ねじの回転・7942版

「どうしても分からない問題があったら、発想を180度回転させてみなさい。」
「それでもわからないんですけど。」
「そう・・・。なら、さらに180度、回転させてみなさい。」
もうおわかりでしょう。
今回のオチとしようと思っていたのは「ちぎれる」です。
ただ、ポイントなのは「頭を360度回転したら、ちぎれる。」ということではなく、「考え方も360度回転しちゃったら、ちぎれる。」んじゃないかなーと思ったわけで。
よく、「360度回転しちゃったら、それは元に戻ることだ。」というのがあります。
確かにそういう場面は多いです。
直立していて、その場で頭から足を軸に360度回転した時の風景は、同じ。
まぁ、ちょっと鳥の位置が変わっていたり、あなたを取り巻く外気が乱れまくっているかもしれませんが。
でも、360度の回転で、元に戻らないものもあります。
例えばねじ。
こいつが360度回転したら、見えてる部分の全長が変わります。
例えば時計の長い針。
こいつが360度回転したら、短い針の位置が変わります。
例えば生活のリズムがずれ、行き違いの多くなった芸能人夫婦。
こいつらが360度回転したら、もういろいろと近いです。
これらのものと同じで(かなり不条理)、考え方も360度変わったら、元のとはちょっと違うと思うのです。
例えば「りんごをうさぎに切る」のを、ナイフ無しでやらなくてはいけなくなったとします。
0度だと
「手と爪で、何とかうさぎを仕立てる」
「いいや、そのまま食べよう」
とかだと思います。
180度くらいになると
「幼稚園児を持つ母親に渡す」
「りんごと寿命がある限り、りんごを床に叩きつけて、偶然うさぎができるのを待つ」
とかだと思います。
そして、360度だと、おそらく
「手と爪で、何とかうさぎを仕立てる。手を洗ってから」
「いいや、そのまま食べよう。教会の前で」
とかになってしまうのです。
些細ですが、かなり決定的でもあります。
もしかしたら、他の360度も元には戻らず、些細に変わっているのかもしれません。
汝。
その場で頭から足を軸に360度回転することなかれ。
やや埋まるもしくは浮く。

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