やれやれ感

10分くらい前から、「やれやれ感」について考えた。
例えば、使用済みティッシュをゴミ箱へ投げ、うまく入らなかったとする。
すると、そのティッシュは床に落ち、突然「やれやれ感」を放出しだす。
「やれやれ、私をゴミ箱に入れることもできないのかい。」
「やれやれ、早く入れてくれないかねぇ。」
ゴミ箱のそばに落ちたそのティッシュは、無用どころか、かなりいやらしい存在として、あたかも忽然と姿を現したかのようにあなたにせまる。
そして、しょうがなくそのティッシュを拾い上げ、面倒くさそうにゴミ箱に入れたとき、そんなあなたの姿も「やれやれ感」を出してしまっているのだ。
やれやれの感染。
これは気をつけないと、すぐに出るよ、人間。
やれやれ感。
しかし、残念なことに、既にほとんどの人が「やれやれ感」に感染しているだろう。
まぁ、それは命にかかわることとかではないので気にしなくていいかもしれない。
だが、やはりそこはダブル浅野。
かっこよく生きていたいと思うのが人間である。
「やれやれ感」に蝕まれていたとしても、前髪をかきあげ、裸にジャケットを着、言葉に「ラ・」を付けたがる。
鏡の前で腕組みをし、カクテルをカウンタ上で滑らせ、シュプールで「I love you」と書きたがる。
でも、でちゃう。
座っていて立ち上がるとき、片ひざに手をやってしまう。
誰にも見られていないと思ったとき、何かすごい顔になってしまう。
足の爪を切ろうとして、バランスを崩し、ころころしてしまう。
でちゃった瞬間だ。
でも、しょうがない。
誰だって蝕まれているんだもの。
見て。
有名な絵画「落穂拾い」だって、だいぶ「やれやれ感」が出ちゃっていることだし。
ころころしても、気にすんな。

「やれやれ感」への2件のフィードバック

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    正直に答えなさい。
    ころころしたんですね?

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