なんだ。
前の座っているおっちゃんの詳細を知っても、なんだ。
遠くにぼんやり見える「シカクいアタマをマルくする」広告が、うらめしいぜ!!。
つり革の柄?部分に広告が付いているものがある。
あんな感じで、何かひまつぶし、視線を釘付けにするもしくは釘付いていても違和感の無いものを取り付けることはできないのだろうか。
迷路はどうだろう。
いや、あのスペースは限られている。
目が疲れ、電車に酔う。
あの、目の視点をずらすと立体的に見えるやつはどうだろう。
だめだ。
迷路と同様だ。
格言はどうだろう。
「右を見るという行動は、左も見るという責任を生じさせる バスロマン伯爵」
これなら、あのスペースでも問題ない。
興味を持つことさえできれば「あぁ、右な。そう、そうなんだな」と考え始めることで時間と視線をつぶすことができる。
ただ、隣で「でも、右を見るということは同時に左を見ていることにもなるんじゃないかな」とか考えている人がいると思うと、少しめんどくさい。
クイズはどうだろう。
「【となりの客は・・・】に続く言葉を入れよ」
これでも、スペースに問題はない。
普通に考えると「よく柿食う・・・」となるが、そこは意図をふまえ、色々やってみたいところだ。
「となりの客は、本当に15歳のときにバイクを盗んだことがあるということを押している客だ」
「となりの客は、40代後半の男。さっきから不味そうに酒をちびりちびり飲みやがる」
「となりに客がいると思ったんだが、気のせいだった」
いろいろできる。
ちなみに僕が最初に思いついたのは
「となりの客は、よくたで食う虫々」だ。

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