戸の前の床は、すり減り。

何の準備もなしに本屋に行くのは、少々危険だと思います。
「危険」というのは、別に自動ドアが開かないとか、狭い店内で迷子になるとか、買った本が包み状に包装されてしまい、自転車が片手運転になってしまう、ということではありません。
何を買うのか、あらかじめ決めておかないと店内ドリフターズになってしまうのです。
最近、よく本屋に行くのに、何も買わないことが多くなりました。
これでは、行かない方がましです。
行く理由は「何を買うのかを決める」ためであって、これは別に変な店訪問理由ではないでしょう。
そして、訪店(あるのか、この言葉)してみたら、あるんです、何か気になるタイトルの本だとか。
でも、買わない。
何故か食指が動かない。
誰だ、俺の食指に枷をはめたのは。
※枷を指輪に変えると、なにか感がアップします。
たぶん、時間だ。
本を読むには、時間がいるので「蚊や蝿などの不快害虫を寄せ付けない呼吸法」とかいうような、ズキューンとくるもの以外は読ませないように、体がしているんだろう。
ところで、これまた最近「買う本が決まっているのに、それを目の前にすると買いたくなくなる」というのが増えてきた。
「まあ、あるんだったら、いつでも買えるしな」と思ってしまい、買う意欲がなくなってしまう。
これはどうだろう。
いうなれば「クリア直前の、ラスボスの部屋前まで来て、レベル上げをしてしまう」心境に近いと思う。
しょうもなく、どうでもないが、少し美しい行為でもある。

「戸の前の床は、すり減り。」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    我輩も最近本を買ってません。
    まさしく「いつでも買えるしイイヤ」な心境。
    あとで後悔するタイプ。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    我、買おうと思っていたことを忘れるので、後悔しないタイプ。

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