幼少の頃よりサスペンス劇場をたしなんできた僕にとって、ドラマ上の有名人配置から犯人を探し当てるのはわけない、と思っていた。
サスペンス系ドラマでは、犯人はもう一人の主人公である。
やはり、全く見たこともない人というわけにもいかないので、だいたい有名人を配置することになる。
さらに、2時間で番組が終わる以上、犯人はちょこちょこ画面上に登場しなくてはならない。
「なんでこんなシーンが必要なんだ?」と思うこともしばしば。
このような背景から、サスペンスドラマの犯人は分かりやすいものが多い。
ドラマ上、どうしてもあるパターンが見え隠れしてしまうのはしょうがないことなのだろう。
それは多くのサスペンサー(!!)が知るところだし、そこが楽しみのひとつでもあるとも言える。
それにしても僕は、有名人で画面上にちょこちょこでなくてはいけない犯人に、深く同情する。
本当は目立つ行動をしたくないだろうに、ドラマ上、意外性を持つために主人公やカメラの前をさまよわなくてはならないのだ。
この前見たドラマも、僕が考えるに、圧倒的に「専務」だったんだ。
ところが、専務が犯人であることを母親に告げると、うれしそうに「違うよ」と言った。
前に見たことのあるドラマだったようで、犯人を覚えているみたいだ。
なぜ、一度見たサスペンスをまた見ているの?。
でも、とにかく専務じゃなかった。
そうか、専務じゃなかったのか・・・。
ところが、そのあとすぐに出かけたその先で、ふと思いついてしまった。
「あ、副主任だ!!。」
確か、副主任はなかなかいい具合の人で、先ほどの犯人ステータスを全て持っているように僕は感じた。
そうか、副主任だったのか・・・。
犯人が、専務でも副主任でも、どうでもよかった。
そしてどうでもよかったことが一週間過ぎると、何もなかったことになる。
一週間後、なんとなく母親に聞いてみた。
「突然で悪いんだけどさぁ、この前のサスペンスの犯人、副主任でしょ?。」
彼女はサスペンスのことを覚えていてくれた。
「違うよ。」
違った。
しかも、副主任は殺されてしまったとのことだった。
最近のサスペンスはむずかしいな。
違ったよ。
でも、何もなかったことから、副主任で15分ほど盛り上がることになった。
ありがとう、副主任。疑ってごめんネ。
そして、このようなハートフルな展開になって、副主任も浮かばれることだろう。
追記
サスペンサーとか書いたら、サスペンダーの話を思い出しました。
「ナポレオンは、なぜ青いサスペンダーをしていたのか?。」
答えの分かった人は、心にしまっておいて。
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最近のドラマでは最後のシーンが崖じゃないことが多いと聞きました。
本当なの?教えてサスペンダー!
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子供が真似するからな、崖でのやりとりを。
そして、当ブログの一発目が「教えてミスター・スカイ」に触れたことを思い出しました。